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禍福は糾える縄の如し。

「漏れ漏れ症候群」(仮)

2006-11-19 17:40:43 | 気になること
昨日のエントリ

『「バカ市長」騒ぎと「ノイジーマイノリティ」』に関連してもう少し。


現在の日本の風潮を

「周りと同調していないと安心できない」症候群

と称しましたが、いささか冗長なネーミングですので(笑)

「漏れ漏れ症候群」(仮)とすることにします(笑)


「漏れ」は2ちゃんねる用語で「俺(自分)」のこと。

「俺も俺も」と入力していて「俺漏れも」と変換されたことから来ています。

「我も我も」という意味では近いネーミングだと思います。


個性を重んじるような姿勢をみせていながら、

その実ちっとも伴っていないのが今の日本の現状で、

流行り物に「我も我も」と殺到したり、

周りに同調出来ずに取り残された子どもが

「いじめ」を受けるなど大きな社会問題となっています。


個性を発揮できるのは自分のやり方に

十分な自信を持てるのはごく一部の人たちだけで

その他大勢のほとんどの人たちは

自分自身をスタイルを通すことに自信が持てないため

常に周囲の顔色を窺い、自分の「立ち位置」を確認しながら

周りに同調する生活を行っています。


こんな風になってしまった原因はどこにあるのか?

色々考えてみましたが、

教育のあり方の問題、親のしつけの問題、政治の問題など

たくさんの要因があるんでしょうけど

最近特に気になり始めたのは「宗教」のことです。


世の中が悪い方向に向かうと人々は

その心の拠り所を宗教から得ようとしてきましたが

昨今その宗教の力が弱くなっているように感じます。


ほとんどの多くの人たちは弱い存在であり

自分自身の生き方にしっかりとしたヴィジョンを持って

生活している人はごくわずかで

日々の暮らしに押し流されているのが大半でしょう。


自分の生き方に不安を感じる時に

人には何か支えになるものが必要なのですが、

まずは家族であったり、友人、職場の同僚、近所付き合いなど

人との繋がりが重要になってくるのですが

最近はその繋がりが徐々に希薄なものになり

孤立した存在が非常に多くなっています。


そこで宗教が次に出てくるわけですが

一時は様々な新興宗教が現れ、

ここでも「我も我も」と入信する人が増え、

様々な問題が起こりましたが

ああいった宗教の力はやはりかなり大きなもので

古来より受け継がれるメジャーな宗教などは

未だに世界の情勢を左右するものとなっています。


日本は仏教の国ですが、仏の教えも最近は

一部の人にしか届いていないでしょう。

(別にその筋の人間ではありませんので・・・笑)

「聖書」がバカ売れしているという話も耳にしていませんし

今の人々は一体何を心の拠り所にしているのでしょうか?

「涅槃」ですか?「常世」ですか?


宗教などではなく

自分を正しい方向に導いてくれる

絶対的な指導者を求めているのかもしれませんが・・・。