朝のお散歩の時、集団でカラスが騒いでいる。
「カーカー」
「ガーガー」
やけにうるさい。
カラスは個人的には嫌いじゃないけど、これだけのカラスが飛んでいると、不吉さは否めない。
その内の二羽が、もつれ合いながら目の前の法面に飛び込んできた。
さっきからカラスを見て、ムズムズしていたかりなが黙っちゃいない。
「う〜ワン!」
鳴きながら走り寄る。
カラスは平然と
「バカァ〜」
と、ひと鳴きして飛び去っていく。
相変わらず、バカにされるかりな。
と、思ってると…ん?
かりなはまだ法面を凝視している。
法面を注意深く見てみると、猫が二匹、怯えて隠れていた。
まだ、中位の子猫だ。
私が見つけたと同時に、我に帰ったのか、散り散りに逃げて行った。
果たしてカラスは、猫を狙って飛んできたのか?はたまた、喧嘩して、たまたま落ちて来たのが、その法面だったのか?
そんな考え事なんかお構い無しに、空には、複数のカラスが、あちらこちらで
「カーカー」「ガーガー」
鳴きながら飛んでいた。
結局、何にも変わりの無い一日だったけどね。