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NIPPON * BRASIL * ダブル目線 *

ブラジル日系人2世の父と日本人の母を持つ、ダブル国籍。ダブルな目線できままに綴ります♪

★ 射撃 ★

2008-12-14 | ワタシについて

子供の頃、デパート(高島屋)の電子遊技場で
大のお気に入りがあった。

最も好きだったのは、射撃★

小さいピストルなんかじゃなくて、重くて大きいライフル銃。

西部劇の酒場の設定で、等身大のマネキン数体がジョッキを握っていたり、
ピアノを弾いていたり、バーカウンターでお酒をついでいたり、
すみっこには猫やねずみ  の人形が。

とても小さい円形の的が、その舞台装置の中にいくつもあって
当たると派手な音とアクションがあった。

酒樽に当たればお酒が吹き出し、ピアノの的に当たればピアノが鳴り、
ジョッキを持つ男に当たると乾杯を始め、猫に当てるとねずみを追っかけたり。
極めつけは、女性に当たるとドレスのスカートの裾がまくれ上がる!

このことから察するに、けっこう 【オトナ仕様】(笑)。

ライフル銃も結構な重量があり、しっかり持たないと震えてしまう。

父親はブラジル育ち。射撃の経験があるようで
子供だった私にも、しっかりと的の狙い方を教えてくれた。

コツをつかむと面白いように的中!
好きなアクション(的)を自由に狙えるようになり、
やがて絶対に『外れなくなる』(笑)。

大人に混じって【射撃】をし、百発百中の腕前をかわれて
見知らぬ男性に、「あのおねえちゃんの人形に当ててくれ!」
と頼まれた事もある

でも考えてみたら、妙に射撃が上手い子供ってちょっと変わってるかも(笑)。


      

月日は流れ、私は家族と共にブラジルで暮らしていた。

ある日、サンパウロの田舎の農園に招待されて
仕事場の仲間と出かけた。Churrasco(シュラスコ=バーべQ)を
楽しんだ後に、農園オーナーが特別に【射撃】をさせてくれると言い始めた。

 「ぜひ、やらせて下さいっ」 

女性で唯一、しかも真っ先に立候補。

さすがにライフルではなく、ピストル(リボルバー)で。



もちろん本物、実弾。初体験!

15メートルほど先に置いた「空き缶」が的。

さすがに重くて、一緒にいた男性陣でも片手では無理。
両手でよ~く狙いを定めて・・・・
(よみがえる子供の頃の記憶

引き金を引く

 パーン!

という乾いた音と同時にすごい衝撃が両手に伝わり、思わず後ずさり。

周りからは、「お~の歓声と拍手が

見事、一発で的の缶を吹き飛ばしていた

私の人生初の実弾射撃は大成功
記念にそのズタボロの缶はお持ち帰り♪

その後、5人の男性がトライ。
なんと!誰一人的に当てる事ができず・・・。

「Lina とだけは絶対ケンカするのはよそう・・・

男性陣に口々にそう言われた私・・・

そうか!射撃をわけもなくこなすのは
“可愛げのない女子” なのか・・・

ひとつ、勉強になりました

それに、実弾射撃はお遊びとはいえ、いろんな面で
【重さ】を感じた。

もう二度と銃を手にする事はないでしょう。