スヌーピーでお馴染みのクラシックなスクールバス
アメリカのキューバ支援組織からの寄贈品だそうです。
キューバの街並みにかわいらしくマッチしています。
写真では見えにくいですが、フロントガラスの端っこに、「5人の英雄=Free the Cuban Five」のステッカーが貼ってあります。
「5人の英雄」については、前にUPした2つの記事をご参照下さいネ
「5人の英雄」と「拉致被害者」
「Free the Cuban Five」
しつこいようですが、「5人の英雄」について簡単に説明しますと、アメリカは革命以降、キューバにたびたびテロ行為を仕掛けてきて、今まで2000人以上のキューバ人やキューバに観光に来ていた外国人が殺されているわけで、こうしたテロの首謀者やテロの温床となっているマイアミの反キューバ組織(テロ組織)を“監視”するために派遣されていた5人のキューバ人のことで、彼らはアメリカ当局に拘束され、マイアミの裁判所で終身刑2回+懲役15年など極刑を含む重い判決が出されています。
5人は政府や軍の機密を調べていたのではなく、あくまでも民間組織(何度も言うけどテロ組織)を見張っていただけなのに、です。
罪に触れたとすれば、おそらく身分詐称とか文書偽造とかそういうレベルで、極刑に値する罪などではあり得ないはずです。
こうした不当な仕打ちに対し、「彼らを釈放せよ(Free the Cuban Five!)」という運動が、他でもないアメリカから巻き起こって、今では世界中で200を超える支援組織が結成されています。
日本でも昨年9月に「アメリカに囚われている五人のキューバ人士の解放を求める日本百人委員会」が発足し、4月23日には東京で初めての集会が開かれました。
この集会で上映されたDVD「Mission against Terror」(2004年 キューバ/アイルランド合作ドキュメンタリー)のコピーを知人に送ってもらいました。
その中で、3人のアメリカ人=マイアミの人権活動家・元CIA情報員・弁護士=が、5人に対する判決の不当性や、テロ組織の実態について証言していることに驚きます。マイアミの人権活動家に至っては、マイアミという土地は、彼らを擁護すれば脅迫を受けたり命の危険がつきまとうところだと、自ら言っているのに。
こういう人々や、ハバナの街角の、このスクールバスなんかを見ると、「アメリカ人もまだまだ捨てたモンじゃないなー」と思いますね!