STAY

SMAPが出演した番組レポメインなブログです。たまに、ドラマや映画の感想などもあり。

『新宿スワンⅡ』

2017-01-28 22:35:50 | 映画
<あらすじ>
新宿歌舞伎町のスカウト会社・新宿バーストのエース格となった白鳥龍彦(綾野剛)は、
勢力拡大を目論む社長・山城(豊原功補)の命により、
幹部の関玄介(深水元基)と共に横浜へと送り込まれる。
だがそこは、横浜ウィザード社長・滝正樹(浅野忠信)が支配する難攻不落の王国だった。
早々に手荒い洗礼を受ける龍彦たち。
警察やヤクザとも裏取引をする滝の謀略により窮地に陥った新宿バーストは、
龍彦を破門することで事態を回避しようとするが、新宿と横浜は全面戦争へと突入。
そして孤立無援となった龍彦は、逆襲の狼煙をあげる……。





面白かったヽ(´∇`)ノ
浅野忠信という役者さんに圧倒される作品。
スクリーンから伝わってくる熱量と、繊細な演技の妙が素晴らしかったです。
めちゃ怖で迫力ありまくりの強面ヒゲなのに、ヒロインに見えるとか半端ない!
腐った目で観てるからだろ!と突っ込んだそこのあなた!
観ればたぶん6割ぐらいの人がそう感じるシーンがありますから…いや4割かな(^_^;)
冗談はさておき、男同士の面倒くさくて切なくも愛しい友情の物語なので、
腐った目を持たなくても楽しめる人は多いのではないかと。
滝の幼馴染み、関(深水元基)がまた色んな意味で大きくて、
男女問わず惚れさせる説得力があって最高なのですよ!(バンバンと机を強打)

と、『新宿スワンⅡ』のストーリーの主軸は滝と関なわけですが、
主人公どこいった!?というような影の薄さはなくて、
主人公・白鳥龍彦は作品内のマスコットキャラクター的な立ち位置で存在して癒しを与えてくれます。
闇を照らす太陽ではなく、タンポポ。
髪型にかけた比喩ですけど…。
直接的に助けてくれたりすることはないけれども、
闇に堕ちた人の心にほんの少し光を灯してくれるみたいな。
花(タンポポ)を見て美しいと思える心を取り戻させてくれるのが龍彦のような気がします。
窮状から脱する最後の難関はやっぱり自分の心だと思うので。
これは前作でも描かれていることですが、
1年という年月とアゲハや秀吉との苦い経験を経て知った自分の無力さと、
現実の厳しさや残酷さを痛感させられても、
関わる人すべて幸せにしたいという青臭い理想を手放さない龍彦の成長が「Ⅱ」では感じられて、
中の人(綾野剛)と白鳥龍彦の違和感がなくなった感が強いかも。
単純に前は見慣れていなかっただけで、
『日悪』の諸星とかも観て免疫がついた可能性も否定できず(^_^;)
好みでいったら繊細で優しい役のほうが大好きですが、
龍彦のような役の魅了がわかるようになって良かったと思います。

横浜王国編という新章ではありますが、
秀吉のストーリーも確実に繋がっていて『Ⅱ』を観ると『Ⅰ』を観返したくなるという。
26日の舞台挨拶で綾野くんが印象に残っている?シーンは秀吉の回想シーンと答えていましたが、
山田孝之くん絡みのリップサービスというだけでなく、
龍彦の中ではそれだけ秀吉が大きく残っているということなのかな~なんて。
前作の真虎と龍彦と秀吉、今作の総長(組長)と滝と関の関係性はリンクしているような気も少し。
…リンクじゃなくて、また違う三角関係の形を提示って感じかも?

『Ⅱ』の見所はなんといってもアクション!これはもう本当に見応えがあります。
アクション監督が入るだけでこんなにも違うものなのかと感動をおぼえました。
魅せるアクションはエンタメの極みですね。
暴力には違いないのに目を背けたくなるエグさより、
格闘技を見るような興奮が勝るというか…なんかクセになりそう。
劇中の挿入歌も主題歌もカッコよくて、相乗効果は抜群。

広瀬アリスちゃん演じるマユミはヒロインというよりも、
シンデレラストーリーを担当という感じでキラキラして可愛かったです。
闇金関連は深く描かれていませんでしたけど、
ちょっとだけ出てくる闇金業者に対して、
「ウシジマくん観て勉強しろ!」という謎な感情が湧いてきたとかw
高橋メアリージュンちゃんのアリサも涼子ママ(山田優)も強く美しく魅力的だったので、
園子温という監督は女性を美しく撮るのが上手いんだな…と。
キャバ嬢コンテストの前半部分がやたらと長かったのは監督の趣味がでた?とも思いましたけど。

今回は年齢制限がなく、エロ少なめで見易くなってはいますが、
やっぱり性風俗&薬物&暴力の裏社会を主題としているので万人受けは難しい…。
もっとオンナ子ども受け(←あえての表現)を狙いたいのであれば、
龍彦のボーボボみたいな髪型をやめて前髪おろした金髪にして、
喧嘩は鬼強設定に改変すれば…って原作ファンからフルボッコにされちゃうな(;´Д`)
そもそもそんなの龍彦じゃなくなっちゃうからダメなんですけど。
万人受け、大衆受けって狙ってどうにかなるものではないのでしょうね。
狙って作れたら苦労しないか。

でも三部作として最後は真虎と龍彦の物語を完結させてほしいので、
『新宿スワンⅡ』のヒットを心から願ってやみません。
私にできることなどあまりないけど…あと何回か観に行っっくぞぁ~(ρ°∩°)



ではでは


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。