松沢顕治の家まち探しメモ

「よい日本の家」はどこにあるのだろうか。その姿をはやく現してくれ。

家をつくるときの土地問題

2014年11月17日 14時58分23秒 | 日記

新築の住居を持とうとすると、マンション・分譲戸建(建売)・注文戸建のなかから選ぶことになる。ここでは、自由度の高い「注文戸建」について、土地探しから工務店選びまで順番に考えてみたい。

最初の問題は土地だ。そもそも土地が手に入らなければ、家は建てられない。そこでまずは土地さがしに奔走する。選ぶ基準は「子供の通学区」「現在の居住地の周辺」「よい地形」「駅近」などだ。しかし素人には理想の土地はまずみつからない。私も20数年前に土地探しをした。毎週のように新聞チラシを集め、不動産屋をまわること1年以上、「まだか、まだか」とかみさんから苦情を言われ、あせるととともに弱気になった。何度も建売にふらふらとなびきそうになった。そのときたまたま見たチラシに手ごろな坪数の物件があった。接道はあまりよくない、北面道路、南に隣家、駅近ではない、通学小学校はあまり人気がないという条件。理想には遠かった。しかしどこかで妥協しないと、永遠に家を持てないような気がして・・・・・清水の舞台からとびおりた。

まだ住宅ローンを払っているのだが、できれば転居したいとおもう。一番の不満は日照だ。南側を隣家がふさいでいるため、1階の半分くらいは陽があたらない。今春の大雪のさいはおどろいた。隣家の屋根の雪がどどっと音を立ててわが家の庭に落ちて、植木が折れ、しかもずっと解けなかった。

私は自分の体験が特殊なのかと思っていた。しかし住宅コンサルタントのようなことをはじめて、じつは土地のないひとがほとんどであり、理想の土地はさがせないほうがむしろ一般的なのだと思い知るようになった。なぜそうなのか、それを次回考えてみたい。

 

mapion HPより