「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

朝日新聞「サラフィーは寛容」

2013-01-18 21:20:49 | 訳者の見解、意見
 (意見文)

 朝日新聞が2013年1月15日と16日、「サラフィーの台頭」という川上泰徳編集委員の連載を掲載した。「厳格=テロではない」という見出しの下、慈善活動やいわゆる「アラブの春」にイスラム厳格派のサラフィー(サラフィスト)が積極的に参与していたことを報じている。
 前編では絶対正義の部隊たる自由シリア軍にサラフィー系の若者が参加して殉教したこと、2011年のリビア内戦でもアンサール・シャリーア等のサラフィー系組織が関与していたこと、サラフィーが民心に傾聴するようになったことが好意的に報じられている。しかし、2012年9月11日の駐リビア米国大使館への銃撃事件を報じるこの一文はどうだろうか?

 [預言者ムハンマドへの冒涜動画に抗議する]デモ隊は領事館に突入する。館内で倒れている米国人が見つかった。若者たちは米国人が生きているのを知って安堵し、「アラー・アクバル」と歓声を上げた。その後、サラフさんは若者たちが米国人を運ぶのを見た。

 翌日、この米国大使は死亡した。この記事では若者たちを称賛しているが、果たして彼らは「安堵」して歓声を上げていたのだろうか?それは異なるだろう。この歓声は「憎き米国人を討滅したぞ!まあ良い、命だけは助けてやるか、俺たちは寛容だからな」というものだった筈だ。このような情景をみて、「サラフィー=アルカイダという決めつけは通用しない状況が生まれている」と書いても説得力は生まれにくい。
 後篇「革命機に現実路線――宗教専念から転換」では、サラフィー組織が世俗化しようとしている様を取り上げる。そして、女性にも識字教育を施していることを紹介し、目だけを見せるニカブを着用している女性教師の写真をつけた。サラフィー組織はサファア・ルファイをニカブ英雄に、「天女電視台」(ホウルアイン)という放送局を立ち上げる予定らしい。欧州独立宣言にはニカブ姿でニュースを読む女の絵が付帯されている訳だが、この放送局を観る限り、この絵は仇恨言論でなく事実に基づくものだったのだ。

 川上編集委員は著書の『イスラムを生きる人びと』やその後の取材活動を通して、アラブの春の不都合な部分にも光を当ててきた。しかし、チュニジアの焼身自殺者モハメド・ブアジジの街で夷教的店舗を襲撃する集団は一部と結論したようだ。そして、サラフィーの大衆への行動力を称賛する。
 ところが、後篇掲載の16日、そのサラフィー集団がアルジェリアで天然ガス施設を占拠し、日本人などを人質にとる事件を起こした。これはトンブクトゥなどマリの世界遺産を偶像崇拝と爆破したアンサル・ディーンを始めとするサラフィー組織がフランスに空爆されたことへの報復行為と主張されている。発生日に掲載されたこの連載が朝日の紅世なる系譜に名を連ねたとしても批判を否メナス。
 とはいえ、編集委員は最後に「彼ら[サラフィー]は政治や社会、経済で影響力を強めている。敬遠するのではなく、話をしてみたらどうだろうか」と呼びかける。ならば、連盟もサラフィーに対してダーワ(呼びかけ)してみたい。


嫌多文化流の志士たるサラフィーの皆さんに、
夷教徒草泥馬組織の汎東亜後全球連盟がダーワします。
我が連盟は東亜に冠たる単一文化幻想郷の日本国を中心として、
言語の東亜的多元化を目論む多文化主義組織です。
単一文化の王を抑え込むことこそ多文化化への早道だからです。
皆さんは既に欧州の白人先住民武装組織ジャスティシア・ナイトの目指す
なき単一文化幻想郷の霊夢を
翠香なるイスラムの世界に於いて相当程度顕現させています。
皆さんはある意味ジャスティシア・ナイトを既に翻墻しています。
故に、ジャスティシア・ナイトのコーランたる欧州独立宣言より
基督とイスラムの部分を交換すれば、
忽ち皆さんの理想社会を想像することができるのでしょう。

皆さんの預言者への防火長城の高さは西欧をも席巻せんばかりです。
シリア反戦示威が封絶される真因を連盟は把握しています。
今こそその右翼なる嫌多文化流と先軍の真名を夷教徒に発現させてはいかがでしょう?
「多文化主義と左翼思想は阿片」と西欧内部で吹聴するのです。
さすれば、皆さんを敵視する白人先住民も
ウトヤ島の某殺戮犯も
フィヨルドな同志たちも
即座に皆さんの大義と篤信の方を支持するようになるでしょう。
連盟は飽く迄ウトヤ島被害者の鎮魂のために存在するのです。
連盟は皆さんの和諧なる戒禁に嵌まり込む組織ではありません。


2.81 西洋生き残り戦略(p673~)

2013-01-18 21:09:00 | 現代欧州
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 生きさせろ、西洋
 救国すれば、脱法はない――ナポレオン

 
フョードマン同志


 出典(2008年6月 抜粋)

 僕は何度も、冷戦で西洋が完全に大捷しなかったのではと説いてきた。紅世の奸者は再結集して、ベルリンの壁崩壊後時間を置かずにマスゴミと教育機関を掌握した。我らはマルクス主義の燐子に対して、ニュルンベルグのような戦犯法廷を開催しなかったのだが、これは間違いだった。EUと多文化主義が倒壊した時は、ユーラビアの愉快なマスゴミ仲間たちを邪世の徒として公開法廷にかけねばならない。
 皮肉なことに、ソ連の義体だった東欧の方が今やEU思想の跋扈する西欧よりも自由になっている。ソ連の代わりにEUの下で欧州ソビエト共和国の第二冷戦が生まれようとしているのだろうか?祖国ノルウェーでも元共産のインテリが表現の自由を攻撃する発言を行った。僕は今、EUそのものが欠陥機構なのだったのではないかと思っている。
 「品牌無用」ナオミ・クラインは「新古典のネ申」ミルトン・フリードマンとハイエクを悪の王に仕立て上げる。彼女によれば、フリードマンは「危機のみが真の変革を生む。変革の基盤となるのは地下思想だ。有事にのみ、“日常系暴君”を打倒するための風穴が微かに開く」と述べたそうだ。
 しかし、僕ら西洋性命論者はフリードマン教授の示したこの助言にこそ学ぶべきだ。「寛容」の名の下で言論の自由を抑圧する欧州多文化主義の伽藍は「修正不能」であり、修正されるべきでもない。将来の倒壊はもはや不可避だ。僕らはその紅世の日に向け、思想を警備しなければならない。
 では西洋文明の身份とは何なのだろうか?弱勢と化した僕らはどこで間違えたのか、そして敵対観を強める異界でどう生き残るべきなのか?
 討論を始めよう。

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