営業と開発のコラボ(そのいち)

カッコが大学を出て初めて勤めた製薬会社の話。

開発と営業は仲が良くなかったですね。

(第II相以降の)臨床開発を実施する前には社内IRBという審査機関の承認を得る必要がありました。

審査委員には営業や製品企画のエライ人がいましたが、彼等の一部が実にセンスのないことを言い始めました…




○○○に比べて売れるのか？


薬価は○○○まではいかないんだろ？
(○○○ほど高くない＝儲けが少ないんだろ)


その前になぜ、○○○は1日1回なのに、これは2回だぁ？




○○○とは共同販売する大型新薬です。

一方、カッコらがやろうとしてる★☆★☆は100%自社開発の中型の薬。

新薬ではないが、○○○と併せて品目を揃えることは大切なことだと新人の僕にも解ってました。。


堪り兼ねて上司が悲壮感混じりで訴えました。




ここは営業会議ではないんです。

倫理的、科学的観点から治験を実施しても大丈夫かをご審議ください。




動物さんのデータを見て、また製剤試験、臨床薬理の結果を見てヒトに投与していいか審議するんでしょうに。

その後は審議を進めてくださいましたが。。

議事録担当のカッコはレポートを仕上げました。


「営業の藤沢部長(仮名)が企画の小野室長(仮名)とナンセンスなことを議論されていたところ、説明者として会議に出席していた武田次長(仮名)にいさめられました…」


って書きたかったけど、大人気ないのでやめました。

＝続く＝