セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

最近、よ~く分かった事...

2010-05-31 | フィリピンの文化・風土・風習

この前の記事で、僕が最近、玄米菜食を中心とした食事に切り替えている事を取り上げたのですが、実は、これって、ある面、凄く、大変な部分がありまして...


まず、食している玄米ですが、これ、勿論、こちらのお米(インディカ、或いは長粒種)であり、ご存知の方はご存知ですが、精白米であっても、日本米(ジャポニカ、或いは短粒種)に比べるとカナリ、パサパサした固い食感があるので、‘この種の玄米’をそのまま炊いても、お世辞にも旨いとは言えない代物なのです。(動物の飼料のような…苦笑)


…で、一種の解決策として、僕の場合は、玄米を一昼夜以上、水に浸けて放置し、いわゆる、‘発芽玄米’にして、それを更に、圧力鍋で炊いているんですが、こうすると、栄養的にも玄米を上回るモノとなり、更には、食味も良くなるので、何とか、これを主食とし、常食しても大丈夫な訳です。

要は、こんな感じで、水と玄米をタッパーなどに入れて一昼夜以上、室温に置くのですが、こちらは常夏の国なので、日本のような気温の低い国のように、‘発芽機’と呼ばれる特殊な機材を用いなくても、そのまま放置しておけば出来てしまうので、その点においては手間要らずなんですが、3~4時間おきの‘水替’を怠ると、臭いが出たり、酷い場合には腐る事もあるので、要注意なんですね。


ただ、問題は、常に僕が、家に居る訳ではないので、マクタンの日系企業への出稼ぎ等々で、居ない間には、女房殿(比人)に、その管理(水替)を任せることになるんですが、既に、皆さん、良くご存知の通り、こうした時間を見計らっての管理は、基本的に時計を見ないし、時間を全く重要視していない比人には最も、不得意な分野であり、女房とて、その例外ではなく、初期の段階では、良く、失敗して、完全に‘パー’にしたり、ちょっと臭いの出たモノを無理に食したりもしたものでした。(苦笑)


しかしながら、こうした事が起こった時には、僕も‘カナりの文句を垂れます’し、女房自身も、‘臭い飯’を一緒に食わざるを得ないと言う、‘究極のペナルティ’が待っていますので、最近では、やっと‘一々、言わなくても出来る’ようになって来ました。


…が、しかし、これが習慣化して、パーフェクトになるには、まだまだ時間がかかることでしょうが、これが比人の特質なので、中々、大変です...(苦笑)


…で、これが、炊き上がった発芽玄米のご飯(*画像のには、ごま塩を振ってあります)なのですが、長時間の吸水+圧力鍋による加圧調理で、これ、不思議な位、モチモチとした食感になり、お米内部の酵素による化学変化により、でんぷんの一部が麦芽糖に変わり、甘味も出てくる上、冷めても美味しいので、残っても、殆ど無駄にする事がなく、重宝しております。(普通の白米であれば、この熱帯性の気候の中、12時間も放置すれば、腐っても当たり前なのですが、これの場合、24時間近く常温に放置しても食味が劣化しないのですね。勿論、直射日光の当たるような極端に高温多湿の場所においたらダメでしょうが...)


また、こうした玄米菜食を中心するには、元々、肉食文化をベースにするフィリピン料理では対応しきれない部分もあって、実を言えば、今、1日1回は、僕が厨房に立って、女房を助手にして、日本食ベースの料理法にてメシを作っています。


まあ、元々、ウチの女房は、料理が殆ど出来ないので、(彼女が幼い頃には、家にメードが居て、台所をウロウロした日には、‘お譲ちゃんは危ないから、あっち行って’…なんて状態の中、義母も面倒くさがって、彼女に料理を教えようともしなかったので、こうした結果になっている訳でありますが、義母と同居している事で、これまで誤魔化して来た部分が、この期に及んで、‘やらざるを得なくなって来た’訳です)結局、一から(基本の基)から教えるのですが、逆に、フィリピンスタイルが身についていないので、異なったスタイルを受け入れる事には余り抵抗は無いようです。(これも、万事、塞翁が馬ってトコでしょうか... 僕はプラスに捉えていますが...)


…僕がここまでする理由は、実は、ここで白状しちゃいますと、デング熱が、そのキッカケになったのは、この前にも述べたとおりですが、それ以外にも、あの頃、糖尿病と疑われる様々な症状が出ておりまして... (異常な位の倦怠感、酒に対する耐性の劣化、喉の渇きと頻尿、就寝中の脚の痙攣、それに、便器に蟻が群がる-要は、尿糖が高い-等々)


…デング熱で文字通り、‘死にそうな思い’をしながら、考えていた事は、‘このまま死んだらどうなるか’って事で、結果として、僕は目覚めざるを得なかったんですね。


それまで、フィリピンでの10年近くの生活を積み重ねるうち、食性も比人の庶民の食するものにカナリ、近付いて来て、‘安くて(取り敢えず)食味が良ければ、何でも口に入る物を食べる’…こんな生活を、特に女房との結婚後、積み重ねて来た結果が、極端な肥満と体調不良だった訳です。


だったら、当然の帰結として、そうした悪習を断つしかない、或いは変えるしかない…って事で、体の声を聞きながら、だんだんと現在のスタイルにして行ったのですが、おかげさまで、体重は減って、体も引き締まり、元気一杯で、運動をする気力も出て来て、毎日飲む訳じゃないですが、酒を飲んだ時の感覚も20代後半時位にまで戻り、もう、便器に蟻が群がるような事は皆無になりました。また、蚊にも煩わされないのは嬉しい限りです。


…で、最近、だんだんと‘プアーファット’なんて言葉が聞かれる様になって来ましたが、アメリカの肥満者の多くが、ファーストフード系の食事しか出来ない、低所得者層に多い事、それにアフリカ辺りでも、安くで手に入る脂肪や砂糖類を口にする事で、そうした階層が増えて来ていること、それに、言うまでも無く、フィリピンの庶民層ですら、殆どが‘それ’と見做されるような状態の中、僕自身も、‘そうしたレベル’にまで落ち込んでいたと言う事が、今になって、ハッキリと認識出来るのですね。


当然、経済状態は以前と変わる筈もなく、そんなに食材にお金をかけることは出来ないのですが、例えば、日本で‘製品’として出来上がっている‘発芽玄米’を購入すれば、恐ろしく割高になってしまって、低所得者には手が出る筈も無い物が、ここでの気候を利用(?)して、ちょっとした手間をかける事で、非常に健康的なモノが出来上がる訳です。


…ただ、これまでに何回もお伝えするように、ライフラインである水道がまともに機能していない中で、‘こうした事’をするには、大変な苦労があり、最近の僕の独り言には、











あ~、メンド臭さ~~~!!


…ってのが多いんですが、ちゃんと、それなりの結果は出ているので、これからも頑張って行きたいと思います。(笑)


また、こうした粘りは、この国で、こうした仕事をして、ややこしく、面倒くさい事態に常時、我慢強く対処して来ざるを得なかった部分が‘肥やし’になっている訳で、これには、感謝する他ありませんね。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
発芽玄米 (nori)
2010-05-31 23:09:10
私も食べていますが
白米2に発芽玄米1の割合です。
全て発芽玄米では食べたことないです。
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Re: 発芽玄米 (権兵衛)
2010-06-01 08:59:24
nori さん>

そうですね。白米2に発芽玄米1というのが、一般的な食べ方みたいですね。

僕の場合、日本米の発芽玄米を食した事がないので、何とも言えないのですが、普通の炊飯器で炊くのと、圧力鍋で炊くのとは、全然、‘別物’の仕上がりになって、ウチの場合は、圧力鍋で炊くからこそ、100%発芽玄米で大丈夫なんですね。
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Unknown (meseyan)
2010-06-01 20:32:28
多分そういう食事がいいんでしょうねー
コンビニとかで買ってくると太ります
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meseyanさん... (権兵衛)
2010-06-02 20:02:21
そうですね~。

僕は20代の頃、大きくは、仕事上の理由で、一日一食は確実で、場合によっては、二食、三食をコンビニのメシで済ませていた時代がありましたが、その時は、やはり、アトピーに花粉症を始めとする様々なアレルギー疾患、それに、ここ数年のように、アキラカな肥満(見るからにデブ)ではなかったものの、脂肪肝を患い、運動+食事療法で何とか改善した履歴をもっております。

(一見)うまくて、早くて、安い…ってモノにはトンでもない危険が隠されているように思います。
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