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通勤、何着ていこうか悩みます。オサレ重視ではありません。

写真撮って。

2005-08-23 23:17:30 | 日記
フィレンッエも慣れてきて夜の町並みが綺麗なので
夕食後一休みしてから、ちょくちょく写真を撮りに外に出ました。
そしたら、一応私にも声を掛ける人が居るんですよね
まぁ、旅の何とかを期待するような年頃ではないし、相手もそんなロマンチックな事を期待してはいませんので、あっさりかわしていました。
この日もそんなはずだったのですが。

またまた男性に声を掛けられました

日本人?

そうですよ~と言いつつさっさと歩きすぎようとすると彼は後を追っかけてきます
そして、当たり障りの無い会話をした後、ちよっと言いにくそうに私に言いました。

お願いがあるんですが。

何?なんすか?

写真撮って。

写真??


聞けば彼はモロッコからの出稼ぎで、朝五時から夜の八時まで働いているという
イタリアの移民、違法入国、それによる過酷な労働のことはあちらこちらから聞いていました。ここではその事は置いておいて。
彼はこの国で働いて帰るそうです、モロッコに帰ったら楽な生活が出来るとか。ですが、何年も家族に自分の写真を送っていないとの事、カメラが無いのね
インターネットは、街のあちこちにネット接続できるお店があるので、メアドはお互い持っている、出来たら二、三枚自分の写真を送って、帰国したら僕の家族に送って欲しいと。

うむ、それ位なら出来るよ。
そういう事で街角で一枚、見た目のいい建物の前で数枚取りました。
その後、お礼にとドゥオモの前まで送ってくれました。

いらんて、自分で行けるって。

そして建物の階段でモロッコの話をしばらく聞き
ホテルに帰るからというと、危ないからと近くまで送ってくれました
いやいや、あんたの方が危ないんじゃないの?
と思いましたが、彼はとても紳士で、身構えていた私がバカみたいでした。

ですが、もしかして読んでいる若い皆様へ
これは本当に異例中の異例。普通は身構えて当たり前。
彼も最初私の身なりからして現地のフィリピン人と思ったらしいです、顔濃いからね…日本人に道を教えても「日本語上手ですね」と言われるって…
ですので、行かれた時はくれぐれも気をつけてくださいね。

で、0別れたのですが
何かイタリアって陽気で楽しいという雰囲気が常にありましたが
今回の旅は本当に、そういう風にしているけれども、実は、というイタリアを沢山見たような気がしました。

さて、私の旅もそろそろ終わり
帰国が近づいてきましたよ。