<あらすじ>
東京。派遣教員の皆川七海(黒木華)はSNSで知り合った鉄也と結婚し、
結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野剛)に依頼する。
結婚早々、鉄也の浮気が発覚するが、
義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。
安室は、苦境に立たされた七海に奇妙なバイトを次々斡旋する。
代理出席のバイトに続いて斡旋されたのは、月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。
七海は、破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に好感を持つ。
真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えなかった。
ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出し……。
てっきり結婚式の代理出席の話かと思いきや、
それはほんの1つのピースでしかなかったという…衝撃を受けました。
流されていく七海の心境がよくわからなかったのですが、
書籍版を読んだら理解することができた気がします。
作品の描きたかったことを考え始めるとグルグルとまとまらなくなります。
綾野くん演じる安室行枡(偽名)というキャラクターが、
胡散臭くて怖くてミステリアスだけど憎めない…。
つかみどころのなさがジワジワくせになる中毒性の高さがあるなと。
岩井さんの宛書きだそうですから、
岩井さんから見る綾野くんてこんな感じなのでしょうかw
何でも屋の安室はこの物語におけるメフィスト・フェレスな印象。
ヒロイン七海を地獄に堕として地獄の道先案内をしていくので。
上のあらすじだと姑のカヤ子にハメられてしまうことになっていますが、
本当は安室が七海を罠にハメているんですよね。
「ランバラル」というプラネット(架空SNS)のネット友達も安室なので。
きっと代理出席を頼むところから始まっているはず。
代理出席を頼むぐらい人との縁がうすく、かつ経済力も多少はある良いカモ…ですもんね。
恐ろしい人だなぁ、安室。
途中まで安室にとって七海はおいしいカモであり、
真白のための供物でしかなかったのでしょうが、
真白が依頼した、一緒に死んでくれる人を探してほしいという契約内容を反故にして、
七海を遺して1人で逝ってしまったのは本当に予想外のことであり、
それまでカモでしかなかった七海の見方が変わったように見えた気がします。
安室と真白の関係性は描かれていないし、
一緒にいる場面も1~2シーンぐらい、言葉も一言程度しか交わしていないのに、
安室と真白は依頼人と何でも屋という関係だけではない繋がりがあったように思えるので。
お骨を渡しに行った真白の母親との対面しての号泣は芝居じゃなくて本気だったんじゃないかなぁ。
捨てた子の骨などいらないと突き放し、AV女優をやっていた娘を罵ったあとで、
自ら服を脱いで「…やっぱり恥ずかしいよ」と泣く。
それを見ている安室と七海の表情の変化が素晴らしかった。
あれはなかなか言葉にできませんが、滑稽だけど哀惜の念が伝わってきたシーンでした。
まさかこの作品でも綾野くんの裸を見ることになるとは思いませんでしたが。
ラストの安室の爽やかな感じは禊をすませたからだったのか、
優しい悪魔ではなかったような…そう、悪魔は優しい顔をしているのでしょうね。
安室みたいな悪魔なら…いやでも地獄に堕とされたくないp(´⌒`q)
女優Coccoを初めて観ましたが、
存在感があってお芝居が上手かったのが意外だったとかすみません。
真白さんもめちゃくちゃ良かったなぁ。
見栄や世間体を気にする心があるかぎり、
それを食い物にする職業も生み出され続けるのだろうなと思った作品かも。
ではでは
東京。派遣教員の皆川七海(黒木華)はSNSで知り合った鉄也と結婚し、
結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野剛)に依頼する。
結婚早々、鉄也の浮気が発覚するが、
義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。
安室は、苦境に立たされた七海に奇妙なバイトを次々斡旋する。
代理出席のバイトに続いて斡旋されたのは、月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。
七海は、破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に好感を持つ。
真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えなかった。
ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出し……。
てっきり結婚式の代理出席の話かと思いきや、
それはほんの1つのピースでしかなかったという…衝撃を受けました。
流されていく七海の心境がよくわからなかったのですが、
書籍版を読んだら理解することができた気がします。
作品の描きたかったことを考え始めるとグルグルとまとまらなくなります。
綾野くん演じる安室行枡(偽名)というキャラクターが、
胡散臭くて怖くてミステリアスだけど憎めない…。
つかみどころのなさがジワジワくせになる中毒性の高さがあるなと。
岩井さんの宛書きだそうですから、
岩井さんから見る綾野くんてこんな感じなのでしょうかw
何でも屋の安室はこの物語におけるメフィスト・フェレスな印象。
ヒロイン七海を地獄に堕として地獄の道先案内をしていくので。
上のあらすじだと姑のカヤ子にハメられてしまうことになっていますが、
本当は安室が七海を罠にハメているんですよね。
「ランバラル」というプラネット(架空SNS)のネット友達も安室なので。
きっと代理出席を頼むところから始まっているはず。
代理出席を頼むぐらい人との縁がうすく、かつ経済力も多少はある良いカモ…ですもんね。
恐ろしい人だなぁ、安室。
途中まで安室にとって七海はおいしいカモであり、
真白のための供物でしかなかったのでしょうが、
真白が依頼した、一緒に死んでくれる人を探してほしいという契約内容を反故にして、
七海を遺して1人で逝ってしまったのは本当に予想外のことであり、
それまでカモでしかなかった七海の見方が変わったように見えた気がします。
安室と真白の関係性は描かれていないし、
一緒にいる場面も1~2シーンぐらい、言葉も一言程度しか交わしていないのに、
安室と真白は依頼人と何でも屋という関係だけではない繋がりがあったように思えるので。
お骨を渡しに行った真白の母親との対面しての号泣は芝居じゃなくて本気だったんじゃないかなぁ。
捨てた子の骨などいらないと突き放し、AV女優をやっていた娘を罵ったあとで、
自ら服を脱いで「…やっぱり恥ずかしいよ」と泣く。
それを見ている安室と七海の表情の変化が素晴らしかった。
あれはなかなか言葉にできませんが、滑稽だけど哀惜の念が伝わってきたシーンでした。
まさかこの作品でも綾野くんの裸を見ることになるとは思いませんでしたが。
ラストの安室の爽やかな感じは禊をすませたからだったのか、
優しい悪魔ではなかったような…そう、悪魔は優しい顔をしているのでしょうね。
安室みたいな悪魔なら…いやでも地獄に堕とされたくないp(´⌒`q)
女優Coccoを初めて観ましたが、
存在感があってお芝居が上手かったのが意外だったとかすみません。
真白さんもめちゃくちゃ良かったなぁ。
見栄や世間体を気にする心があるかぎり、
それを食い物にする職業も生み出され続けるのだろうなと思った作品かも。
ではでは
