ぶたのあな

安定の愚痴率

「オロオロ」が「エロエロ」に見えた日。

2008年01月16日 23時24分38秒 | ぼっちだって学生なんです。
うん。まあね。いいんだけど。
二十歳やそこらはそんなもんだと思うけど。

どうも僕です、いつも拍手まんがとね。

先日携帯日記にもちょろっと書きましたが、
創作・表現演習でミニ小説をつくるという課題があったんですよ。

その授業、いつも受講生の作品をランダムで先生が選んで
印刷して配布してくれる、とても面白い授業なんですけど。

なんつーかね、萎えましたわ。


女子は主にケータイ小説(笑)だし、
男子は主にいやにしゃちほこばったエセ文学者気取りという感じでした。

男二人と女一人が出てくるもとの話のエピローグを書く、という
形だったんですけど。

まークサイのよ。作品が。ご都合主義というか。

そして男子作品に特に顕著に見られる傾向なんですけど。

女の登場人物がね。

まー「女」なの。

もう、ものっそい「女」なの。

「~よ」「~だわ」という口調でえんえんはなす。
そして唐突に泣く。かと思ったら次の瞬間には笑う。
そしてそんな女にときめく、惚れる男たち。

なんつーかね。


そして安易な結婚ラッシュですよ。
そして男二人と女一人が出てくれば漏れなく三角関係ですよ。


ちょっと待て、と。
おまいらはいつもそんな生活送ってんのか。

目の前に男が二人いたら両方と10年後には何かしら関係を持ってる、と。
そんなんなのか。

じゃあおまいら一体何人と関係もってきてるんだよ、これまでの人生に。



いやまあイイ感じなのもありました。少しだけど。
それでもやはり男子作品にはね、どこかしらこう、
抜けきらない女人への幻想というか。
そういうのが見え隠れして非常に僕はイライラしていた。

すごく生々しいな、と思ったのは、ある一人の作品で、
それまで全くそんな雰囲気でなくて、
女が厨二的な「あんたはいつもガラスの向こうにいるのよ!」的な
青い発言で男を責める、という内容が続いたあとですね。
まあそれは小説ですから多少クサイそういう内容あっても別によかったんですけど。
最後です。僕がびっくりしたのは。


いきなりね、男が言うの。
「手つないでいい?」って。
しかもそれに、さっきまで「あんたの気持ちがわからない」的に
彼を責めてた女が、不意に大人しくなって
コックリうなずいちゃってんの。
そんで二人で手ぇつないで帰ったんだって。

恋人つなぎなのかどうかはわかんないけどね。
(おそらくそこはポイントではない)




どうよ?




あんの?そういうこと、現実世界で。


もし私がそんな状況にいてだよ、
さんざん相手に対する不満をぶちまけてだよ、
しかもその相手が全くそれに対してこたえてなくてだよ!
「俺が悪いの?」とかしか言ってなかった。総じて腑抜けだった。

その会話終了後、「手つないでいい?」だよ!!!!?????



(゜Д゜)<ハァ?




て、なりません?常識的に考えて。
そんでその後一発ぶん殴って帰るよ、私だったら。


いかに大学生♂が自分に都合のよい恋愛の姿を夢想しているのかが
ありありとわかった。
おまいの妄想の中で女はみんなそうなんだな。
とりあえずナアナアに話きいておけば、最後はホイホイ手をつないで
いい雰囲気になっちゃう、そんな女を求めてるんだな。





それに対して一人、なんかこの彼とYOUつきあっちゃいなよ、
といいたくなるおにゃのこ作品もありますた。

彼女がね、周りから群を抜いて文章がケータイ小説(笑)だったんですけど。

もうね、おまいはどんな少女マンガの世界に生きているのかと。

女が風邪ひいて仕事休んだんですって。
で、彼女の家に男の一人がお見舞いに行くんですよ。

いっとくけど、小学生同士じゃないよ?
詳しい描写なかったけど、恐らく一人暮らしの女の家だよ?
そんで、うっすら自分に好意持ってる男だよ?

その男がね、来た瞬間ね、女、


喜んでドアを開けた  らしいよ。


そりゃ私の知らないキャラキャラした世界に生きてる男女だったら、
そんな関係もあるんだろうよ、男友達は恋愛対象じゃないからー☆みたいな。
しかしだよ。
どう考えてもその小説の登場人物は、そこまでキャラキャラしてないよ。

それが、一人暮らしの女が、
一人でノコノコやってきた自分を好きな男を
喜んで部屋にあげちゃう、という
このなんというんですか、甘酸っぱさっつうか、赤ずきんちゃんの無知というか。

しかもね。
さすがおにゃのこが描いてるだけあるなーと思ったんだけどね。


男、襲うそぶりすら見せない。
モノローグで「そんな○○(女の名前)が好きなんだ。」とか
彼女の可愛い笑顔見て考えちゃってるわけ。
それでも、そう思うだけなの。
ちんまり座って、女とアハハ、ウフフ、と座談会ですよ。


しかもそこにね、最後に女、ダメ押し。

「私、○○(男の名前)のそういうところ、好きだな。」


ちなみにこのセリフも、会話の流れ無視、です。
前ふりなし、です。
どうも大学生は突然ドキン☆というシチュエーションが好きらしい。
実際それやられて嬉しいのか?


この告白をですよ、自分の手をじーっと見て
「好きだな。」とかモノローグ出しちゃってる雰囲気の男に、
一人暮らしの部屋で、二人きりで、(恐らく)ベッドを前にして

言っちゃう。



わたし この子の貞操が すごく心配になりました。


彼女の小説の中では、男は最後まで
(そんな告白っつーか襲ってくれフラグ発言をされても)
ちんまり座ってボーとしてるだけでしたが、

実際そんなことやってみ。
ねえ。
わかるでしょ、もう子供じゃないんだから。



まあね、昨今は女性が強くなってとみに男性はちんまりしてますし、
童貞率もあがってますから
そんな度胸がない方もたくさんいらっしゃるかとは思いますがね。


でもやっぱりリアリティが薄いと私は感じましたよ。




男子は男子で「女」の理想追いかけてるし、
女子は女子で甘い恋愛、やさしい心のふれあいを求めてるし、

そりゃあうまくいかねえよ。





なんかそういう男女の神秘をね、私は見た。

男と女がいればそこに恋愛感情がおこるだなんて、どんなけーです。

そんなんだったら誰も苦労しねーわ。

まあそんなんな人々はどんどん恋愛すればいいと思うよ。(なげやり)
この二人にはラブ教授の授業もしくはラカンの名言
「「女」は存在しない」を是非学んでいただきたい。
少し考え方変わると思うお。



で、さっき風呂んなかで考えたことを付け足すとね、
やっぱり男の人は若いうちは性欲に目がくらんでると思うよ。
特に性のめざめ~30代あたりなんてね、最高にフィルターだよ。
女体バンザイだよ。

だから、女の人が普通に立ってる視点にある程度理解が示せるようになるのは、
性欲フィルターがある程度おさまってからじゃないと無理なんだと思う。
ファルス信仰にとりつかれてるというか、
ファルスに突き動かされて生きてるというかね。
だから若い男性って必要以上に戦闘意欲高いじゃない。
それがあるからこそ役に立つ部分も勿論あるし、必要なものだと思うけどね。

まあ別に同じ視点に立つ必要もそれこそないっちゃあないんですけど。
私はそうあって欲しいと思うわけで。
そうある人に好意を持ちやすいわけで。

だからモテる人っつーかある程度経験積んだ風な人って持てるじゃない。
それは理想がある程度打ち壊されて現実を見てくれるからなんだと思うな。
そんな幻想抱いて近寄ってこられてもね。
そんなもんどこにも存在してないですから。

逆に女の子は、所謂ハジメテが好まれるのは、
本能的生物学的にハジメテだと色々都合がいいという要素の他にも、
そもそもハジメテじゃないおにゃのこというのは
理想にかなう条件をはじめから一部分ぶち壊しているからなのかもしれないね。

本当に、男性はロマンを求める生き物なんだなと思います。
女性は完全にロマンだけに傾倒しているのが難しいから、
そういう部分に惹かれるということもあるしね。
だから一概に批判はできないんですけど。



やっぱり私には女体ファンタジーはファンタジーにしておいて欲しいわけです。
現実見ようぜ。