テレビのツボ

テレビ番組の中の面白試聴ポイント(ツボ)を探し出し、それらを面白おかしく紹介するブログですε=┏(; ̄▽ ̄)┛

封印された『TSUNAMI』

2011-05-09 04:18:50 | 歌番組
今週の『江』…の前に気になるツボをひとつ。5月4日(水)に放送された日テレの特番『中居正広のザ・大年表 大好評シリーズ第三弾』の中のコーナー「ミリオンヒットCD・ベスト30ヒット曲のひみつ大公開!!」で、ある曲が完全スルーされてしまった!
それはサザンオールスターズの『TSUNAMI』。見事1位に輝いたにも関わらず、エピソード紹介もなく、曲も流れず、なんと曲名すらコメントされなかった。単に「1位はサザンオールスターズで、売り上げは239万枚でした…」なんてコメントをしただけ。司会者も全く曲については触れず、まるで「なかったこと」にしているような印象だった。

曲名が東日本大震災の津波を連想させるから、というのは分からないではないが、自粛ムードもここまでくると異様だ。テレビ局は普段から、視聴者からちょっとでもクレームが来そうなネタはすぐ自粛してしまう傾向があるが、今のような「非常時」だと、その傾向はより極端になる。

今回の震災に関しては、THUNAMI以外にも自粛ネタは枚挙に暇がない。例えば、テレビではないが、映画でも『ヒアアフター』は、津波のシーンがあるというだけで上映が中止されてしまったし、4月下旬公開予定だった『唐山大地震』も公開が無期限延期になってしまった。

過去にも、中越地震の時には『ブラックジャック』で地震のシーンがある話が急遽、放送中止になってしまった例がある。日本では大災害が起きるたび、災害シーンのあるドラマや映画、災害を連想させる曲などは自粛の対象になってしまう。映画の場合、洋画では『2012年』、邦画では『日本沈没』や『崖の上のポニョ』なんかは当分の間、メディアで取り上げられることはないだろう。



もっとも『…ポニョ』などは大津波で港町が呑み込まれてしまう話だから、取り上げにくいのは仕方ないかも…。ましてや、準主役であるリサが押し寄せる大津波の中、クルマをぶっ飛ばすなんていう暴挙を演じてるんだからトンでもない! もし今、この映画をテレビ放送したらクレームの嵐になるのは必至だろうな(-_-;)