今日のテレビは尼崎JR脱線事故からまる8年がたち追悼慰霊式の模様やその関連のニュースが多かった。事故の記憶を風化させないためにも、マスコミがこのようなことを取り上げるのは意義があると思う。
事故そのものは制限速度を大きく超えてカーブに進入したことが原因だったので脱線した電車の運転手ひとりの責任とされたが、現場は大きなカーブの入口なのにATSが設けられていなかったとしてJR西日本の歴代社長3人が強制起訴されていて判決はこの夏ごろらしい。
私はこの福知山線の猪名寺駅近くに関係会社があり、当時はよく乗っていた。1996年に新しくできた東西線が福知山線とつながることになり、その工事でさらにカーブが大きくなったことも知っていたが、まさかこれがこれ程の大きな事故につながるとは思っていなかった、と云うよりJRの行う工事に不安などいだいたことはなかった。
事故当日も猪名寺の会社で立会い検査があり、出張するところであった。出かける直前にその会社より、福知山線で事故があり電車がストップしているがどうされるかとの電話があった。
私は車の運転ができないので営業の方に送ってもらうことにした。 その会社に向う道中、カーラジオからは事故の模様を繰り返し放送していたことを覚えている。
仕事を終えて家に帰り、テレビで事故の映像をみてびっくりした。カーラジオからはとても映像のような状況は想像できなかった。
この事故では107人の方が亡くなられ、562人の方が負傷された。この事故でJR西日本は再発防止に向けて組織の見直しをはじめさらに安全運転に力をいれているとのことであったが、昨日のニュースでびっくりした。
JR阪和線で昨年度、信号が赤のまま変らなくなるというトラブルが11件相次ぎ、一部は何者かが故意に機器を操作した可能性があるとのこと。さらに信号を制御する機器は、施錠された室内で部外者が立ち入れない場所に設置されていて、捜査1課はJR西日本の関係者が関与した可能性もあるとみているらしい。
信号が赤でよかった。安全側だ。だがそのことで上層部や本社に不満をもつ現場の社員の嫌がらせが動機の内部犯行も考えられるとのこと。
実に恐い話しである。信号が赤でも運転ダイヤに大きな影響があるが、青ならそれこそ大惨事になりかねない。
まだ未解決事件なので軽々しくは判断できないが、この種のうわさが漏れること自体まだまだ組織として大きな問題をかかえていると云わざるを得ない。