口から産まれた母

もの心付いた頃からずっと母親を尊敬してきた

母が口に出し話す内容は納得が出来、勉強にもなった

本人自身も良い情報はしっかり認識し理解してから

分かり易くしてお得情報等を人に教えるのが好きな性分で

他人様からは「あなたとお喋りしてると良い勉強になるわ～」

と言われるのも結構自慢の様子

あと、母はお金の損得計算もメチャ早いです　それは今現在も

そんな母ですが

残念な事に　老いが増す毎に　そのお喋りが・・・

深く考えず、思った事はペロっと何の悪気もなく口に出し

身体の不調の愚痴が多くなり、同じ内容の話ばかりになりました

そこは、年齢的に仕方ない事だと思いますが

兎に角、昔からお喋りは大好きと言うか人と関わるのが好きなのか？

誰かと満足出来るお喋り出来た日は体調が良いらしいが

誰とも会話する事が出来なかったな日は体調崩れるみたいです

弟の嫁さんは話上手聞き上手、たまに会う嫁さんに、深く考えずに

相手が不愉快的な余計な話もしている様で、正直、嫌われています

嫁立場的に言い返せない分、姑に対し嫌い度が上がる一方です

それを知った私は「嫁さんにベラベラ余計な話しちゃ駄目だよ！」

と釘刺したら

母：「じゃあ、会わなきゃいいんでしょ！」

母：「お喋り、我慢出来ない！」

私：　(*´Д｀)　ハァ～　駄目だこりゃ～

喋れば喋る程に口調が滑らかになりキラキラ状態に・・・

冗談で「母さんさ～口から産まれて来たんじゃないの～」って言ったら

「そうだよ～　当たり前でしょ、下の口から産まれて来たんだよ～」

って・・・引いたわ～　80代後半の下ネタジョーク

まぁ、もう　どうでも良いんだけどね　元気で居てくれればさ

私が乳癌になってしまい、手術する事になって、一応母親には報告したさ

施設に入ってる訳でも入院してる訳でもなく普通に生活してる状態だから

後で報告するより良いかなと思い母親に告げたら・・・

その時点では、普通に、毅然とした母親の受け答えで

手術費用もドカーンと張り込んで渡してくれて大変有難かったのですが

無事手術が済んで退院して数日後に母に電話したら

「あんたの事心配し過ぎてストレスで病気になり今通院中なんだ」と

医者の話だとストレスで一時的にリウマチの様な状態になるらしい

今薬服用しているがストレスが無くなると時期に治るものらしいが

そんな話を母から電話でされると　何だか責められている様で

私：「今の私に　それ言って、何？　それは、私が悪いのかい？」

私：「じゃあ、ずっと母さんには黙って秘密にしとけば良かったかい？」

母：「いや、あんたは悪くないのよ～〇※▽◎◆・・・」←意味不明

恐らく、言うつもりなかった話なんだけど　つい口から出ちゃった様だ

後で弟の嫁さんとの会話で発覚した

そのストレスで体調壊し通院に至った時に弟夫婦が病院へ付き添った

らしく、その時に、母から、この事は娘には絶対に言わないで！と

母からきつく口止めされてた事柄だったらしく

弟夫婦らは　さすが母親だな　と感動もしていたらしいが

その感動的な緘口令は　敷いた本人が　娘に愚痴の様に言ってしまった

恐らく、何の悪気もなく、言っちゃった～みたいな

嫁：「あら～お義母さん、自分で喋ったんだね～」←苦笑状態

私：「あのお喋りは　もう自制出来ない状態なんだな」

母が住む実家近くに住む弟家族

嫁：「お義姉さんの乳癌になった話、近所中皆知っているよ～」

嫁：「私達の家近所でも、姉さんの事知らない人も癌知ってたわ～」

私：「ヒェ～～～！！！　近隣町内中に知れ渡っているんか～い！」

もう、やだ～、オカンのお喋りは～、勘弁してくれ～～～

どんだけ喋り歩いているんだか

お喋りな人に喋るから　そうなったのかもしれんが

いや～　自分で言うな！と言っといて　自分で喋る位だからな～

ハァ、もう　どうしようもない　元気で居れば　仕方ないのかぁ～
広まってしまった話は　もう消せないし　　・・・勘弁してくれ～

私が今住んでる近所の方さえ皆私の癌の事なんか皆知らんのに

実家の町内の人達がほぼ知ってるって　なんやねん！←何故か大阪弁

因みに、弟、特に嫁さんは、そんな母のお喋りを知っているので

あえて、母には内緒にしている事柄は結構ある様です

母は的には秘密にされてるのは感じてて気分的に面白くない様だけど

近所に広まる怖さを想像したら　母には言わないの正解です

田舎だからね　口伝えで　どんなふうに広がるのか怖いもの

娘の一大事の事柄さえも他人にペラペラ喋ってしまうんだもの

絶対に喋るの間違いない