「代替医療のトリック」 新潮社 2,400円(税別)
新聞広告で、大変興味深い本のタイトルを見つけたので、早速本屋に行き、購入してみました。
タイトルは「代替医療のトリック」。
ホメオパシー、鍼、カイロプラクティック、ハーブ療法の他、アロマ、結腸洗浄、指圧、スピリチュアル・ヒーリング、デトックス、伝統中国医学、マッサージ療法、瞑想、リフレクソロジーetc..
に関して、最新の科学的見地から、実際に効くのか、効かないのか?を検証しているノンフィクションです。
著者は、「フェルマーの最終定理」「暗号解読」のサイモン・シンと代替医療の権威エツァート・エルンスト。
これは、衝撃的な内容でした。先日亡くなった義母も民間療法の鬼のような人でした。
家内も相当影響を受けていて、西洋医学は殆ど信用していません。
私は、基本は西洋医学がもちろん王道。こぼれたところを代替医療でフォロー、といった立ち位置です。
胆石に関しては、まず西洋医学で解決を希望しましたが、私が納得出来る治療法ではなかったので、代替療法で、西洋医学的解決まで持っていける症状になるまで、アプローチ。
そうしている間も西洋医学にコンタクトを取り続け、希望の治療法解決を探るといった感じです。
という訳で、普段鍼灸も通っていますし、実際の効果も実感しています。(胆石に対する効果ではありませんが)
食用療法、自然療法も胆石治療に取り入れていますし、それらを全く信用していないわけではありません。
とにかく、貪るように、まずは鍼の章から始まる衝撃作を読んでみました。
はい、結論。この本によりますと、
1,気や経絡が実在する事を示科学的根拠はないため、伝統的な鍼の基本的思想は大きな難問を抱えてる。
2,過去膨大な臨床試験を行った結果、鍼の有効性を支持するものもあったが、その臨床試験の信頼性は低いものだった。
3,質の高い、信頼できる統計的レビューから、幅広い病気について、プラセボ効果を上回る効果がない事が示された。実際には効果はないと思って良い。
ただし、いくつかの種類の痛みや吐き気には効く可能性がある。
4, いくつかの種類の痛みや吐き気について、信頼できる臨床試験で逆の結論が出ている場合もあり、どちらとも言いかねる。
と、書かれていました。うーん。どうでしょう。。。
この4つのまとめは、指圧、灸、電気、レーザー、音波振動にも当てはまる。
違いは、経穴に鍼を刺すか、圧力をかけるか、温めるか、電気を通すか、光を当てるか、振動させるかという点だけである、と。
著者は、鍼の効果は「プラセボ効果」に過ぎないと言っているわけですが、しかし、このプラセボ効果自体は、病気に対して極めて強力な効果があり、(本書でもかなり検証している)疑いようのない影響を及ぼす。鍼はどうやらこのプラセボ反応を引き起こしやすい。
つまり、本質的には偽の治療を行って患者の役に立つ事で存在を正当化出来るのではないのか?という問題提起をされています。
プラセボ効果について、この本を読んでから私的には意識が変わりました。
また、私は実際に鍼灸で体全体の調整機能として、ある程度の「効果」を実感しているので、鍼を否定する立場でもありません。この本を読んだからと言って、もう鍼灸院に行かないという事もないでしょう。
鍼に限らず、その他の代替医療も詳細に検証しています。
胆石に限らず、何かの病気治療、代替治療をしている方、必読の書と思います。
ちなみに、ヨガや太極拳など、運動、エクササイズはもちろん肯定的ですよ。
あー、面白かった。次の章はホメオパシーです!
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タイトルは「代替医療のトリック」。
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に関して、最新の科学的見地から、実際に効くのか、効かないのか?を検証しているノンフィクションです。
著者は、「フェルマーの最終定理」「暗号解読」のサイモン・シンと代替医療の権威エツァート・エルンスト。
これは、衝撃的な内容でした。先日亡くなった義母も民間療法の鬼のような人でした。
家内も相当影響を受けていて、西洋医学は殆ど信用していません。
私は、基本は西洋医学がもちろん王道。こぼれたところを代替医療でフォロー、といった立ち位置です。
胆石に関しては、まず西洋医学で解決を希望しましたが、私が納得出来る治療法ではなかったので、代替療法で、西洋医学的解決まで持っていける症状になるまで、アプローチ。
そうしている間も西洋医学にコンタクトを取り続け、希望の治療法解決を探るといった感じです。
という訳で、普段鍼灸も通っていますし、実際の効果も実感しています。(胆石に対する効果ではありませんが)
食用療法、自然療法も胆石治療に取り入れていますし、それらを全く信用していないわけではありません。
とにかく、貪るように、まずは鍼の章から始まる衝撃作を読んでみました。
はい、結論。この本によりますと、
1,気や経絡が実在する事を示科学的根拠はないため、伝統的な鍼の基本的思想は大きな難問を抱えてる。
2,過去膨大な臨床試験を行った結果、鍼の有効性を支持するものもあったが、その臨床試験の信頼性は低いものだった。
3,質の高い、信頼できる統計的レビューから、幅広い病気について、プラセボ効果を上回る効果がない事が示された。実際には効果はないと思って良い。
ただし、いくつかの種類の痛みや吐き気には効く可能性がある。
4, いくつかの種類の痛みや吐き気について、信頼できる臨床試験で逆の結論が出ている場合もあり、どちらとも言いかねる。
と、書かれていました。うーん。どうでしょう。。。
この4つのまとめは、指圧、灸、電気、レーザー、音波振動にも当てはまる。
違いは、経穴に鍼を刺すか、圧力をかけるか、温めるか、電気を通すか、光を当てるか、振動させるかという点だけである、と。
著者は、鍼の効果は「プラセボ効果」に過ぎないと言っているわけですが、しかし、このプラセボ効果自体は、病気に対して極めて強力な効果があり、(本書でもかなり検証している)疑いようのない影響を及ぼす。鍼はどうやらこのプラセボ反応を引き起こしやすい。
つまり、本質的には偽の治療を行って患者の役に立つ事で存在を正当化出来るのではないのか?という問題提起をされています。
プラセボ効果について、この本を読んでから私的には意識が変わりました。
また、私は実際に鍼灸で体全体の調整機能として、ある程度の「効果」を実感しているので、鍼を否定する立場でもありません。この本を読んだからと言って、もう鍼灸院に行かないという事もないでしょう。
鍼に限らず、その他の代替医療も詳細に検証しています。
胆石に限らず、何かの病気治療、代替治療をしている方、必読の書と思います。
ちなみに、ヨガや太極拳など、運動、エクササイズはもちろん肯定的ですよ。
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