母の決断

母の退院日に合わせて帰省していました

腰骨圧迫骨折して約2カ月程の入院生活

手術はしていない

骨が安定する迄は胴体ガッチリとコルセットで固定されている状態

薬名忘れたが週２回

太腿に骨頑丈にする為の注射を決められた期間内だけ自分で打つ

本人が言うには

長い時間起きていたらコルセットの板が身体に食い込み痛いらしい

なので、退院してからも寝たり起きたりの生活をしている

それも日を追う毎に元気と共に動きも良くなってきてる様で

杖も忘れて外を歩いていく位

家の中は全く杖無しで朝方もトイレに一人で全然安定で行ってるし

母元気そうだったから

嫁さんが以前から施設見学の予約を入れていた

嫁さんは体調悪いと言うので　母と私だけで施設見学行く事にした

施設に入るのは絶対嫌だと言っていたので

今回は無理に薦めるのではなく、単なる見学だけと言う気持ちで

それで何とか母も納得はしていたけれど

見学行く日の朝には

母に「この家から出たくない！って流し台にしがみつく夢を見た」と

大丈夫だよ無理矢理入れ様な事しない今回はどんな所か見るだけだから

と言うと、母もどんな所かは好奇心で一度見てみたい様で

私も自分の住む市内の老人施設を何件か見学していたので比べられる

実家市内にある養護老人ホーム

此処は入居者の収入額により入居金額がそれぞれ違う

母の年金額で計算すると、入居額差引　4～5万円位自由なお金が残る

移築し、現在の建物築年数は21年　２階は自立してる65歳以上の市民

１階が介護度が上がってきた方達のお部屋

各階に大ホール、お風呂等がある　1階に大食堂

空いているお部屋があったので室内を見せて頂いた

トイレ・洗面台・クローゼット付の合わせて広さは10畳位かな～

浴場も見たら　ちょっとした温泉浴場みたいな感じかな～

自立の方々が入居する２階は1ユニット12人が７つ

今はコロナの関係で外部の方はお部屋への出入りは出来ないけれど

飲料水の自販機が並んだ広い面会スペースで家族とお喋りが出来る

金銭は大金は事務所で預かる事になっていて使いたい時はその都度

お部屋で本人所持するのは飲み物購入する位の小銭にしか置かない規則

食堂では席に着いたら職員がテーブルまで食事を運んでくれて

食後も片付けてくれる　

3時のおやつタイムにはユニット毎のテーブル席でお茶も用意してくれる

私が見て来た施設の中で此処で一番目に付いたのがステージある大ホール

幼稚園位の体育館ホールみたいなイメージ　窓大きくて明るい場所

何か室内イベントある時は此処を利用するみたいで　何か楽しそ～う

私は心の中で　金額面で見ても　色んな条件考えても　此処母に合いそう

母の様子見てたら　どうも気に入った感じに見える

施設内利用者さん達の平均年齢を聞いた　８８歳位だそう

今現在は1年以上の入居待ちになってしまいますと

ここでも母の耳がダンボになっていた

あれ程毛嫌いしていた老人ホームの悪いイメージが払拭された様子

それが今回の目的だったので　私からは何も言わないでいた

夜に弟が実家に来た　弟にどうだったか母に聞いてみなよと促すと

母突然「私、入居申し込みする！」

あらま！　私も弟もビックリ　え？マジで？

母曰く、年齢的にも今入居してないとヨレヨレになってからでは

施設で誰も相手にしてくれなくなるし少しでも違う世界で楽しみたい

自分の年金額だけで入居出来るので財産が減らないのも気に入った点

後は　あの大ホール　食堂はあってもホールまである施設って無いかも

カラオケ大会楽しそうだわ～って

築21年だから　部屋も建物もまだ奇麗

一体いつの時代の施設を想像して嫌がっていたんだか

それに、息子夫婦に一緒に暮らさないと言われては

いずれは施設に行く事になる　それならば年齢的にタイムリミットだ

母施設に行くと自ら決めてくれて良かったね？と嫁子に話掛けたら

今度は　盆・正月に　この家に帰宅希望されたら困ると言い出した

え？この実家に入居したくないのかな？

それとも年に２回でも呼びたくないのか？

なんだろう～　何だ～　ああ　面倒くさ～～　知らんわ～