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広島 原爆の爆心地

2018-08-06 18:00:54 | 社会
8月6日は広島に原爆が落とされた日。
このことに合わせて、先日のニュースで、広島県立福山工高がVRで爆心直下にあった広島市細工町(現中区)の原爆投下前の町並みを再現していることを知りました。

そのニュース映像で見たVRの画面はとても素晴らしく、高校生が作成したとは思えないような出来栄え。その町に実際住んだことはありませんが、町並みを見ていると古き懐かしい昭和の町並みを見たような感覚を覚えました。

また、VRの画面で、実際の爆心地は島外科病院という病院だったということを初めて知りました。その玄関先には猿が飼われていた檻があって、原爆投下がなかったら、穏やかな住宅街の一画を表しているような風景です。
が、その島病院の上空600メートルでリトルボーイは炸裂。一瞬のうちに、この穏やかな風景が炎と化してしまいます。


VRを通して知る、原爆投下の前と後の風景。
当時、この場所に住んでいた方にとってはとっても懐かしく思える風景だと思いますが、原爆の悲惨さをよりリアルに伝える手段としてはとても秀逸だと思いました。

この島外科病院。今はどうなっているかと興味を持って調べたら、同じところに戦後の1948年に医院が再建され現在に至っているということです。
この場所に原爆が投下されたんだから、お医者さんもみんな亡くなってしまったんだろう、病院も何もかも再建できなかったんだろうと思ったら、院長先生と一人の看護婦さんだけは別の町の知人の病院へ出張診療に行っていて、留守だったんだそうです。そのため、原爆の直接的な被害は受けなかったようです。その後、病院までたどり着けたのが翌8月7日。病院の瓦礫の中かからおびただしい数の白骨を見つけたのだそうです。80名もの方が一瞬のうちに亡くなってしまいました。
院長先生の息子さんも学童疎開で原爆には遭遇されなかったということです。

現在も同じ場所で開業されている島内科医院。今は原爆投下時の先生から数えて、三代目の若きドクターが経営されているとか。医院の玄関脇には島外科時代の島外科と書かれた看板とここが爆心地というモニュメントが設置されているということを聞くと、歴史を感じます。
現場で全てが無くなってしまったのに、同じ場所に医院を再建して今日にいたるという話には、とても感動を覚えました。

VRの画像とこの島病院のことを考えると、原爆投下前には本当に普通の人々が普通に暮らしていたんだ、ということが素直に理解できる。そのような穏やかな場所に前触れもなく、核兵器が投下される恐ろしさを改めて感じました。

今後もこのようなことが世界のどこかで起きるのでしょうか。



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