今週の『江』のツボは、家康に悪人キャラの雰囲気が漂ってきたこと。何だか人相まで悪くなったような気が…。このまま本格的な悪人キャラへと変貌を遂げるのか、一時的なものなのか、今後の展開が気になってきた。
朝廷から関白宣言…もとい、関白宣下を受け、名実ともに天下人になった秀吉。この「関白宣下」という鈴木保奈美のナレーションを「関白宣言」と聞き間違えた人は絶対多いと思う
秀吉は金ぴかの座敷に親族一同を集め「関白秀吉様じゃ!帝を覗けば日本一じゃあ!」と有頂天の報告会。母や妻は呆れるが、妹の旭だけは「あんちゃんは誇りじゃ!」と相変わらずの応援団っぷり。
後ろに控えていた三成が気配を感じて金ぴか襖を開けると、そこには江の姿が。これって清洲会議の時と同じパターンだなあ~。
江を招き入れた秀吉は「そちも祝いに来てくれたのかぁ?」と訊くが、江は素っ気なく「別にぃ~」と沢尻エリカ張りの答えを返すのみ。「茶々様のところに挨拶へ出向かねば…」と言いつつ座敷を出ようとした秀吉の足を引っかけ、転ばせてしまう。またしてもマンガ的演出…。
勢いに乗った秀吉は、宮中で過去に例のない茶会を開く。後日、茶室で話をしている江と利休のところへ突然、秀吉が入ってくる。
「今度は金ぴかの茶室を使って茶会を開くぞぉ!」と意気込む秀吉。利休に代わって茶を立てるが、これが乱暴なことこの上ない。ところが利休は「大したもんや…」と感心しきり。いぶかる江に向かい「あんな乱暴に茶を立てたのに、湯一滴も落ちてへん。時の人の勢い、ゆうもんかなあ~」って、こんな感心の仕方ってあり?
そんな中、秀吉が養子にしていた信長の四男、秀勝が18歳の若さで病死してしまった。秀吉は甥の小吉を養子に迎え、勝手に秀勝の名を継がせてしまう。
秀吉が江に、またまた相談を持ちかける。「領国に引っ込んでいる家康を引っ張り出すにはどうしたらよいかのう? 何か妙案を出せ」なんて、またしても、またしても、天下の一大事を江に相談している! 重大な節目、節目に江が関わり、歴史を動かしていたとは!
「何か大事なものを差し出せば?」との、江のいい加減な提案にヒントを得た秀吉は、妹の旭を家康のもとへ嫁がせると決意。旭も「あんちゃんのためなら、どこへなりとも!」ってな感じで承諾する。このパターンもどこかで見たと思ったら、信長の妹、お市の方が嫁ぐ時と同じだった。でもこう言っては大変失礼だけど、旭はお市の方と比べると、気品というか美しさの点で格段に落ちる。嫁ぎ先の一室で家康と二人っきりになった旭が「おなごとして扱って下さい…」と頼んでも、家康は「はいそうですか、と受けてしまっては、あなたは人質ということになってしまいますぞ」と、最もらしいことを言い残し、さっさと出て行ってしまう。さすがに「そなたのようにパッとしないおなごには興味が湧かん」なん~て失礼なことを家康は言わないが、本音はそんな辺りではないんかいなあ
旭ではダメかあ~!と落胆した秀吉は、切り札として母親の大政所を家康の人質として遣わせる。さすがにここまでされては家康も動かないわけにはいかなくなり「どうやら、ワシの負けのようじゃな。ワッハッハッハッ!」と高笑い。この時の家康の顔、まさしく悪人キャラだ。
大坂城を訪れた家康は控室で「どうかワシの前で頭を下げて下され」と秀吉に懇願され、大名らがずらりと並ぶ大広間で臣下の礼を取らされる。交換条件として家康は、秀吉が羽織っていた信長拝領の陣羽織を所望し、秀吉は家康の肩へその陣羽織を羽織らせてやる。この辺はお馴染みのシーンだが、前段階の経緯が作り話だらけだから、史実としての重みに欠けてしまうんだなあ…。
再び茶室にて。利休と茶々、江の前で茶を振る舞う秀吉。政のために親族や江を利用してきたことを申し訳なく思い、これまで茶断ちをしていた。母が無事帰ってきたので、もう己れを許してもよかろうと思った…と、しんみりした口調で語る。
秀吉に続き茶を立てたのは茶々。秀吉と茶々は互いが立てた茶を飲み交わす。
「今まで関白殿下は茶々様に会うことも控えておられた。茶断ちと茶々断ちですな」利休が寒いオヤジギャグを飛ばす。おいおい、そんなところで茶々を入れるな!って、これまた寒いギャグ
「秀吉は大嘘の中に真がある」しみじみ語る茶々に向かって「騙されてはなりません! あれは秀吉の芝居です!」と江。おいおいおい、その言葉を最初に言ったのはアンタじゃろうがぁ! 自分で自分の言葉を否定するかあ!?
…今週もやっぱり、最初から最後までトンでも脚本の江だったが、気になるのはやはり、来週以降の家康のキャラ設定。どう変化していくのか、ソフトバンクのお父さん犬も注目だワン!
朝廷から関白宣言…もとい、関白宣下を受け、名実ともに天下人になった秀吉。この「関白宣下」という鈴木保奈美のナレーションを「関白宣言」と聞き間違えた人は絶対多いと思う
秀吉は金ぴかの座敷に親族一同を集め「関白秀吉様じゃ!帝を覗けば日本一じゃあ!」と有頂天の報告会。母や妻は呆れるが、妹の旭だけは「あんちゃんは誇りじゃ!」と相変わらずの応援団っぷり。
後ろに控えていた三成が気配を感じて金ぴか襖を開けると、そこには江の姿が。これって清洲会議の時と同じパターンだなあ~。
江を招き入れた秀吉は「そちも祝いに来てくれたのかぁ?」と訊くが、江は素っ気なく「別にぃ~」と沢尻エリカ張りの答えを返すのみ。「茶々様のところに挨拶へ出向かねば…」と言いつつ座敷を出ようとした秀吉の足を引っかけ、転ばせてしまう。またしてもマンガ的演出…。
勢いに乗った秀吉は、宮中で過去に例のない茶会を開く。後日、茶室で話をしている江と利休のところへ突然、秀吉が入ってくる。
「今度は金ぴかの茶室を使って茶会を開くぞぉ!」と意気込む秀吉。利休に代わって茶を立てるが、これが乱暴なことこの上ない。ところが利休は「大したもんや…」と感心しきり。いぶかる江に向かい「あんな乱暴に茶を立てたのに、湯一滴も落ちてへん。時の人の勢い、ゆうもんかなあ~」って、こんな感心の仕方ってあり?
そんな中、秀吉が養子にしていた信長の四男、秀勝が18歳の若さで病死してしまった。秀吉は甥の小吉を養子に迎え、勝手に秀勝の名を継がせてしまう。
秀吉が江に、またまた相談を持ちかける。「領国に引っ込んでいる家康を引っ張り出すにはどうしたらよいかのう? 何か妙案を出せ」なんて、またしても、またしても、天下の一大事を江に相談している! 重大な節目、節目に江が関わり、歴史を動かしていたとは!
「何か大事なものを差し出せば?」との、江のいい加減な提案にヒントを得た秀吉は、妹の旭を家康のもとへ嫁がせると決意。旭も「あんちゃんのためなら、どこへなりとも!」ってな感じで承諾する。このパターンもどこかで見たと思ったら、信長の妹、お市の方が嫁ぐ時と同じだった。でもこう言っては大変失礼だけど、旭はお市の方と比べると、気品というか美しさの点で格段に落ちる。嫁ぎ先の一室で家康と二人っきりになった旭が「おなごとして扱って下さい…」と頼んでも、家康は「はいそうですか、と受けてしまっては、あなたは人質ということになってしまいますぞ」と、最もらしいことを言い残し、さっさと出て行ってしまう。さすがに「そなたのようにパッとしないおなごには興味が湧かん」なん~て失礼なことを家康は言わないが、本音はそんな辺りではないんかいなあ
旭ではダメかあ~!と落胆した秀吉は、切り札として母親の大政所を家康の人質として遣わせる。さすがにここまでされては家康も動かないわけにはいかなくなり「どうやら、ワシの負けのようじゃな。ワッハッハッハッ!」と高笑い。この時の家康の顔、まさしく悪人キャラだ。
大坂城を訪れた家康は控室で「どうかワシの前で頭を下げて下され」と秀吉に懇願され、大名らがずらりと並ぶ大広間で臣下の礼を取らされる。交換条件として家康は、秀吉が羽織っていた信長拝領の陣羽織を所望し、秀吉は家康の肩へその陣羽織を羽織らせてやる。この辺はお馴染みのシーンだが、前段階の経緯が作り話だらけだから、史実としての重みに欠けてしまうんだなあ…。
再び茶室にて。利休と茶々、江の前で茶を振る舞う秀吉。政のために親族や江を利用してきたことを申し訳なく思い、これまで茶断ちをしていた。母が無事帰ってきたので、もう己れを許してもよかろうと思った…と、しんみりした口調で語る。
秀吉に続き茶を立てたのは茶々。秀吉と茶々は互いが立てた茶を飲み交わす。
「今まで関白殿下は茶々様に会うことも控えておられた。茶断ちと茶々断ちですな」利休が寒いオヤジギャグを飛ばす。おいおい、そんなところで茶々を入れるな!って、これまた寒いギャグ
「秀吉は大嘘の中に真がある」しみじみ語る茶々に向かって「騙されてはなりません! あれは秀吉の芝居です!」と江。おいおいおい、その言葉を最初に言ったのはアンタじゃろうがぁ! 自分で自分の言葉を否定するかあ!?
…今週もやっぱり、最初から最後までトンでも脚本の江だったが、気になるのはやはり、来週以降の家康のキャラ設定。どう変化していくのか、ソフトバンクのお父さん犬も注目だワン!