セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

セブ危険情報

2012-10-13 | セブお役立ち情報

【冒頭画像:セブ市中央、フォインティ・オスメニアの歩道橋】


さて、この投稿を、どのカテゴリーで行ったら良いか、迷ったのですが、内容が、‘注意喚起’の側面が強くなるように思ったので、‘セブお役立ち情報’にアップする事にしました。




本来ならば、このカテゴリーへの投稿は、例えば、旅行者の皆さんが、もっと楽しくワクワクするようなモノにしたいのですが、ここのところ、ひとつ間違えば、折角、楽しい筈の旅行そのものが、‘最悪の思い出’にもなりかねない状況が多発しておりますので、転ばぬ先の杖として、この情報を捉えて頂ければと思います。



冒頭画像
は、ツーリストスポットからは、若干、外れますが、セブ市の‘ヘソ’とも言うべき、フォインティ・オスメニア(オスメニア公園)の脇にある、ロビンソンデパート(昔のミッドタウンホテル、現在のサミットサークルホテル下)から見上げた歩道橋です。ここは、ご覧の通り、屋根付のため、路上生活者にとっては雨露凌げる場所として、夜間には、ここを寝場所にして、足の踏み場も無いほど、一杯一杯になっている昨今です。(2箇所ありますが、2箇所共です)





因みに、これは、朝10時頃に撮った、問題の歩道橋上の画像です。既に、殆どの路上生活者は路上か何処かへ移動して、‘この人’だけが、まだ、そこで眠っていた状況だったのですが、流石に、夜、ここが路上生活者で溢れている状況を撮る事は、憚られるので、これが精一杯のところでした。


これまでも、この場所は、その地の利(?)から、路上生活者が集まって来ては、官憲に追い散らされ、そして、ほとぼりが冷めたら、また、戻ってくる様な、‘いたちごっこ’を繰り返して来たのですが、どうも、過去1年(特に、今年2~3月以降)の様子は、ちょっとこれまでの状況とは異なっているようで、路上生活の人の数が急上昇し、単に物乞いをするだけではなく、本当に腹をすかして、執拗に追ってくるような人(特に子ども)が増えている感じで、空恐ろしさすら感じます。


...一般的に、‘ストリートチルドレン’とは言われますが、実は、そうした子ども達は、一応、家はあるが、生活のために、路上で物乞いをしているだけの子と、生活が全て路上にある子の、大きくは二通りに分けられます。そして、(本当にお腹を空かして)執拗に追ってくるような子と言うのは、後者であり、その後者が今、増えているようです。



また、こうした周辺においては、薬物中毒も少なくはなくて、

…この画像は、彼是、3年程前に、僕が、後の記憶も定かでないような中、‘酔った勢い’で撮ってしまった画像ですが、その時、僕の極めてアヤフヤな記憶と‘目撃者’の証言に拠れば、僕は、画像に写っている子らの集団に囲まれ、ズボンのポケット全てに手を突っ込まれ、財布とデジカメだけは何とか死守したモノの、携帯電話を強奪されました。(これは、全て、僕の落ち度であり、僕自身と彼らに怪我が無かった事は不幸中の幸いでした)



...因みに、地元では、シンナー(有機溶剤の総称)を、その特定ブランド名を指して、‘ラグビー’と言っていますが、こうしたモノの中毒になってしまう背景は、こうした子どもたちを相手にして、ラグビーを教えたり、売ったりする悪い大人の存在がある事、それに、聞いた話では、それによって、良い気分になる(陶酔する)と同時に、お腹も空かなくて、モノを食べる必要がなくなるからだそうです。(勿論、重大な精神的、身体的被害も引き起こしますし、薬物欲しさに物乞いするようになると、最早、常人の精神状態ではないので、大変に危険になります)



...それに関連して、少し前、ちょっとショックを受けた事には、僕と嫁が所用の帰り、問題の場所から少し離れた‘ヴィラマ’と呼ばれる地域を夜間、車で移動中に、その路肩で、まだ10代と思しき、妊娠中のお腹の大きな女性が、その旦那さんなのか、彼氏なのかと、一緒になって、上の画像と同じ構図で、シンナーを、‘スカスカ’とやっている状況が目に入って来た事でした。


そうした事については、路上生活者ではなくても、スクワターの周辺では、非常に‘良くある事’であり、夫婦揃って、中毒状態で、そこに子どもが生まれてくる…そうした図式も、少なくはない事を聞いてはいましたが、実際に、そうした光景を目にすると、正に、‘世も末’とした印象を持たざるを得ませんでした。


...少々、話がアサッテの方向にずれ始めておりますが、こうした状況は、フィリピンの社会構造の問題から生じるものであり、簡単に解決するようなモノではありません。それ故に、そうした人たちに同情する事は、簡単ですが、中途半端に関われば、(例えば、お金を渡すとか、食べ物を施すとか)物資を供与する側も受け取る側にも、不幸な結果を招きかねないので、今、こうした問題の言わば、‘ホットスポット’にもなりつつある、フォインティ、JY、マンゴーアヴェニュー、それに、昔から危ないと言われている、ダウンタウン、カルボン周辺で、夜間徘徊する事は、出来るだけ避けたいところです。どうしても、行かなければならないのであれば、徒歩での移動は極小にし、目標をハッキリ定めて、サッサと歩く事、それに最低限の準備をする事をお奨めします。


さて、‘最低限の準備’と言いましたが、例えば、僕の場合、1ペソ硬貨(価値にして2円弱)を出来るだけ大量に用意し、さっさと渡して逃げる、或いは、囲まれそうになったら、それを蒔いて逃げるとか…常に、そうした体勢をとってはおります。...これは、可哀想な人たちにお金を恵んであげると言う事ではなく、あくまでも、非常手段として、自分を守るためです。更に言えば、イザとなったら、走れるだけの足回りを作っておく事も当然の準備であります。


また、‘そうした準備’はジプニー、ハバルハバル(バイク便)、トライシカル(サイドカー付バイクまたは自転車)に乗る際にも有効で、財布は触らないで、小銭だけをさっと出せるようにする事は、無用なトラブル防止の為に、非常に有効です。


更に、上記のような交通手段は、あくまでも、地元民の脚の機能しかありませんから、安全性と言う事については格段に落ち、(…と言うか、ほぼ無視されており)万が一、事故による怪我、或いは強盗他のトラブルに遭って被害を受けたら、それを取り返すことは、まず不可能なので、旅行者の方が、興味本位で、それらを利用する事はお奨めしません。(僕も、時と場合によって、利用しますが、特に、悪天候時とか、地元のスケールで見て大量の現金-概ね日本円換算1万円以上-或いは、貴重品-スマートフォン、パスポート他を含む-を持ち歩く場合には、まず、利用しません)


そんな訳で、一口にフィリピンと言いましても、例えば、マニラとセブでは、その事情は全く、異なりまして、最近まで、それなりに安全と言われて来たセブの事情も、若干、変わりつつありますので、旅行者の方々には、どうぞ最低限の安全対策、情報収集の上で、無理の無い、楽しい旅を楽しんで頂けたら良いなあ…と思っております。(笑)




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