Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

コモンズの自動翻訳テンプレート

2008-12-11 03:41:06 | 機能・ソフト等
コモンズの画像ページで CC-3.0 系のライセンスタグが、ライセンスの文面が日本語で表示されるようになりました。
既に気付いている方もおられるかもしれません。
より正確には「日本語で」ではなく、「オプションで設定している言語で」表示されます。

これはどうやら、これら CC 系テンプレートに Template:Autotranslate というメタテンプレートが実装されたからのようです。
11月最終週の週始めに、一斉にこれらテンプレートに編集が入っています。

コモンズの主要なテンプレートには、各言語の訳文がサブページによって用意されていて、画像を二次利用などしたい閲覧者は任意の言語の訳文へのリンクをクリックして、これら訳文を適宜参照できるようになっています。

これを自動化したんですね。
閲覧者がどの言語のユーザインタフェースを用いているかをサーバ側が見て、それによって表示する言語(のサブページ)を自動的に切り替える、という寸法です。

各言語限定のプロジェクトとは違い、流石は多言語混在・連携のコモンズならではの機能といえるでしょう。


ところでCC系の原則すべてのテンプレートに Autotranslate が実装されたのに、冒頭で「CC-3.0 系」と書いたのは、 2.0 系や 1.0 系には日本語の訳文サブページが現時点で未整備だからです。
該当する言語のサブページがない場合は、既定値として英語の文面が表示されます。

なお、 GFDL 系のテンプレートにはまだ Autotranslate は実装されていません。
CC は各国に支部があるなどライセンス発行元が多言語対応していますが、 GFDL は英語を唯一の正文とし、各言語訳はあくまで参考訳であるため、英語の文面を外すわけにはいかず、さりとて各言語表示を新たに付加すればタグの面積が大型化してしまう……などの事情があるのかもしれません。

   *  *  *  *

そういえば最近、コモンズの画像ページにおける記述内容のセクション分けに、
多くの人が ==Summary ==, ==Licensing == などと書いているところを、
== {{int:filedesc}} ==, == {{int:license}} == と書いてある事例を見かけました。
日本語環境ではそれぞれ、節の名前は「ファイルの概要」「ライセンス」と表示されます。

MediaWiki にそのようなマジックワードがあるようで、詳しい表示例集はまだ見つけていませんが、
meta:Help:System message#Transclusion に「"{{int:xxx}}" というのはシステムメッセージを利用者が設定している多言語で表示するものだ」というようなことがちょろっと書いてありました。

こいつは使える! とばかり、コモンズ画像の査読やカテゴリ変更の際に使いまくっています。


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