だらだら無気力ブログ!

だらだらと毎日を過ごす映画好きな野郎のブログ。
映画の感想や日々の思ったことを書いてます。

そして友よ、静かに死ね

2012-11-05 00:01:01 | 映画(さ行)

フランス
ドラマ/クライム

    * * * * * * * *

『あるいは裏切りという名の犬』の監督を務め、『すべて彼女のために』には
俳優として出演したオリヴィエ・マルシャルが放つクライム・ストーリー。
1970年代のフランスで「リオンの奴ら」と呼ばれたギャング、エドモン・
ヴィダルの波瀾(はらん)万丈な半生を、虚実織り交ぜながら活写していく。
エドモンには『この愛のために撃て』のジェラール・ランヴァン、その親友
セルジュに『ドーベルマン』のチェッキー・カリョと、実力派俳優が共演。
裏社会に生きる男たちの友情と裏切りを見つめた熱いドラマに加え、重厚感に
あふれたガン・アクションで観る者を魅了する。
                                                              (シネマトゥデイさんより抜粋)
    * * * * * * * *

仲間との連帯感と忠義を重んじ、裏社会で生きていることに誇りを抱いている
エドモン(ジェラール・ランヴァン)。親友のセルジュ(チェッキー・カリョ)
と共に強盗事件を起こし続けていくうちに、「リオンの奴ら」と呼ばれる伝説的
ギャングとなって恐れられるようになった。
しかし、悪名をとどろかせていた彼も還暦を迎えて、かつてのギャングとしての
生活を忘れようとしていた。だが、13年ぶりにセルジュと思いも寄らぬ再会を
果たしたことをきっかけに、再び危険な世界へと足を踏み入れる。
                                                              (シネマトゥデイさんより抜粋)
    * * * * * * * *

東京並びに大阪で上映された時に是非観に行きたかったんだが、なんだかんだで
観に行けずにDVDで見るかと諦めかけていた時に、静岡のシネ・ギャラリーで
上映していることを知り、『009 RE:CYBORG』を観に清水に行ったついでに静岡
まで足を延ばして鑑賞。

渋い!満足!

オリヴィエ・マルシャル監督の『あるいは裏切りという名の犬』を見て以来、
フレンチノワール好きになった自分としては、これは是非見ておきたかった。
大きいスクリーンで観られて満足。

かつてフランスで悪名をとどろかせたいたものの、還暦を迎えた今、裏稼業から
足を洗い、孫たちのいる平穏な生活を満喫していたモモンが、かつて生死を共に
した仲間のセルジュを救うために再び危険な裏世界に身を投じていく様と、若か
りし日のモモンが仲間たちと「リオンの奴ら」と呼ばれたギャングとして一派を
成していく日々を交互に効果的に見せていて大いに見応えがあり最後まで話に
引き込まれた。

家族が標的にされる可能性もあるのに、仲間のために危険な道に足を踏み入れる
ことも躊躇しないが、裏切りをした場合もその粛清には躊躇しないモモンの生き
様や、必要なこと以外は極力しゃべらない無口なところとか渋いな。
いやもうそこに佇んでるだけで、全身から渋いオーラが漂ってくる。

『あるいは裏切りという名の犬』とか『やがて復讐という名の雨』とか『裏切り
の闇で眠れ』とか『いずれ絶望という名の闇』とか、フレンチノワールの邦題は
渋いのが多いので好きなんだが、これの邦題もなかなかイイな。


お薦め度:★★★★☆(4/5)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最近のフランスノワール (morkohsonimap )
2012-11-05 01:46:25
実にいいですよね
渋いし面白いし、

確かに映画配給会社もフランスノワールの邦題には、右に倣えと言ったように凝りまくってるのもうれしい
>morkohsonimapさん (はくじ)
2012-11-08 01:16:38
こんばんは。
コメントありがとうございます。

フレンチノワールは渋くて、見惚れてしまいますね。
配給会社もこれは完全に狙ってタイトルつけてますよね。
個人的にはこの流れで今後もタイトルつけていって
欲しいですね。
素敵な (sakurai)
2012-11-28 22:14:49
渋い映画でしたね。
見終わった後、ひたいにしわが増えてそう。
難点は、若い時のモモンかなあ・・・。
ジェラール・ランヴァンが本当に素敵でした。
ああいうじいさんは、なかなか居ませんよ。
>sakuraiさん (はくじ)
2012-11-30 22:56:41
こんばんは。
コメントありがとうございます。

決着のつけ方も渋いですね。
約束は守るけど、きちんとけじめをつけさせる
あたりの終わり方は哀愁もあってよかった。
ちょっとモモンの今と若いときでイメージが
合わなかったような気もしましたが・・。

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