テレビのツボ

テレビ番組の中の面白試聴ポイント(ツボ)を探し出し、それらを面白おかしく紹介するブログですε=┏(; ̄▽ ̄)┛

「関白秀吉」~権力亡者への道

2011-05-04 19:13:05 | 大河ドラマ
今週の「江」は、善人キャラに転じた秀吉が、またまた一転して悪人キャラに逆戻り。権力への執着を露にし始めた。マンガチック過ぎてリアリティに欠けるのは相変わらずだが…。

「今日はいい天気じゃ~」と、いつものようにお菓子を食べながら現れたのは二女の初。『しゃべくり007』にゲスト出演した水川あさみは、まんじゅう食べ過ぎて太ったぁ、なんて言っていたっけ(まあ、これはちょっとしたコボレ話…)。
そこへぞろぞろ出てきたのは秀吉の親族たち。

秀吉「おっかあ~!」

母なか「日吉~っ!」

てな具合に秀吉の幼名を呼びながら、駆け寄り抱き合う。他にも姉や妹、妹婿など。これがまた揃いも揃って汚ならしい。初も「まあ汚ならしい…」と呆れる。
三姉妹は揃って秀吉の親族たちに挨拶に行くのだが、こうやって対比して見ると、宮沢・水川・上野の綺麗さが際立つ。秀吉の母なかは「べっぴんやなあ~」としきりに感心するが、お世辞には聞こえない。それくらい秀吉の親族たちは貧相に見える そういう演出なのだろうが、引き立て役になった親族役の方はかわいそう~。

この席上、秀吉は権力への野望を露にする。
「ワシは将軍に、将軍になろうと思う!」カラオケみたいに台詞にエコーかけて、その上「将軍に…」の部分を繰り返す。こんな台詞処理をするからコントじみて見えるんだが…。
当然ながら、秀吉のこの宣言は一同から猛反発を喰らう。妹の旭だけは「あんちゃんなら将軍様でも何でもなれる!」って応援したもんだから、秀吉はますます調子づく。

その報せを聞いた側室の龍子は「茶々の心を射止めるため」と秀吉の本音を見破る。秀吉は、将軍になると大見得切ったものの、その方法が分からない。そこで相談した相手が、またまた江! なんで毎回、毎回、重大事を12歳の小娘に相談するかなあ~。あり得ないっつーの! と、懐かしい『花より男子』の井上真央の台詞がつい出そうになる。ここで江「将軍の義昭にでもあって頼んでみればあぁ?」と思いつきみたいな感じで答える。お~い!この提案、江がしたものかあ? 史実無視は毎度のことながら、ここまでくればホトホト呆れるばかりだ。

で、突拍子もない江の提案?を受け入れた秀吉は備後にいる義昭のもとへ使いをやり、養子ならぬ「猶子」にして下され~!と頼み込む。義昭役の和泉元彌は「百姓の分際で、将軍になどなれるわけがなかろう~!」と、お馴染みの狂言口調で激怒。使いの者をけんもほろろに追い返してしまう。義昭も、信雄や秀次に負けず劣らずのバカ殿だけど、和泉はこのバカっぽさを上手く演じてるなあ

「クソーッ! 腹が煮えてたまらん!」と叫びながら、これまた金ぴかのバカ殿ファッションに身を包んだ秀吉が柱に頭突きして悔しがる。
「こうなったら将軍より偉くなってやるう~!」駄々をこねた秀吉は宗易(利休)に相談を持ちかける。…っていうか、相談するなら最初からこの人でしょうが!
「将軍より偉いといえば天皇…、でもそれは無理。だとすれば、天皇を補佐する関白かと…」この提案に乗った秀吉は五摂家筆頭、近衛龍山のもとへ自らが赴く。

「養子になりたい」という申し出をせせら笑った近衛だったが、「美味い菓子などをお持ち致しました」と、秀吉が越後屋みたいな台詞と共に金銀財宝の山を差し出したとたん態度が一変。目を剥いて「ひえぇぇ!」と驚く。分かりやすすぎるリアクション。本当にどこまでいってもマンガチックなドラマだなあ…。

晴れて近衛家の養子に収まった秀吉だったが、そこから先になかなか動かない。さてさて、どうしたものかと考えあぐねているところに訪ねてきたのが細川忠興とその妻、たま。忠興から「近衛家と二条家が関白の位を巡って争っている」との情報を仕入れる。「これはいいことを聞いたぁ!」秀吉は漁夫の利を狙うことを思い付く。
再び、近衛のもとを訪れた秀吉。「なんで百姓、いや侍ごときが関白など…」と、親の龍山と同じような口調で秀吉を見下した息子信夛だったが、これまた金銀財宝を見せつけられたとたん「こ、こ、これはぁ!」と絶句。「近衛と二条、どちらが関白なっても禍根が残る。前列のない武家関白ならどこからも恨まれない」秀吉は詭弁を弄し、見事に関白の座を射止めることに成功する。

「秀吉が関白じゃとぉ!? この世にそんなことがあっていいものかぁぁ!」と、またまた狂言口調で叫びながら、転げ回って怒りをぶちまける和泉義昭。『一度でいいから聞いてみたい。狂言口調以外の元彌の台詞回し』

関白の位を正式に授与された秀吉は、親族よりも誰よりも、真っ先に茶々のもとへ報告に駆け付ける。茶々は「私はますます、あの者が嫌いになった」と言いつつ「関白になったのは大したものじゃ…」と感心したりもする。憎んでいた父や母のカタキの筈なのに…この胸のときめきは何?ってな感じの演出かな? 茶々が秀吉の側室になる布石はちゃんと打っておきましたよ! 脚本家のそんな呟きが聞こえてきそうだ

今週のツボは…う~ん、何だろう? 全編マンガチックな演出? それは毎回だぁ! カネの力にものを言わせて権力を手に入れようとする、成り上がり根性丸出しの秀吉? それはイメージ通りだし…。強いていえば、心変わりしつつある茶々の微妙な心境かな? あまりにも地味な点だけど、それ以外に思い付かない。

さて、ドラマとは関係ないけど、書き込みが途切れる原因になりやすい顔文字が判明した! 泣き顔の顔文字。これ→(>_<)