超スローカーブ

更新が遅れても仕方ないと予防線を張ったつもりの、私ことブリダイが世相や身近な出来事について斜め切りしたごった煮

枳殻邸の高石垣

2015-12-11 02:38:16 | 古きもの
 先日京の紅葉をと京都へ行ったのですが,駅前ロータリーのバス
乗り場は長蛇の列、あまりの人の多さにイヤになりました。
 空模様も厳しかったので帰ろうかと思ったのですが、ふと駅の近
くにある「枳殻邸(きこくてい)」を思い出しました。
 東本願寺へは何度か行き、そのつど、枳殻邸の案内を見てはいた
のですが、そのうちに、そのうちにで、結局まだ行かずじまいっ
たのです。
 枳殻邸の正式名は「渉成園(しょうせいえん)」といいます。
 造園当時、周囲に「枳殻(からたち)」を生垣として植えたこと
から、「枳殻邸」とも呼ばれています。
 地元の人は「きこくてい」の名で親しまれています。私も、渉成
園と知ってはいますが、いつも口から出るのは枳殻邸です。



 大門を入ってすぐ正面にいきなり不思議な、珍しい石垣に出
迎えられました。
「高石垣」とあります。
 普通、高石垣と云えば、お城の天守閣や櫓がそびえ建つ高い石垣
をそう呼んでいるのですが、ここ枳殻邸の石垣はずいぶんと違も
のでした。



 長い切石、礎石、石臼、瓦などが多彩な素材が組み合わせて使わ
れています。
 まるで、芸術的で、「石垣のアート」のようでした。
 本当に多彩な石が、ごちゃ混ぜに無造作に積み上げられただけの
様な石垣なのですが、不思議と全体として調和していて美しいもの
でした。



 その後、庭園内をカメラ片手に散策したのですが、私にはこの石
垣のインパクトが一番強烈でした(笑)






 枳殻邸は広大で、ここが京都の駅近くとはとても思えないほど、
静かでした。
 時季が時季だけに咲いている花は少なかったのですが、パンフレ
ットによると、四季を通して様々な花や木の実を見ることが出来る
様です。
 もう少し詳しく云うと、江戸時代に東本願寺の別邸として造られ、
園内には多くの茶室が建てられています。
 また、文人趣味にあふれる建物も多く、国の名勝に指定されてい
ます。
 何といっても、東本願寺から渉成園にまで立ち寄る観光客は少な
く、ゆっくり庭内を散策できるのがいいですね。
 何しろあまり知られていないので、必見の価値ありですよ!

 私も桜の花咲くころにもう一度訪ねてみたいと思っています。

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