葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

今晩の寝床

2006年07月08日 10時18分59秒 | 日記 ・ 雑記録
昨夜、久しぶりに息子が帰ってきた。
酒を飲みながら息子が言うには、「上司が演歌の一つは覚えろと言う」。
ならば、「オレが教えてやろう」 と言ったら、体よく断られた。
私がカラオケに費やした時間と金、
その結果としての歌唱力とレパートリーの広さを認識していない、とみえる。
灯台もと暗し、だ。 嗚呼。

ここでいう 「灯台」 は、いま私が熱中している航路標識の 「燈台」 ではない。
昔、燈火を乗せた台で、その台のすぐ下は暗いことから、
手近なことが、かえって解りにくいことの例えだが、
なに、航路標識の燈台だってその真下は暗い。

私と息子との酒量の差は月とスッポンで、
飲み続ける私をおいて、息子は先にくたばってしまった。 私の寝床で。
たまには私の体臭 (加齢臭?) を嗅ぎながら眠るのも良かろう、と、
私は灯台巡回車へ。 親馬鹿の極。
  息子酔い 寝床とられて 巡回車
朝顔に、つるべをとられて、もらい水をした 加賀千代女 を連想した。

ところで、息子が居ようと居まいと、寝床をとられようととられまいと、
私が灯台巡回車で眠るのは日常茶飯だ。 毎月5・6回は車で寝ている。
よほど、狭いところが好きなのだろう。
馬鹿だから高所はなんともないが、広所は苦手だ。
就寝スペースは肩幅があればいい。
ツアーにはいつも一人参加で、たまに巨大なWベッドをあてがわれると恐怖を覚える。
今晩の寝床はどこになるだろう。

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小暑

2006年07月07日 15時04分53秒 | 季節のつぶやき
7月7日は二十四節季の 「小暑」 だ。
小暑の由来は 「大暑来れる前なれば也」 というから単純な命名だ。

この時期になると梅雨が明け、いよいよ太陽が照りつける本格的な夏だ。
彼岸までの2ヵ月半は過酷な毎日が続く。
肥満体であれば、その苦しみは並大抵ではない。

蓮の花など水辺の花が咲き始め、蝉の合唱もそろそろ始まるのだろうか。
蝉時雨といえば、お向かいさんには大きい庭木がたくさんあって、
日がな一日蝉が鳴き通したものだが、
お向かいさんが不憫な亡くなられ方をして、
家屋は取り壊し、庭木は引き抜かれて更地となってしまった。
今年は蝉の声が聞けないかも知れない。
その代わり、手なずけた すゞめ 達が朝から夕方までチュンチュンと賑やかだ。
すゞめ の鳴き声に季節はあるのだろうか。 一年間の研究対象だ。

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すゞめのお宿 その後

2006年07月06日 14時55分31秒 | 日記 ・ 雑記録
部屋の模様替えと、HP表紙の模様替えが趣味の域を超えてビョーキの私だから、
「すゞめのお宿」 という名の餌場の場所替えなど朝飯前。
餌場は、この1ヶ月で8ヶ所も替わった。
すゞめ たちも面食らっただろうが、
彼(女)らは、餌を探して食べるのが仕事だから、
玄関先から勝手口に変わろうと、駐車場から隣家との境に変わろうと、
プロ意識で、すぐに見つけ出すからたいしたものだ。
今は、一番最初の玄関先に戻った。

餌を置いて、チュッチュッチュッと舌打ちすると、
どこからともなく葡萄舎の周りに集まり始め、
私が家の中に入ると、すぐさま舞い降りてくる。

路地の通行人、バイク、自動車への警戒心は驚くほどで、
30~40mで察知する。
すゞめ について調べたことはないから確かなことは言えないが、
相当に敏感な眼と耳を持っているのだろう。

私が、すゞめ たちに餌をやり始めたのは、
彼(女)たちの姿を写真に撮るためだから、何とかして近づきたいのだが、
多分、永遠に無理課もしれない。
窓を細めに開け、200mmのレンズを目いっぱいに伸ばし、
隠れて撮るのが関の山、だ。

餌は日に3度、これが基本。
でも、表で鳴き声がすると、すぐに時間外のおやつを持って行くから
これはもう、どうしようもない 「親馬鹿」 だ。
すゞめ たちは、私に挨拶の一つもするわけではないが、
それでも、可愛くて仕方がない。

多いときは餌場に十羽も群がるから、名前のつけようもないのが残念だ。

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梅雨空

2006年07月05日 14時06分43秒 | 日記 ・ 雑記録
月曜日の夕刊 「素粒子」欄に俳句が載った。

   七月の 灯台の白 波涛の白 (末灰)

TVの画面に、チラッとでも灯台の映像が映ろうものなら、
新聞記事で、灯台関連の記事が載ろうものなら、
目ざとく見つけてしまうようになった。 灯台ファン歴半年のなせる技、か。

先週、徳山海保の灯台見回り船が防府市中関で座礁した記事があった。
海難防止のお膝元が何たる不始末、と思ったが、
徳山に限らず、訪れた海保はどこも親切だったし、
応対してくれた係官は皆さん気のいい人達だったから、なんとも複雑な思いで、
頼むから新聞沙汰にならないで‥‥と願ったものだ。

数日来 空を覆っている梅雨雲の上には、カッと照りつける夏の太陽があるはずで、
空が青ければ海も青く、冒頭の句のような世界になるはずだが、
皮肉にも、灯台の句が載ってからお天気は最悪。
瑞穂の国だから稲作には恵みの雨でも、
日照不足を理由に野菜の高騰が続くだろう。

荒川静香に続いて、中田英も引退宣言をした。
引退宣言から3日も経った今日、
毎日の朝刊など、1面を割いて中田英を扱い、ヒデの存在感を賛嘆しいたが、
ならば、W杯の2ヶ月も3ヶ月も前に特集を組んで、
走らない日本チームの精神力の弱さに警鐘を鳴らすべきじゃなかったのか。
W杯への熱気を煽り立てるお先棒を担いで、選手を有頂天にさせ、
ダメなままの選手をドイツに送り込んだのはマスメディアじゃないか。
静香にせよ、ヒデにせよ、第2のステージが描ける人は、いい。
日銀の総裁よりは、はるかにいい。

ミサイルを撃ち込んだ北朝鮮、竹島の海域を我が物顔に走り回る韓国、
尖閣諸島の近辺で傍若無人な中国。 皆さん強気ですナァ。
それにつけても日本の腰抜け外交。
馬鹿が靖国神社に参拝するから、だろうか。
戦争責任にキチンとケリをつけていないから、だろうか。

最近(も)、いいニュースはちっとも無い。梅雨空。

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7年前

2006年07月04日 14時02分03秒 | 日記 ・ 雑記録
平成11年7月4日は晴天で暑かった。
次の日も、次の次の日も暑かった。
父が亡くなって、葬儀まで、私が取り仕切った。

あれから7年。 これから、倍の14年生きたら、父と同じ歳になる。
そろそろフィニッシュの体勢を考えておこう。

これといって何もしない今日、私が先発隊で墓掃除。
母と家内の本隊は、花と酒を供えた。
墓掃除までは持ちこたえた梅雨空も、本隊が墓参りする頃には土砂降りに。
何の雨だろう。

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雑記

2006年07月03日 10時17分45秒 | 日記 ・ 雑記録
観天望気の四王司山は雲に隠れ、
湿った空気と垂れ込めた空に押しつぶされそうな、雨のない梅雨の朝だ。
雨と晴天の区別がはっきりとついて、今年の梅雨は陽性? と昨日書いたばかりなのに、
一晩経つと陰性の梅雨に早変わりするところなど、下手な役者の舞台みたいだ。
この天候は、人間を無気力にさせる。
なぁ~んにもする気にならないから、これでオシマイ。

梅雨は陽性型?

2006年07月02日 17時11分51秒 | 日記 ・ 雑記録
今年の梅雨を 「陽性」 というのだろうか。
降るときはけたたましく降って、雨があがると夏の青空が広がる。
気象情報で雲の動きをチェックしておかないと、洗濯物を抱えてホゾをかむこととなる。
昨夜の激しい雨を忘れたかのように、日中は好天が続いた。

空は青いし、山は緑で、この分なら海も青かろう、灯台の白が似合うだろう‥‥
と思いながらも、灯台の定期巡回に出かける気が湧かなかった。
定期巡回と言えば角島灯台、ということになるが、
先月 「おおはま」 で食べた超大盛りのアラ炊きがまだ尾を引いているのだろう。
何事も、度を越してはいけない。

すゞめのお宿 の餌場は、場所を変えて6ヶ所目で、ようやく場所が定まった。
玄関先の路地の傍、隣家との境の網のフェンスが定位置だが、
餌を置いたらすぐに食べに来るようになった。
舞い降りるのは私の姿が見えないのを確認して、と行動形態は憎らしいが、
すゞめの本性なら仕方ない。
場所が遠くて、餌をついばむ すゞめを、常時観察できないのは残念だが、
糞害を避けるためなら、これも致し方ない。
すゞめとの付き合いもかれこれ1ヶ月になる。 可愛いもんだ。

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二分の一

2006年07月01日 22時35分49秒 | 日記 ・ 雑記録
私の生き様は、切迫感や緊迫感を伴う風でもないので説得力に欠けるのだが、
これでも懸命に生きている (つもりだ)。
懸命に生きて、半世紀も過ぎた頃から特に (この次期になると) 思うのは
もう、半年過ぎた!

あまり重要とは思えないけど、
(今年が) 「残り半年しかない」 と思うのと、「まだ半年残っている」 と思うのと、
捉え方で、その後の展開が異なってくるそうだ。
私は 「残り半年しかない」派だ。

私の数え方の常として、残り何ヶ月、残り何日とは数えない。
残り1/2、残り1/3、残り1/4、という数え方をする。
年間計画を立てるのも、月間計画に細分化するのも好きだが、
計画通りに進捗したためしがないのも、自慢にならない自慢だ。
残り1/10、残り1/12 になって、初めて動き出す。 悪い癖だ。
切羽詰って注ぎ込むエネルギーは相当な量の筈で、
計画通りに進めていれば、はるかに楽をして物事が完遂できるだろうに、
それをしない。 というか、それができない。
なまじっか、帳尻を合わせる能力に多少恵まれているのが、私をダメにするのだろう。

この反省を毎年毎度繰り返しながら、改善の形跡が認められないところが
私の私たる所以で、なんとも情けない。
今日からの残り半年間、また同じ轍を踏むのだろうか。

ま、今宵は節目の夜だから、少しいいワインを抜栓するか。

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