「グーッ…プスプス…グー」
何ちゅうイビキかいとるねん!
かりなは日がな一日中、おねむだ。
犬は外飼いで番犬だ。
と、思っていた、数年前までは。
今は、鳴き声がうるさい(番犬だっちゅうの)真夏は外に出すな(それは解るが…)てな具合で、我がかりな様は中型雑種犬にして、我が家初めての室内犬へ御昇進されたのだ。
しかし、やる事がないからなのかこの体たらく。
人が来たところで、飼い主が先に気付く次第。イビキをかいて良い御身分だ。
最近に至っては、お散歩に行こうと言ってもダラダラ寝て動かない。
外でしか用を足さないくせに。
無理矢理、巣(テーブルの下)から引きずり出し、ハーネスを付けてお散歩へ。
庭でオシッコをし、所定の場所で穴を堀り、玄関へ戻…戻るなぁ!お散歩じゃ!
ウンチはぁ?はぁ?
歩かないかりなを、外へ引きずり出す。
帰ろうとする。引っ張って進む。
周りからしたら虐待に見えるかもしれないが、仕方がない。所定の草むらに連れて行く。
何回も書いた様に、無理矢理連れて行くと、こんもりウンチをするのだ。
連れて行かなければ、このブツはどうなるのか
ハァハァ…
日に日にわがままが進むかりな。
毎日の闘いがここにある。
世界一可愛い猫ここみと一緒、腹も一緒
★おまけの話★
かりなとのお散歩中の話。
車が2台擦れ違える位の道、住宅地なので車通りも少ない。
道の真ん中で、蝶々が2匹戯れていた。
しじみ蝶?…秋を感じる。
そこへ1台の原チャリが走って来た。
道路の真ん中を進む。
このままだと正面衝突だ。
女の人だし、多分避けるだろうと思ったらわざとの様に2匹の蝶にぶつかった。
哀れ2匹の蝶。1匹はバラバラに風に飛ばされ、残りの1匹はバダバタとその場へ落下する。
かりなと心配しながらその1匹の元へ。
残念ながら頭をもがれていた。
バダバタと転がり、果てた。
さっきまで優雅に舞っていた蝶の最後。
原チャリおばさんは知ってたのか見えなかったのか?
罪な事するなぁ。
かりなと飼い主は、虚しく項垂れてお散歩を続けたのであった。