The Toilers and the Wayfarers

2005-11-12 08:42:15 | 映画のはなし

The Toilers and the Wayfarers (1996) 75分 米
 (B/W) サブタイトル(ドイツ語会話時のみ英語)
監督・脚本 Keith Froelich
撮影 James Frank Tittle 
音楽 Chan Poling
キャスト
Dieter(Matt Klemp)
Udo(Ralf Schirg)
Phillip(Andrew Woodhouse)

16才のディーターはドイツ系住民の住む保守的なミネソタ州のニュー・ウルムに住んでいる。親友でゲイのフィリップといつもつるんでいる。

二人は叔母からアメリカに招待されたウドと知り合う。



華やかな米国生活を夢見てきたウドだったが、この閑散とした田舎町は退屈でしょうがない。酒を飲んでテレビばかり見ている彼に叔母が愚痴る。

英語が話せないのでいい仕事には就けないが、それでも仕事をみつけて働いていたウドだったが叔母が亡くなる。

ある日いつものようにフィリップと遊んでいたディーターは彼からキスされて逃げる。
この後、フィリップはミネソタに家出する。

(教育番組しか見せられなかったディーターは初めてアニメを見る)
父の言いつけで遺品整理の手伝いに来たディーターはウドと仲良くなる。

ディーターとウドは一緒にいる時間が多くなり町の噂になる。叔母の残した金で買ったスポーツカーでディーターを誘いに来たウドは彼の父親からゲイだと言われ、息子に近づかないように注意される。ディーターはお仕置き。

ある日家を出て来たディーターは、家に戻るくらいならホームレスになった方がましだと言い、フィリップを訪ねにミネアポリスに車で行こうと提案する。

(ウドは変装している)
途中ディーターの父から通報を受けた警官に車を押さえられた二人は新しく車を買うが故障する。修理のために牽引に来たマークは第一次大戦時の米国でのドイツ系住民の辛さを語るのだった。

ミネアポリスで再会する3人。

フィリップは廃墟化したビルに一人で住んでいる。

久しぶりの再会を喜ぶ二人。

一方、ウドはミネアポリスでもボンより退屈だと思うのだった。

フィリップは生活のため売春をしていることを言う。驚くディーター。

金がなくなったウドはほそぼそと仕事をする。

ディーターも売春をするようになる。

ある日拾った客は囮の警察官だった。

通報を受けた父親は家に戻らせないように言う。

ウドが逮捕されるのを心配したディーターは独語でウドに逃げるように言う。

ウドの所には病気になったフィリップが身を寄せていた。

行き先のないウドはマークの所に行き、ドイツで暮らした方がいいと言われる。

警察から逃げたデイーターは病気のフィリップと会い初めて抱き合う。
・・・・・

・・・・・・

(2002年8月 dvd購入)
原題を直訳すると「つらい仕事をする人たちと旅人たち」。
この映画には、いわゆるオカマは一人も出てこない。一人のやや厳格な家庭に育った少年が墜ちていく過程を淡々と描いている。白黒の画面と、時折挿入される、人の少ない広大な風景が印象的だ。音楽もいい。75分という短い時間なので、少年たちの売春行為を丹念に描くという事はない。それもいい。


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