ディビット鈴木

居候しているF一家

息子さんと娘さんがいます
二人とも成人していますが、大学の卒業前で色々大変な時期です

ある日、Ｍがバタバタと家に帰ってきました
彼女はコーナーブルック(以前私が居た街)で
夜大学内にあるバーのバーテンをしています。

今日もバイト?
と聞くと

ううん、今日はディビット鈴木の講演会があるのと。
一度帰ってきて、また友達の車で出かけるとか。

ディビット鈴木って、誰？と言う方
私も詳しくは知りませんが、日系カナダ人で、第二次世界大戦のときは収容所にも居たとか、地球温暖化を危惧し、色々な角度から世界へアプローチしています。
カナダでは皆知っている～という位
私の滞在時にもコマーシャルが流れていて

ある家に突然ディビットがやってきて、地下室にある冷蔵庫(カナダでは多くの家で食料を保存している為地下などに冷蔵庫があるのです)を開ける。
突然やってきたディビットにびっくりするおじさんに向かって、大きな冷蔵庫にたった缶ビール一缶しか冷やしていない冷蔵庫を開けて、どれだけ電気を無駄にしているか話すディビット
説明されて慌てて家中の無駄な電気を消して回るおじさん。
奥さんが髪を乾かしているドライヤーまで消してしまいます。

そんな有名な彼がこのへっぽこな 街にやって来るというので
コーナーブルックの人や、多くの学生が講演会に行くということです
私は夕食の用意をしながら
Ｍのお腹の心配をします。
何か食べて行く？　
ううん、いらない、きっと興奮して食べれないわとＭ

でも、私はもう一度言う

始まる前に何か食べなきゃ、途中でお腹減ったら最悪だよ
と言ってバナナを一本手渡す。

バナナを見てＭ

うん、解った。何か食べる

バナナサンド作れば？

うん、作る。

シリアルバーもってく？

うん、持って行く。


とりあえず、地球温暖化の阻止より大食いのＭの空腹を阻止したい私でした。

彼女はスーパーの袋一杯に食べ物を持っていきました



兄のＴも行くと言ってましたが
彼女が用意が遅れて行きそびれたようです
あらあら。