宇宙は自発破れというトリックによって成立している

対称性の破れについて本質的破れが誰しも認める正真正銘とすれば、きっと自発破れは手品のトリックのようだと思われるに違いありませんｗ

自発的に破れた対称性は自然の基本法則の研究では姿を現さないと考えられるからですが、これからお話しする内容次第ではその素朴な直観的判断を覆させてしまうかもしれません。自発破れというのは完全に対称な自然法則から完全に非対称な結論を引き出すことが期待されることでもあるからですよ。それが粒子優位で反粒子のほとんど存在しない現在の宇宙を最初から説明できてしまうとしたらどうですか。まるでかりそめの自然現象みたいに思う先入観はまるっきり入れ替わってしまうかもしれませんよ・・。

ＣＰＴ対称だとしますよ、そこでもしＴが自発破れをしていたらＣＰも自発破れを余儀なくされますが、そうしたら宇宙はどうなるでしょう？

なんと宇宙は自発破れによって物質優位を証明できることになるのですよ！

逆に

今ある宇宙が反粒子に対して粒子が少し多く始まったから物質優位だと仮定したら困った結果に終わるのです・・。
ＣＰはわすか破れていることになりますから、ひいては陽子のＣＰもわずか破れていることになってしまい、それが直接の破れとして効いていたら反陽子に対して陽子がわずかに残ります。このようなことはもちろん実験家が張り切って検証実験を行うことのひとつでして、その結果は精密測定にもかかわらず陽子や中性子のＣＰ破れは、現宇宙の粒子と反粒子の非対称性を説明できるほどではないことが示唆されているようです。スーパーカミオカンデなどでは、そのわずか過ぎるバリオンのＣＰ破れが、ひょっとしてニュートリノのＣＰ破れに起因しているのではないかとして検討されているのですｗ

それがユニバーサルフロンティア理論ではすべて自発破れというトリックによって引き起こされていることが示されるのですがな・・。



手品師もびっくりで素晴らしい、そーでしょー、私はそのようにしか言われたくはありませんｗ