先日、幕末のことを調べる機会があって
いろいろ見ていたんですが
土佐勤王党に所属していた岡田以蔵
通称「人斬り以蔵」が残したとされる辞世の句が
ネット上では2通りあるということがわかりました。
―君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後ぞ 澄み渡るべき―
―君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後は 澄み渡る空―
辞世の句なので、2つも作るはずはなく
どちらかが誤りということになるのですが
ネット上でざっと調べてみても
どちらが正しいのかよくわかりませんでした。
しかし両者を見比べると、全く解釈が異なるので
このままにしておくのはどうかと思います。
Wikipediaの岡田以蔵の項では「後ぞ 澄み渡るべき」となっていましたが
Wikipediaが正解であるという保証はありません。
個人サイトでは「後は 澄み渡る空」が圧倒的でしたが
本当にこちらが正しいのか?疑問でなりません。
私個人としては、「後ぞ 澄み渡るべき」が
正しいのではないかと思うのですが…。
「君が為」の「君」は天皇のことを指すのか
武市半平太(武市瑞山)のことを指すのか、これもわかりませんが
その思いが「水の泡」と消えたあと、
澄み渡るのは「空」ではなく「水」ではないか?と思うのです。
「澄み渡る空」というのもスッキリしており
またある意味アイロニーもあってよいのですが
死を目前にして本当にそんな心境でいられるのか疑問です。
「水の泡となって全て消えてしまうことだろう…」
あたりが本音ではないかと。
質問サイトに投げてもいいんですが
とりあえずBlogにアップしてみました。
この件に関してどなたか詳しい方がいらしたら
ご教授よろしくお願いします。
<関連>
辞世の句の解釈 - 教えて!goo
<追加>
「人斬り同盟」さんのサイトに岡田以蔵に関する資料がまとめられていました。
岡田以蔵資料1 ~文久元年
岡田以蔵資料2 ~文久二年
岡田以蔵資料3 ~慶応元年
これによると、
「岡田以蔵辞世 君か為尽す心は水の泡 消にしのちそすみ渡るべき」
(佐佐木高行日記)
とあります。
出典まで明らかになっているので多分間違いないと思われます。
保古飛呂比 佐佐木高行日記 一 syoho05-pub
保古飛呂比 佐佐木高行日記 二 syoho07-pub
忙しいのでこれ以上は調べてませんが、
上の2冊のどちらかに記されていると思われます。
「澄み渡る空」の方は、漫画か小説・ドラマの脚本などの
創作上で改変されたものが伝わったのではないでしょうか。
しかし、「辞世」を勝手に変えられちゃ亡くなった本人も浮かばれませんよ…。
いろいろ見ていたんですが
土佐勤王党に所属していた岡田以蔵
通称「人斬り以蔵」が残したとされる辞世の句が
ネット上では2通りあるということがわかりました。
―君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後ぞ 澄み渡るべき―
―君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後は 澄み渡る空―
辞世の句なので、2つも作るはずはなく
どちらかが誤りということになるのですが
ネット上でざっと調べてみても
どちらが正しいのかよくわかりませんでした。
しかし両者を見比べると、全く解釈が異なるので
このままにしておくのはどうかと思います。
Wikipediaの岡田以蔵の項では「後ぞ 澄み渡るべき」となっていましたが
Wikipediaが正解であるという保証はありません。
個人サイトでは「後は 澄み渡る空」が圧倒的でしたが
本当にこちらが正しいのか?疑問でなりません。
私個人としては、「後ぞ 澄み渡るべき」が
正しいのではないかと思うのですが…。
「君が為」の「君」は天皇のことを指すのか
武市半平太(武市瑞山)のことを指すのか、これもわかりませんが
その思いが「水の泡」と消えたあと、
澄み渡るのは「空」ではなく「水」ではないか?と思うのです。
「澄み渡る空」というのもスッキリしており
またある意味アイロニーもあってよいのですが
死を目前にして本当にそんな心境でいられるのか疑問です。
「水の泡となって全て消えてしまうことだろう…」
あたりが本音ではないかと。
質問サイトに投げてもいいんですが
とりあえずBlogにアップしてみました。
この件に関してどなたか詳しい方がいらしたら
ご教授よろしくお願いします。
<関連>
辞世の句の解釈 - 教えて!goo
<追加>
「人斬り同盟」さんのサイトに岡田以蔵に関する資料がまとめられていました。
岡田以蔵資料1 ~文久元年
岡田以蔵資料2 ~文久二年
岡田以蔵資料3 ~慶応元年
これによると、
「岡田以蔵辞世 君か為尽す心は水の泡 消にしのちそすみ渡るべき」
(佐佐木高行日記)
とあります。
出典まで明らかになっているので多分間違いないと思われます。
保古飛呂比 佐佐木高行日記 一 syoho05-pub
保古飛呂比 佐佐木高行日記 二 syoho07-pub
忙しいのでこれ以上は調べてませんが、
上の2冊のどちらかに記されていると思われます。
「澄み渡る空」の方は、漫画か小説・ドラマの脚本などの
創作上で改変されたものが伝わったのではないでしょうか。
しかし、「辞世」を勝手に変えられちゃ亡くなった本人も浮かばれませんよ…。