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緊急地震速報

2006-04-08 12:51:52 | weather
グラっと来る前、家庭に地震速報 ガス・家電、自動遮断期待 (産経新聞) - goo ニュース(06/04/07)

気象庁は
地震波の性質を利用した緊急地震速報を
この夏から試験的に運用し
来春を目処に正式に運用を開始したい考えだそうです。

実施されれば防災に大きな威力を発揮しそうな反面
運用開始に至るまでには様々な問題がありそうです。

緊急地震速報、夏から一部運用へ (朝日新聞) - goo ニュース(06/03/23)

地震波には縦波と横波があり
縦波の方が速く伝わります。
地震発生後最初に伝わる縦波を
P波(Primary Wave)といい
次にやってくる地震の本振動による横波を
S波(Secondary Wave)といい
P波とS波がそれぞれ伝わるまでの時間差があります。
一般に地震の震源から距離が離れているほど
P波とS波の時間差が大きくなります。

P波とS波

気象庁では各地に設置した地震計で
それぞれP波とS波の時間や強さを収集して
地震の震源を決定しています。

今回の緊急震度速報は
地震のP波の情報を即時に伝達し
防災システムなどの作動に生かそう
という考えのようです。

震源から距離のある場合には
P波とS波の間に時間差がかなりあり
十分な準備が取れるため
二次災害の防止などに効果が期待出来そうですが
震源からの距離がほとんどない
「直下型地震」ではまず役に立ちません。

また秒単位の情報であるため
送り側・受け側ともに
十分なインフラ(通信基盤)が整備されていないと
「絵に描いた餅」で終わってしまいます。

それと、記事にもあるように
一部の利用者のみの情報となってしまっては
パニックを引き起こす要因にも成りかねません。

実施にあたっては
各方面での十分な協議や検討が
不可欠であると思われます。


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