New JAMの本棚-032
『名品流轉』三山進著・読売新聞社
この本は昭和50年(1975)に出版されています。
その当時に買い求めて長い間猫の額ほどの本棚に収まっていたのですが、
いつの間にか家出をしてしまったようです。
で、amazonで検索して買い戻しました。
こういった本は余程の好事家しか持っていないだろうと思います。
私の場合は、ジュエリー以外では古代史や内外の美術品が
流転した事を取り上げた本が特に好きなのです。
私の手元にある本だけでも
「消えた略奪美術品」コンスタンチン・アキンシャ&グリゴリイ・コズロフ著
「西洋美術事件簿」瀬木慎一著
「日本美術事件簿」瀬木慎一著
「にせもの美術史」トマス・ホーヴォング著
『流出した日本美術の至宝』中野明著
など面白過ぎて全て一気読みしてしまいました。
この名品流轉は23項目からあるのですが、
どれも重要文化財級のものばかりで、現在は収まるところに収まっています。
具体的な内容は、
芸術新潮に昭和46年から2年間連載した24項目から
「掘り出された光琳の中村内蔵助像」を除いたものが収録されています。
いずれも興味深いものばかりで、是非一読をお勧めします。