霊は存在すると言う話、しかしめんどくさいなぁと思わせてしまう話

2013-08-30 19:36:14 | 出来事

霊は存在すると言う話、しかしめんどくさいなぁと思わせてしまう話

私は一度美輪明宏と太った霊能者が、泉ピン子がゲストのテレビ番組を見たことがあるが、バカバカしさにもほどがあると思った。
ピン子(この人は下品で嫌いなのであえて呼び捨てさ)も適当に、と言う感じだった。
いい大人が、杉村春子さんがそこにいらっしゃる、アホか、お前はイタコか。
大体杉村春子さんにとって泉ピン子の存在なんて重要ではなかっただろう。
わざわざ「霊界から」出てくることはないだろうよ。

しかし霊は存在すると言わざるを得ないのだ。

以前佐藤愛子さんが霊現象に悩まされた結果、霊の存在を信じるようになった話をした。
で、この話を姉にしたところ、忘れていた恐い話を聞かされてしまった。
兄と兄嫁が経験した話である。
兄と私は年の差がかなりあって、しかも兄は二十歳の時結婚して別に住んだので、一緒に暮らした思い出は少ない。
彼らがこの経験をした時、私は両親と二人の姉と新しい家に住んでいた。

兄は酒好きで1週間に2,3日は酔って遅く帰宅していた。
その日も酔い気味で帰宅途中、突然歩いているうちにずるずると体が下がる感じがする。
また少し歩くとずるずるとからだが落ちる。
4,5回繰り返すと、さすがに兄も、これはおかしいと思ってあぐらをかいてその場に座ってまわりを見た。
すると何と田んぼの一番下に座っていたのだ。
バス通りの両側にはずっと家が建っているが、1カ所えぐられたように土地が急な斜面の場所があって、そこは5,6枚の段々の田になっていた。
道路にたって田を見下ろす位置にいると左側はちょっとした林になっていて中にお墓、右側には小さな川が、田んぼ沿いに流れている。
一番下の田の付近から川幅が大きくなっているが、深さはそうなかったような気がする。
周りは個人商店、医院が1件ずつ、、そして後は全部住宅だ。
住宅地と言ってもそれぞれの家の敷地はかなり広めだが。
(今はここを含めて広大な公園になっている)

で、兄は「これは河童にバカされたんだな」と思って上を見上げると、個人商店の近くの街灯のあかりが少し見えた。
あとは脱兎のごとく駆け上り家に帰った。

ここからは兄嫁の話だ。

彼女が寝ていると、酔っ払った兄が帰って来て隣に倒れ込むように寝た。
見ると泥だらけなので、一体どうしたんだろう、服を脱がせないといけないな、と思っていると、玄関を開けて誰かが入って来る音がする。
泥棒が入って来たんだ、と思って隣の兄を起こそうとすると、急に体が硬直して動かなくなった。
隣の部屋をどんどんと音を立てて歩き回る気配がする。
彼女は恐怖のあまり涙が出たそうだ。
しばらくすると、また玄関の戸を閉める音がして、それは出て行った。

この話は家族以外他人にはしていない。
二人を恐い目に会わせたものは誰かと言う話になった。
その1週間ほど前に兄のそう親しくはない知人が首つり自殺していた。
銀行員で、自殺したと聞いたとき「使い込みでもしたの?」と母に聞いたら、そんなことはないよ、と否定した。
本当の理由はなんだったんだろう、と思いはしたが、顔も知らないし中学生だったのでそれ以上の興味はなかった。

想像だが、夜中歩いている人は兄だけだったので、かまったのだろう。

田んぼの隣の墓地に、その人の墓があるわけではなかった。

で、この出来事は1回きりだった。
戸を開け閉めする音をたてる
部屋を歩きまわる音を聞かせる
一体なんでそんなことをするんだろう。
(肉体がないのに音を出したり物音を立てることは不可能だ、と言う人がいるが、これは認識不足になる。)
義姉はその人とは面識はなかったそうだ。
彼女を怖がらせても意味のないことだし。

普通に人が亡くなって、人に悪さをしたことは聞いた事がないので、自殺という死をむかえるとただでは終わらないのかも知れないと思った。

不思議で気分が悪くなる話である。

体育の先生に知り合いがいて、怖い話を聞いたことがある。
学校の怪談になるが、生易しいものではない。
いずれの機会にまた。


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