昔が良かった。

古き良き時代というけれど。クルマ好きにとって、60年代、70年代は希望があった。

GTV6納車整備 続きのその後

2017-06-30 00:35:02 | 11646

前回は、フロントブレーキホースを、一般公道使用では危険なメッシュタイプのものから、純正タイプの、自由度の高いゴム製のものへと交換したが、その時にナックルをあっちむけたりこっち向けたりしていて、ステアリングラックのインナー側、ボールジョイントのガタを見つけてしまった。

 
インナーボールジョイントを換えようと思ったら、右のボールジョイントは形状が違った。

後期のアルフェッタや、75との共用のインナータイロットは、大概在庫しているので、インナーボールジョイントを換えりゃしまいだと、簡単に思っていたら、右側の、インナーボールジョイントの形状が違うのを、すっかり忘れてしまっていた。
そう、GTV6は、ステアリングラックに、シミー防止用の、ステアリングラックダンパーが付いているのだった。
164のQVなどでも、ステアリングの暴れ防止用に、ダンパーが入っているのだが、別になくてもいいように私は思うのだが、純正でついているから仕方ないと、パーツを注文しようとしたら、もうこの年式のパーツは、ほとんどが絶版で、GTV6のパーツリストは、e-perからも、削除されていて、もはや、AFRAにでも頼まないと、入らないとのことだが、そんな時間の余裕はない。

幸い、当方の工場は、GTV6の解体パーツは昔から持っているので、以前にも、超貴重の、GTV6専用プロペラシャフトを、関東からDrホリイに泣きついてきたオーナーのために、超安値で分けてあげたくらいだが、そのご、あれほどの超貴重品をわけてあげたのに、喜んでくれているという話も聞かないし、その方のブログの記事もその後見たこともなくなってしまった。
そんなこともあるから、なるべく、当方で使うかもしれない絶版貴重パーツは使いたくないのだが、友人のために用意しているGTV6なので、自分の車だと思って、お宝解体パーツを隅っこから引っ張り出してきた。

このお宝ステアリングラックは、GTV6に75用パワステをつけたときに、外したもので、走行距離も少ないので、外観だけをきれいにして、今回の車に、そのまま使用した。 ただ、前に使っていた時も、サーキット走行等で、早いステアリング裁きを要するときに、ステアリングダンパーがあると、瞬間的なカウンターを当てるときに重たくて、ステアリングワークの邪魔になるので、ダンパーは外してあったものだ。 今回も、私の好みから、ダンパーなしで、装着した。

   
ラックを外すには、エンジンを持ち上げねばならない。
それにしても、最近替えたのであろう、まだ新しいマフラーの取り付け方の雑でヘタなこと。
こんなひどい仕事を、希少なGTV6でされたら、私がオーナーなら、そのメカニックにはもう絶対に仕事を頼まない。

 
こうしてエンジンを持ち上げないトラックは出てこないのだが、エンジンを持ち上げるためには、マニ直下のフロントパイプを外さないと、持ち上げられないのだが、マニのスタッドボルトが、さびて片方はもう、締め付けられない状態なので、左マニホールドを外して、スタッドボルトも1本交換した。
 
それにしても、ラックの取り付けボルトから、ショックのロアー取り付けボルト、マフラー関係のボルトが、みんなバラバラでサイズも違うし、そこらに落ちていたもので組み上げたとしか考えられない状態だった。

以前に、エンジンも、O/Hしてあると聞いたのだが、エンジンおろしたのなら、なぜラックの取り付けボルトを、強化ボルトにしたり、ロックタイトで緩み止めをしていないのか。

この時代のものは、ラックの取り付けが緩んで、ハンドルがフラフラになる危険性があると、メーカーからリコールがあったのを知らないメカニックが組んでいたのがよくわかる。

   
古いラックを外して、手持ちのGTV6専用ラックのうち、程度の良い方を、きれいに掃除して。
   
シャーシの取り付け部をきれいにして、取付けボルトは強化品を使い、ワッシャも大径の強化タイプの純正ウェブワッシャーに交換、指先の方のボルトは、フロントショックのロアー取りつけばオルトだが、右と左と別々の品がいい加減仕事でつけてあったので、
 
私の75T/Sパーツ取りカーから、純正の正しいボルトを外してきて、GTV6に取り付けた。

もうこのくらいの年式の車になると、正しい純正パーツを何とか探して、本来の姿に戻してやった方が、作業するメカニックも、オーナーも気持ちがいいと思うのだが。

   
なぜか、分厚い塗料を塗りたくったリヤハブ。
本来の、姿に戻して、。。。。。
ロナールの5穴ホイールが手に入らないので、スペーサーを取り付けて、AssoのMODAを。

  
4輪アライメント測定
 
なんとビックリの測定値。
年式から言って、フロントロアーアームのボールジョイント等の交換も過去にしているはずだが、足回りをメンテして、正しいアライメント数値に合わしていない手抜き仕事。
前のオーナーは、よくこんな状態でGTV6というマニアックな車を、クタクタの仕上げで乗って、俺はマニアだって、自己満足していたのかと思うと、情けない。

まあ、あの抜けたブレーキで乗っていた前オーナーは、その程度の車の仕上げとも知らずに乗っていたんだろうな。

ラックを替ええているときに、実に面白いことを見つけてしまった。

この車をもらって帰る時は、夜で、ブレーキも不良だったから、トロトロと走っていたし、コーナーリングするようなところもなかったので、交差点の直角コーナー以外、ハンドルを回せなかったので、恥ずかしながら、このクタクタハンドルには気が付かなかった。

もし、以前のオーナーが、この車を手放すにあたって、ステアリングホイールを、替えたのなら、その方は、彼女と別れる時は強姦して、そこらの道端に捨てるような人間性だと私は思った。(そんなAVありますよね)

動画をブログにアップする方法忘れたので、のちほどまた載せますね。
このステアリングホイールには笑いますよ。

それにしても、こいつは程度が良いと、言われて手に入れたけど、こんだけひどいのは、初めて手に入れました。 すべてが、メンテがダメでこうなったのです。

105で、素人メカが触って、クタクタにした車はよく見てきたけど、GTV6で、このクタクタメンテは、以前プロペラシャフトを交換した時の車以来です。

丁寧な仕事するメカニックに、メンテしてもらいたいものですね。