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真田丸 第十三回「決戦」の感想をもう一度。映画「ディアハンター」の真似、ですか?

2016-04-10 11:17:52 | ドラマ
今回、真田丸第十三回「決戦」をもう一回見直してみました。というのも、イマイチ、あの梅ちゃんの行動が理解できなかったからです。
ですが、二度見しても、やはり、今回のこの大事な回での梅ちゃんって必要なかったのでは、という思いがいっそう強くなりました。

最後だから、という事で無理矢理ああいう行動とらせて、無理矢理退場!という感じが拭えません。
そもそも、彼女って戦闘要員だったのかしら?畑耕している姿しか見ませんでしたが。ま、梅ちゃんを通して、当時の真田の領民を描きたかったのかも知れませんが、それにしても唐突すぎます。
確かに、上田合戦の時は領民も一緒にお城にとどまり合戦に参加したという事です。また、上田の城下も敵の逃走路を阻むため、民家もすぐに燃やしたり取り壊したりする事が出来るようになっていたという事です。

そういうような事を梅ちゃんの行動で表したかったのかもしれませんが、その辺のところが全く伝わってきませんでした。それならもっと、領民たちを複数登場させて、戦に対する緊迫感、というのも表してほしかったです。

なんか、登場人物みんなフツーの顔つきで、すでに皆さん結末を知っているかのような雰囲気。後世の私たちは結末をしているから、安心して見ていられますが、当時の人たちの心中って、とっても緊迫した状況ではなかったのでしょうか。
なにしろ1500対7000ですよ!?普通だったら、もっとビビると思うのですが。

それに、NHKってお金ないの??

だって、戦闘シーンと言ってもなんかちゃっちい。。スタジオセットですか?大河ドラマなんだから、屋外にドーンと大きなセット作って戦闘シーンやってほしかった。アメリカのテレビドラマを見ている影響で、こういうところ、凄くちゃっちい、と感じてしまいます。大河ドラマだって海外輸出も検討すれば良いのに、と思っていますが、日本国内だけで制作費用回収できてしまうらしいですから、全世界にという事はあまり考えていないようです。
アメリカの場合、テレビドラマを作るときは、最初から全世界をビジネスの対象として考えて制作をしているそうです。それだけに、制作費も半端ないようです。

で、ドラマの今後のストーリーですが、今までは戦国時代と言ってもアットホームなホームドラマ、という印象でしたが、今後歴史的には大変なシビアな時代を迎えます。その影響を真田家ももろにかぶります。そういう時代的な事を考えると、今までの青春編、なんだか映画「ディアハンター」の冒頭を思い浮かべてしまうのです。
「ディアハンター」では、冒頭、もう終わりにしてくれ、と言いたくなるくらいに結婚式のシーンが延々と続きます。要するに、この時までは仲間たち、家族たち、みんな幸せでした。が、ここに出席していた仲間が、否応なくベトナム戦争に巻き込まれていき、悲惨な人生を歩む者も出てきます。この結婚式のシーンはその後に続く戦争の悲惨さとを対比させるように作られています。

真田丸の青春編も「ディアハンター」の結婚式のシーンのようなものなんでしょうか、とふと、考えてしまいました。

今後は、真田家にも別れたり泣いたり、身内を失ったりなどの悲惨なシーンが多くなるとは思いますが。

三谷さんの脚本って、どうもおちゃらけシーンが多いのですが、戦闘シーンだけはもっとリアルに、緊迫感が伝わってくるように描いてほしかったです。
今後第二次上田合戦とか関ヶ原とか最後には大阪の戦が有る訳ですが、まさかそれもスタジオセット?ですか?おちゃらけですか?と心配してしまう。

「ディア・ハンター」The Deer Hunter(1978米)