アメリカ
サスペンス/戦争/アクション
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「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督&マーク・ボール脚本コンビ
が、米海軍特殊部隊“ネイビー・シールズ”によって遂行されたオサマ・ビンラ
ディン暗殺をめぐる驚愕の舞台裏を、ビンラディン追跡で中心的役割を担った
CIAの若い女性分析官を主人公に描き出した衝撃の問題作。
当事者たちへの入念な取材によって明らかとなったリアルな追跡作戦の行方を
スリリングに描くとともに、10年にわたる勝者のない戦いの果てに辿り着いた
アメリカのいまを見つめる。
主演は「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」「ツリー・オブ・ライフ」の
ジェシカ・チャステイン。
(allcinemaさんより抜粋)
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巨額の予算をつぎ込みながらも一向にビンラディンの行方を掴めずにいた
CIA。そんな手詰まり感の漂うビンラディン追跡チームに、情報収集と
分析能力を買われたまだ20代半ばの小柄な女性分析官マヤが抜擢される。
さっそくCIAのパキスタン支局へ飛んだ彼女だったが、取り調べの過酷な
現実に戸惑いを見せる。そんなマヤの奮闘もむなしく捜査は依然困難を極め、
その間にもアルカイダによるテロで多くの命が失われていく。
そしてついに、マヤの同僚ジェシカがテロの犠牲になってしまう。
以来、個人的な感情にも突き動かされ、これまで以上にビンラディン追跡に
執念を燃やしていくマヤだったが…。
(allcinemaさんより抜粋)
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『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督が9.11の黒幕であるオサマ
・ビンラディンの潜伏先の特定そして暗殺を描いた作品ってことで大いに
興味に惹かれTOHOシネマズなんばにて鑑賞。
凄く重厚で見応えある作品だった。
当初は、158分もあるし絶対途中でトイレに行きたくなるわ!って思ってた
けど、序盤から捕虜の拷問シーンで始まり、やがて同僚がアルカイダの人間を
取り込もうとするも失敗して自爆テロで殉職、そして携帯電話の電波から
オサマの連絡員を特定していく過程が重厚で、ドキュメンタリーのような
淡々とした展開に時間の長さなど忘れて見入ってしまった。
それにしてもアルカイダの幹部らの居場所を特定するために、何年もかけて
地道に情報収集し分析するCIAの執念が凄い。
終盤のシールズによるオサマ邸襲撃シーンでの暗視スコープからの視点とか
実際に自分がそこにいるかのような映像は緊迫感あって見応えあった。
暗殺モノや復讐モノを観ているといつも思うのだが、対象者を殺害するのは
モチロンだけど、何故、そこに居た妻や子供を始末しないんだろうか?
もちろん彼らに罪はないけど、そのまま生かしておく方のほうが怖い。
アメリカ側からすればオサマらは極悪非道なテロリストかもしれないけど、
彼らにすれば良き夫・良き父親だったわけで、そんな夫や父親が目の前で
いきなり侵入してきた米兵に殺されたら、かなりの確率でアメリカ人を骨の
髄から恨むことになってやがて彼らがテロリストとして多くのアメリカ並びに
同盟国の人間を殺害するんじゃないだろうか?
自分があの子供の立場なら、残りの人生をアメリカ人への復讐に費やすことに
なりそう。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
クリックしてくださった方、ありがとうございます。
この作戦を、是とも非とも言ってませんが、これを見てどう思う?ってとこもあるんでしょうかね。
CIAの執念というよりは、マヤの執念に見えました。
コメントありがとうございます。
本当は逮捕して裁判が望ましいのでしょうけど、そうすると、
彼の身柄を取り戻そうと要人や一般市民を人質にしたテロが
横行しそうな気もしますし、案外コレが最善だったのかもって
個人的には思ったりしてます。
マヤの執念はすごいですね。でもあの後、彼女がやりとげた
ことで、他の事にやる気がもててるか、ちょっと心配に
なりますね。