セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

フィリピン郵便事情最新版...

2013-06-06 | セブお役立ち情報

これまでにも何回か記事にアップして来ましたが、今回は、フィリピンの郵便事情について、一部、以前の投稿とダブるかも知れませんが、最新の動きなども含めてお知らせしたいと思います。(但し、僕はセブ周辺の事情しか知りませんので、ここで申し上げる事はセブ周辺の限定事情と捉えて頂いた方が良いかも...です)


まず、非常にベーシックな情報から始めますと、日本で言うところの郵便とフィリピンで言うところの郵便では、同じ用語を使うと同じようなモノのようなイメージになってしまいますが、実は、似て非なるモノと捉えた方が良いのかも知れません(苦笑)


根本的に何が違うのか…この核心の部分について、これまで明確に整理して来なかったし、そうした部分について触れた記事を、僕は、見た事が無いのですが、取り敢えず、特徴的な部分を以下に箇条書きします。


1.フィリピンの郵便局は、昔の日本と同じく国営である。(つまり、悪名高き、フィリピンの公務員によって運営されている)

2.街中に郵便ポストは存在しない。投函は一々、各所の郵便局にて行う必要がある。

3.配達員は自転車に乗ってやってくる。小包とか小荷物の類を配達員が運ぶ事は物理的に限界がある為か、全て‘局留’となり、配達員は、ある種の通知票を持ってくるので、受取人は、その通知票と共に、身分証明証を持参して郵便局の指定窓口にて荷物を受け取る。

4.国際郵便は、まだ、別として、国内郵便は、非常にデタラメな管理となる為、公文書他、重要書類の送付には適さない。事実、法律事務所からの文書、その他請求書などは、夫々の施設(?)にて専用の配達員がいて、郵便で送られる事はあり得ない。(フィリピン国内郵便は遅滞とか紛失の可能性が異常に高くて信頼性ゼロ)

5.国際郵便では液体物は没収の対象にされる。(テロ防止という屁理屈が付いているが本当のところは不明)例えば、日本から味噌など送れば、それは‘液体’と見做され没収の対象になる。(経験有...苦笑)


6.EMSは追跡可能と言われているが、実は、追跡可能なのはマニラまでであり、セブでの配達状況は把握不能。(セブへの国際郵便物は全てマニラ経由で入ってくる)


…とまあ、大体、上記6点は挙げられると思います。正直、非常に使い辛いのが現状です。


しかしながら、もう一点、付け加えるなら、日本の個人からフィリピンの個人へ小包或いは小荷物を送るに当たって、比較的早く着くサービスを使いたい場合、恐らくは、EMSしか手が無いのです。通常の国際宅急便は法人関係のサービスはあるが、個人については紛失他の責任を負えないと言う理由なのか、受付そのものをしてくれないようです。


...さてさて、そんな中で、一昨日、朝一番で、日本のとある里親さんから御支援頂いている里子宛てに送られたEMSの通知票が全然、届かないのに業を煮やした僕は、郵便局の通関窓口の‘オバはん’と仲の良い(フリをしている)ウチの嫁を伴って、中央郵便局まで調査(?)に向かいました。(嫁を同伴したのは、この窓口の‘オバはん’対策であり、以前、嫁が、‘あら~、お母様、お元気?’見たいな感じで上手く対応した結果、顔を覚えられ、そのお陰で、‘オバはん’の対応が何かと良いからです。実態を言いますと、この人、普通に接したのでは、フィリピン人であろうが、外国人であろうが、顧客に対して、非常に尊大で、命令口調で話すような、文字通りの、‘オバはん’なのであります。まあ、ここの公務員には‘それ’が普通と言えば普通ですが...苦笑)


まあ、そんな訳で、窓口でのアタリは悪くは無かったのですが、‘やはり’思った通り、郵便局の倉庫内で、‘問題の小包’は、マニラから移送されてから10日間余り放置されていたようでした。


...勿論、‘その前振り’として、出掛けたは、‘空振り’をするは...では、痛すぎるので、何回も郵便局へ電話確認を試みたのですが、電話には、何時も、誰も出てくれない上、一度は応対してくれたが、担当者が、

『ちょっと調べてみます...』

...と言ったきり、15分近く放置された挙句、‘切られた’ような状態だったので、業を煮やして、ダメモトで窓口まで出向いた次第です。(日本じゃ、アリエナイ対応だと思いますが...苦笑)


...で、今回、荷物は、‘オバはん’のお陰もあって、スンナリ出て来たのですが、その後が宜しくありません。‘オバはん’曰く、

『これさ、中身の合計金額が37,000円って書いてあるから、4,000ペソ(現レートで約10,000円)の関税、払ってもらわなきゃ!』

…と来たモンでありました。


勿論、僕は‘そんな積り’での準備をして来なかったので持ち合わせがありませんし、仕方が無いので、

『申し訳ないですが、ちょっと持ち合わせが無いので、受取保留にして下さい。ちょっと忙しくて、明日戻ってこられるのか、何時戻ってこられるのか分からないですが...』

…と話すと、困ったのは、向こうの方で、その前に受取関係の書類を殆ど全て記入し終わってしまっていたので、ここで保留にするのは、大変に面倒くさい事である事が伺えました(苦笑)

...それで、‘オバはん’は、嫁に‘ゴニョゴニョ’と何かを耳打ちし、嫁が‘それ’を僕にリレーして曰く、

『‘今回は500ペソにしとくから’...だって』

…と、‘このいい加減さ’に唖然としつつも、まあ、取り敢えず、ラッキーだったのかなと言うところでした。


...実は、この顛末を、既に送り主の里親さんに御報告したところ、里親さん側は、紛失他があった場合の保険対応もあり、送付目録(インボイス)を発行した際、こうした問題が起こるとは、予想も出来ず、中古品で価値がゼロのモノにも、売価を付けて、過大申告をされたそうです。(全くもって、ここフィリピンでは、何がアダになるか分かったモノではありません...苦笑)


しかし、そうした中で僕には、他にも思い当たる事がありまして、多分、半年程度前になりますが、
今回の一件のように、別の日本の里親さんから、里子へ荷物を送ろうとした際に日本の郵便局窓口で、それまでにした事もなかったのに、“目録に詳細を書いて貰わないとフィリピンには物資が送れません”的な言い方をされたとの報を受けた事があり、どうも推測するに、フィリピン政府側が徴税の強化をする為に、‘そうした事’を仕掛けつつあったのかな…と、ピンと来た次第です。(どうも、フィリピンと言う国、大元ではトンでもない不正・汚職・脱税とかがされている中‘そこいら’は、アンタッチャブルになり、庶民層とか、ここに住む外国人を狙って、‘こうした仕掛け’をして、‘その’穴埋めをしているような感じがするんですよね...最近の日本もカナリ怪しい部分はありますが...)


...まあ、そんな訳で、日本からフィリピンへ荷物を送られる個人、そして、それを受け取られる側の個人の皆さんには、是非是非、御注意下さいませ。

 

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