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SMAPが出演した番組レポメインなブログです。たまに、ドラマや映画の感想などもあり。

『横道世之介』※ネタバレ注意

2016-11-19 22:50:58 | 映画
<あらすじ>
1987年。長崎の港町生まれの18歳、横道世之介(高良健吾)は大学進学のために上京。
人の頼みを断れないお人好しな彼だったが、嫌みのない図々しさが人を呼び、
倉持一平(池松壮亮)や加藤雄介(綾野剛)、
そしてガールフレンドの与謝野祥子(吉高由里子)たちと共に大学生活を過ごしていた。
やがて世之介に起こったある出来事から、
その愛しい日々と優しい記憶の数々が呼び覚まされていく……。




『怒り』と同じ吉田修一さんの原作。
しかも綾野くんの役は直人と同じゲイ設定という共通点はあれど、
テイストがまったく違った作品。
バブル時代、九州から上京した大学生・横道世之介の生活と、
世之介に出会った人々の20年後が交互に描かれていく構成。
あったかくて少し寂しい…寂しいのは20年後の世界には世之介がいないからなんですけど。
その死が悲劇的に描写されずに間接的に伝えられるのにリアリティを感じました。
その死を知って思い出す人もいれば、知らずに懐かしむ人もいて、
「あぁ、人との出会いと別れってこういうものだよな」と。
一生の付き合いができる人もいるのでしょうが、
一時親しくしてそのうち疎遠になり記憶も風化していく…。
世之介はとてもユニークで味のあるキャラクターなので、
思い出す人達がみんな笑顔になるのがフィクションなんですけど。←歪んだ見方
自分を思い出す人なんていないだろうとちょっと寂しくなったりも。
え?努力しろ?…愛されキャラって努力じゃなくて素質の問題だから努力は放棄することにします(爆)

加藤もすごく良かった!
『怒り』の時と同様に原作も併せて読むことをオススメします。
20年後も詳しく描かれてますし、何より映画より登場回数が多いのでw
でも、夜の公園での世之介とのやり取りは映画のほうが奥行きがあって好きかも。
20年後、パートナーに世之介の話をして笑う笑顔も最高でしたけど。
世之介と出会った自分は得をしている…カミングアウトした時に、
きっと世之介は離れていくだろうという諦めがあったと思うのですが、
普通どころか斜め上の世之介のリアクションに救われたというか、嬉しかったんじゃないかと。
ここらへんの中の人の解釈が素晴らしいので、
『小説BOC3』の吉田さんと綾野くんの対談を興味があればこちらもぜひ。←謎のセールスマン

綾野くんの3大ゲイキャラ?、直人、加藤、黒崎裕(「クレオパトラな女たち」日テレ)
というのがあって、加藤は幸せに生きているのが良いなと。なんか救われた気がします。
直人だって幸せだったし、裕くんも幸せな未来があるかもなので比べるのは無意味なんですけどね。
中の人が同じなのにこっちのキャラのほうが!
みたいな争いもあるみたいですし…そういうものなのでしょうか?
同じに見えないっていうのも罪なことなのかなぁ。
支持者の多い裕くんはたしかにイイんですけど想いを寄せる相手が…。
この無神経ク*ノンケ野郎が!(怒)
となってしまうので…ってその相手を否定すると裕くんも否定しちゃうというジレンマ。
まぁ、キャラ萌えだけじゃ満足できない人間だということですかね。
…話がズレまくりすぎてすみません。

この映画の宣伝で高良くんと吉高さんがビストロに来てくれたんだったな~。
あの時に観に行けばよかったと思うものの、
後から良作品と出会えるというのもなかなか良いものですな。
高良くんに世之介というのは意外な感じがしたのですが、
すごくハマっていて素敵でした。
現在、↑のBOCで「横道世之介2」が連載中なのでまた映像化してほしい!




ではでは


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