
その3 (源義経) よりつづく
鞍馬天狗と牛若丸が出てきて、話しが大きく横道にそれたが、ここで鞍馬街道へと戻る(笑)
くらま温泉露天風呂
さて、さほど広くなく人通りも少ない街道をゆっくりと歩いていくと、道の両側には歴史を感じさせる造りの家もあり、山々には雨雲が降りかかった幻想的な光景も目に入り、いろいろと周りの景色を楽しむことができた。
これも「歩き」ならではの楽しみといえるかも知れない。




私は辺りの写真を撮りながらなので、グループの最後尾を歩いている(笑)
もうしばらく歩くと道路右側に温泉施設の入り口が現れた。大きな看板が出ているので分かりやすい。

天然の温泉の数が意外と少ない京都市で、くらま温泉は本格的な温泉浴が楽しめる一つである。おまけに市街地からも近い。その上、温泉のみならず風景までもが旅情をたっぷりとかき立ててくれる。



露天風呂はいっぺんに10数人が入っても、十分ゆったりとくつろげる広さであるが、私たちだけで16人、その他のグループも多く、脱衣所は超満員状態であった。ロッカーも脱衣かごも空きが無い。、仕方なく木製椅子に脱いだ服を積み重ねてリュックと一緒に置くという、悪い人はいないと信じるしかない、いささか無用心な状況であった。
源泉は15度とのことで沸かし湯のようだ。泉質はミネラルを含んだ単純硫化水素泉であるとのこと。
お湯はわずかに白く濁っているかな、ほんのわずかに硫黄の臭いが漂っていたかな。
効能としては神経痛やリュウマチ、糖尿病、腰痛、美肌などと幅が広い(笑)
さすが京都の温泉だなと思ったのは、外国人が何人か入浴していたこと。
我がメンバーの一人が外人の若者といきなり日本語で話しだした。横で聞いていると、7ヶ国語を話せるとのこと。ロボットの研究で京都に来ているとか…。国際化を文字通り肌で感じた(笑)
湯ざわりは肌に柔らかく上がってからもすべすべ感があった。
入浴をすませて、皆ですぐ隣の本館に移り待望の生ビールを飲んだ。当たり前だが、湯上りのビールは最高にうまい。

生ビールでひと息ついたところで、送迎バス2台に乗り鞍馬駅まで戻った。叡山電車は3つ目の市原駅で降りた。この駅まで、今夜の宿の主人がマイクロバスで迎えに来てくれることになっていた。
鞍馬街道と大原街道を結ぶ府道40号線を走った。途中に花とハープの里で棚田でも売り出している静原があった。いくつかの峠を越えて、今夜の宿「茶谷」に着いた。
大原の旅荘「茶谷」
「茶谷」は寂光院や三千院に歩いて行ける大原の旅荘である。

今宵の宴会料理は「ぼたん鍋」と「地鶏シャモ肉のすき焼き鍋」だ。 それぞれ2つの鍋であったので、半分食したところで、鍋ごと交換するというアイデァで両方の味を楽しむことができた(笑)
蕎麦を食べ、雑炊にして〆たがこれまたいい味に仕上がった。


その後は大部屋に戻り、移動中に買い求めたビールやつまみで2次会(?)をおこなった。皆がおおきな楕円状におさまったところで、幹事役の方より、今回は「わが故郷を語る」のテーマで、皆さんの故郷について順に語ってはどうかとの提案があった。
トップバッターは乗換えの度に切符の購入で活躍(?)されていた会計担当の方より話し始められた。
「故郷を語る」と云うことなので、生まれ故郷の紹介かとおもっていたら、生まれ故郷の紹介とともに、その当時の生活、戦争の影響が大きく影を落としていた頃に少年時代を過ごしただけに、いろいろな思い出も多く、それを聞く我々も苦しい時代を共有するだけにうなずくことが多く長い話になった。
トップバッターの話しの進め方がモデルとなり、皆さんそれぞれ長い話になり、一巡した頃にはもう休むべき時間となっていた。
それぞれ適当に部屋に分かれて布団にもぐり込んだ。
寂光院・三千院めぐり につづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます