テレビのツボ

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「離縁せよ」~家康のキャラ設定2

2011-04-19 20:26:29 | 大河ドラマ
先ほどの書き込みが途中で途切れてしまった。どうもケータイから長文を投稿すると途切れやすい。仕方ないので項を改めて、続きを投稿することにした(-_-;



大坂城に着いた江は豪華絢爛な城には目もくれず、一直線に茶々の部屋へ。姉の姿を探す江。すると中庭から何やら楽しげな笑い声が。障子を開けるとそこには雪遊びに興じる茶々と初の二人がいるではないか!「外になど出てよいのですか!?」との江の問いかけに、「病気? 文? 何のことじゃ?」。事情が分からない二人はちんぷんかんぷん。

すると目の前の障子が「バーン!」と開け放たれ「ハハハハハッ!」と悪代官のように高笑いしながら秀吉が現れた。「茶々が病気というのはウソだぴょ~ん。文を書いたのもワシだぴょ~ん」とあっさり白状。「こんな金キラキンの城、品の欠片もないっ!」と叫んで雪玉を投げつけようとする江の手首を掴み、秀吉は更なる追い打ちを掛ける。
「一成とは離縁してもらう。あの者の領地は召し上げた。城からも追放した!」
国許へ逃げる家康を助けたからじゃ、とトンデモない言い掛かりを付ける秀吉に向かい「味方を助けるのは当たり前。なんでそんな勝手なことをー!」と詰め寄る江に、秀吉は傲慢に言い放つ。「ワシが父だからじゃ。そなたはワシの養女になった」。悔しがって次から次へと雪玉を投げつける江。バカ笑いし、おどけながら逃げ回る秀吉。でも秀吉ってこんなに腹黒い人間だったんだろうか? ドスケベな上に腹黒いなんて、随分と酷い描かれようだ。

大河における秀吉の描かれ方って、定番というかお約束みたいなものがある。木下藤吉郎や羽柴秀吉の時代は、底抜けに明るく庶民的で人懐っこい人物として描かれ、天下人、すなわち豊臣秀吉となってからは一転、傲慢で冷酷な権力亡者として描かれる、というパターンだ。今回のように天下人になる前から腹黒さ満点の人物として描かれるパターンは見た記憶がない。これで天下人になったら、どんな悪人キャラになるんだろう? 案外、今と同じように描かれ、変化がなかったりするんだろうか? 間違っても善人キャラになったりはしないだろうけど

今週の、というか大河ドラマ全般におけるツボが徳川家康の描かれ方だ。家康の描かれ方は、秀吉のように一様ではない。家康自身が主役であったり、主役が家康に近い立場の人物であった場合、家康は温厚な人格者として描かれることが多い。今回はまさにこのパターン。江にとって家康は将来の舅。だからであろう、北大路演じる家康は申し分ない人格者だ。秀吉とは違い、腹黒さなんて全然ない。

では主役が、家康と敵対する立場であった場合はどうか? この場合、家康は徹底した悪人キャラとして描かれる。最近の大河では一昨年の『天地人』がその典型例。松方弘樹演じる家康は、狸親父を通り越して悪の大魔王みたいな人物として描かれていた。あんな強欲で身勝手な人間が人望を集めるのは本当に不思議だったが、今回は秀吉に対して同じ感想を抱いてる。

今後、秀吉はますます悪人キャラに、その対比で家康は更なる善人キャラとして描かれるようになっていきそうな予感がする。極悪人ような秀吉と、聖人君子のような家康。どちらのキャラ設定もどうかなあとは思うけどね

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