R1でみっともないことした直後にこんなエントリーを立てるのも何なんですけどね(苦笑)。
最近、トミンで立て続けに転倒現場に居合わせることが多いので、初級~中級の方に向けて安全のためにエントリーを立てようと思っていました。こんなBlogではありますが、思わぬところで読んでくださっている方がいらっしゃるようで、トミン等で声をかけて頂く機会がときどきありますので(どうせ自分自身と顔見知りしか見てないはずと思って書いてるので、声をかけられると嬉しいけれどかなり恥ずかしいもので、愛想が悪かったらすみません...苦笑)。サーキットを走り始めて5年、途中で転んだり怪我したり。色んな方に教えていただいて(特に梨塾では塾長始め常連の皆様に寄ってたかってお叱りを受けました...苦笑)それなりに乗れるようになってきたわけなので、ご恩返しの代わりに誰かに還元しなければと思い。
速く走る方法論については上手い人に聞いていただくとして(笑)、ここではサーキット入門から中級にさしかかるくらいの方を対象に、なるべくコケないで楽しく走るための記事を作ってみることにします。ちなみに、自己評価ではサーキット走行する人の中では自分の技術レベルは中の中といったところかと思っています(中の下ぐらいかもしれんが、それを自分では認めたくない...笑)。「知ってることと、実行出来ることとは違う」というのを言い訳にして、棚の上から書いてみます。人間のやることですから、これを書いている自分もコケることは勿論ありますけれど、転倒の可能性の高いプラン、低いプランってのはしっかり存在するので、そのことを書いておこうと。
詳しくはライテク本を読んだ上で上手い人に現場で訊くのがいいと思いますが、最低限の2点だけ。コーナリングの組み立てと、アクセルの開け方について書きます。
まずひとつ目、コーナリングの組み立てです。ご存じの通り、大きく分けて「突っ込み重視・コーナリングスピード依存型」と「立ち上がり重視型」の2通りの組み立て方があります。
大多数の人は「自分は立ち上がり重視型だ」と信じていると予想しますが、意外とそうでもないように思います。トミンで自分の速度域(28秒台前半)だと、コーナリングスピード依存型の人と立ち上がり重視の人とが混在しているように思いますね。
向き換えのポイント、コーナーからの脱出ポイント、それを結ぶ直線状の立ち上がりラインをコース上にイメージしないで走っている人は、まずコーナリングスピード重視型だと思って間違いないでしょう。「コーナリングスピード重視型ではなく、立ち上がり重視型のほうが安全で速い」という知識は皆さんお持ちですから、自分もそうしているはずだと思いがちです。それに謙遜を交えて「自分のコーナリングは遅い、でも立ち上がりは頑張って開けている、だから自分は立ち上がり重視型のはずだ」と思いこんでいる「実はコーナリングスピード依存型」のライダーが結構いるように思うのです。実際、自分もそうでしたし。
で。「曲がりきれなくてコースアウト」という場合、間違いなくコーナリングスピード依存型です。自分の場合、ブレーキングでしくじって「曲げ『始め』られなくて真っ直ぐコースアウト」ってのはありますが、「コーナーの出口で曲がりきれない」ってケースはトミンでは経験がありません(もっと大きなコースで、フロントを滑らせてしまって曲がりきれなくなったという場面はありましたが)。他のコースならともかく、トミンで「曲がりきれない」なら、立ち上がり重視の走りではないのです。
立ち上がり重視型の場合、「ポイント」での向き換えが非常に重要なのですが、この向き換えポイントでは非常に非常にとっても速度が落ちているので、どの角度まで向きを換えるかはかなり自由に選べます。自分が設定した脱出ポイント、脱出角度にバイクが向くまでゆっくり待てますし、直線状の立ち上がりラインに乗せてからなら、いくらアクセルをカチ開けしたって決してコースアウトすることはありません。ここが、立ち上がり重視型が安全であるという根拠です。
このプランで問題なのは、単独走行でのタイムは出せても、レース中の後続車を交えたバトルでは向き換えのために速度を落としたところでインを刺される可能性があることです。対策のためにはこれまでの突っ込み・コーナリング重視プランとミックスした組み立てが必要になりますが、これを考えるのはレースにどんどん出場する上級者のみなさんのお仕事ですので、ここでは触れません。
余談ですが、コーナリング速度依存型のライディングでは、進入時の速度の見極めが極めて極めて重要です。ちょっと速すぎるとすぐコースアウトしますし、ちょっと遅いとインベタラインになってしまってアクセルがなかなか開けられなくなります。なので、「自分の眼のスピードガンはかなり精確だ」と自信がある人だけに許されたプランなんだろうなあ、と思っています。うまくはまればメチャメチャ速いけど、コースアウトのリスクを背負いながらのものすごい集中力を要求される、しんどいテクニックだと思いますね。
ふたつ目。アクセルの開け方についてです。
自分のような旧人類は、強制開閉キャブなんて化石のようなとんでもない代物を扱わされていたので、否応なしに回転上昇と連動したスムーズなアクセルワークを身につけざるを得なかったのですが、インジェクションで育った新世代の方々には、そういうアクセルの扱いをしてる人は少ないようです。いわゆる「ガバ開け」で、自分が前に行きたい分だけアクセルをパカッと開けてしまうんですね。これが「コーナリング速度依存型」の走りと結びつくと、あっという間にハイサイドでひっくり返ります。
ライテク本には「低回転でワイドオープン」とか書いてあるものがありますが、これはいったん忘れましょう(某A出版社の本ですな)。
600ccや1000ccのスポーツバイクでは、低回転域はパワーバンドに比べればトルクは細いけれど、深いバンクの最中だと簡単にハイサイドを起こせるだけのトルクは充分出ています。「3000回転以下で大きく開けろ、その回転なら大丈夫だ」とか書いてありますが、夢中になって走ってたら、同じギヤを使っていても、だんだん速くなれば当然回転数も高くなるのだから、スピードが上がってどんどんバンクが深くなる一方でドンドン回転が上がっていくことになります。こうなるともう、ハイサイド一直線です。ラップタイマーの数字もどんどん上がって行きますから、ライダーもイケイケになってますからね。「いいぞいいぞ、もっと寝かせろ、もっと開けろ」って。そこへカチ開けすれば一発で吹っ飛びます。
自分が実行しているアクセルの開け方ですが、まずどの回転でもパーシャルスロットルが思い通りに作れることが前提です。パーシャルスロットルとは、加速も減速もしないで一定速度を保つスロットル開度のことを指します。この練習は、サーキットでなくとも街乗りでいつでも出来ます。スポーツ走行ではパーシャルスロットルを使うことはありませんが(パーシャルを使うようなメリハリのないライディングはダメ)、パーシャルを作ろうと思えば作れるだけの技術がないと、デリケートなアクセルワークは出来ないので。
で。バイクがバンクしている状態でアクセルを開ける際は、今の回転数よりも500回転だけ高い回転数のパーシャルを作るようなイメージでアクセルを開きます。タコメータの針が上昇し始めたら、常にその500回転先を目指してアクセルを開け足してゆくのです。この表現で難しければ、アクセルを開けようと思った時点でパーシャルだとすると、そこから3mmだけスロットルをじわりと開け、回転がつき始めたら現在の回転を保つのに必要な開度より、常に3mm先を行くように開け足してゆきます。この練習も、街乗りで信号から発進するときに十分可能です。
だんだんアクセルが開いてきて、リヤサスペンションがぐぅ~っと沈み(「アクセルを開けるとリヤサスは伸びるのだ」というマニアックな話はここでは無視してよろしい)、バイクが起きあがりながらリヤタイヤがしっかり路面に噛みついた感触が自分のお尻を通して伝わってきたら、あとはインジェクションにお任せしてカチ開けしていいでしょう。リヤタイヤが路面に噛みつく感覚が得られるまでは、決してカチ開けしないことです。この感覚がまだお分かりでない方は、分かるようになるまでひたすら練習しましょう。時間はかかるかもしれないけれど、コケて怪我したりバイクを壊したりするよりよっぽどマシです。リヤタイヤの状態を感じ取ろうという意識をしっかり持った上で、神経をお尻に集中してアクセルを開け足してゆくという練習を繰り返していれば、時間はかかってもいずれ「ああ、これか!」と分かると思います。
あ、余分ですけど、練習のテーマは一度にひとつがいいですね。意識しなくてもそれが出来るようになったら次の課題って段取りで進める方が、結果的に収穫が大きいようです。
さて。こういう開け方が出来ていれば、リヤタイヤが滑り始めたときも、その時点でのアクセル開度をそのまま維持するだけで勝手にスライドが収束します。パーシャルよりも500回転だけ上を目指した開度なのですから、滑ったからといって激しいホイールスピンは起こしませんし、バイクを起こしていく過程でのスライドですから、自然に収束してくれます。スライドした瞬間に素早くアクセルを適切に開けたり閉めたりして調整しろと言われたら大変だけど、この方法だと「とにかく何もしない」を徹底するだけです。慌ててバイクを立てる必要もありません。回転上昇に合わせてジワジワと開け足しつつあるスロットルを、滑りを感知した瞬間の開度でピタッと止めるだけです。簡単でしょ?
もちろん、大きく滑らせちゃったら「何もしない」だけでは無理ですが、まずは意に反して大きく滑らせないような乗り方を覚えて、それから滑っても構わないような、あるいは積極的に滑らせるようなライディングを覚えるのが順序ってもんですから。
んで。今書いたようなことは、低回転域では出来ません。アクセル開度に比例したパワーのコントロールがしやすいのは、意外かもしれませんが中~高回転域です。低回転で大きく開けた場合、大して加速しない割にいざホイールスピンが始まるとすさまじい勢いで回転が上がること請け合いですからね。中~高回転域だと、500回転先を目指すといっても、相当なパワーが引き出せますし、リヤタイヤがスピンしたところで回転上昇は僅かですから、いきなりひっくり返ることはありません。また、回転が上がっていることで、クランクのジャイロ効果が増しますので、車体の安定にも役立ってくれます。
上級者の持つ技としては、開け始めである程度一気に開けてリヤタイヤを路面に押しつけてグリップを高め、そこから速やかにアクセルを開いていくというテクニックがありますが(某A出版社の記事でも、この現象を初級者にも体験させようと「3000回転で大きく開けろ」と書いている)、これは自分には出来ませんから解説出来ませんし、決して初級~中級者向きのテクニックではないと思っています。しっかり基礎を作った上で、上級を目指すライダーが「もっと早く大きく開けたい」を実現するためのテクニックでしょうね。
コケた時には、それなりに原因があるので、それを自分なりに解析しておかないと、次にまた同じ現象が起きます。自分の場合は「進入失敗飛び出し病」がまだ解決していなくて、時々倒し込めずにコーナーを飛び出しそうになります。幸い大事には至っていませんが、飛び出したところで単独なら大惨事にはなりにくいとはいえ、アウトにいる誰かを巻き込むとえらいこっちゃなので、そうなる前にブレーキング動作を改善しなければと思っています。倒し込む前にリヤを滑らせてしまう原因がまだ特定出来ていないんですよねえ。走っているところをご覧になってお気づきの方がいらっしゃいましたら、お気軽に声をおかけ下さいませ。滑ってもそのまま倒し込めるテクニックがあれば、それはそれで解決なんだけどなあ。
以外に速いひとは倒し込むポイントが早いし、バンキングもスパっと倒すのではなく、グリップを高めて慎重に倒す人がおおいと思います。
記事にもあったA雑誌を鵜呑みにしているのがあぶないですよね。
転倒防止には的確な記事だと思います、あとは危ない人が理解できるかですねー。
続編期待してますw
「怖い時は無理しない」は我々素人サラリーマンライダーの鉄則ですよね。怖いのに無理してタイムを出さなきゃいけない事情なんてないし、不労所得もないのに怪我したら次の日から働けないんですから。それに、怖いと思っている時にはどうせ体もこわばってタイムも出ませんし。
自分も怖いと思っている時は決して無理しません。怖いのを押して無理に突っ込んだり倒し込んだりしてみたこともありますが、そういう時はだいたいタイヤを滑らせたりして危ない目に遭います。そういう意味で、「なんとなく怖い」ってのは、結構頼りになるものだと思っていますね。
一方、今回の記事のきっかけになった転倒事例では、ライダーさん達は怖さを感じていたというよりも、むしろイケイケ、ノリノリだったんじゃないかと思います。いずれの方も、転倒直前まで「調子が良い、今日ベスト更新した」とおっしゃっていましたので。一人で走っていると、自分のライディングが正しいかどうかはラップタイムくらいでしか推し量ることが出来ないので、たまにはスクールに行くとか、haiyanさんのお馴染みのショップの国際Aの店長さんと一緒に走るとか、そういう信頼できる誰かに点検してもらうのもいいですよね。正しい方向でタイムを縮めているのか、リスクに近づくことでタイムを削っているのかを何らかの方法で見極めることが重要です。
進入時の倒し込みでの向き換え、難しいですよね。ここで向き換えの大部分を終わらせてしまえばその後の展開がすごく楽になるんですけど、文字通り「繊細かつ大胆」な操作が要求されますし。「大胆」はおっかないので(苦笑)、まず「繊細」から解決すべく練習中です。で、Dukeで少しできるようになってきたかなと思ったんだけど、R1に乗り換えたら散々でした(苦笑)。Dukeでも向き換え操作はもっともっとコンパクトにやれるはずなので、練習しなきゃです。
あら、いま自分がやっていることは、まさにその「奥まで突っ込んでから曲げる」です(苦笑)。特にトミン1コーナーは、他の人から見れば「あり得ない」くらい奥まで入ってからバンクさせてますが、これには事情が。ホントは向き換えポイントをもう少しコーナーの出口方向に設定して、滑らかなラインでインに寄せながらその向き換えポイントに行きたいのだけれど(その方が向き換えの角度も少なくてすみますし)、そうすると1コーナーの荒れた路面でフロントがジャダーを出すんでおっかないんです。真っすぐ奥まで行くと路面の状態が良いので、そこで速度を落として向きを換えています。ただ、これをやると皆にインを刺されるんですよねえ。1コーナーの進入が遅いともいろんな人に言われますし。進入スライドが決められたら、フロントのジャダーが気にならなくなりそうな予感はあるのですが。
速い人のバンキング操作は、スムーズで速いというのが自分の印象ですね。ロール速度が寝かし始めは緩やかで、途中が速く、フルバンクに近づくにつれゆっくりに戻ってゆく感じ。雑な人はロール速度が最初から最後まで速くて、動かし初めとバンク終了で車体が揺れていますよね。寝かし始めの逆操舵が外から見ても分かるほどです。
ただ、入り口で上手に倒し込んでやると、倒し込みが終わった時点で大きく向きが変わってくれるのは体感できますから(理論はわかんないですけど...笑)、ここの部分をしっかり練習したいと思っています。現状だと、ロール速度が最初から最後まで一貫して遅いので(笑)、せっかくの向き換えチャンスを損している実感があるんです。今のゆるやかな操作のほうが、曲がりは弱くても車体の変化に気づきやすいので、あえてそうしているのですが、いずれタイムの頭打ちが来そうですから。
危険な操作をしているように見える方に、それを伝えるにはどうしたらいいかは悩ましいです。自分の場合は梨本塾で「走り方が危い」と教わる機会がありましたが、スクールのように絶対的な指導者がいる場だと聞く方も素直に聞きやすいけれど、同じ素人ライダー同士で、しかも自分とタイムが変わんないような奴に「危ない」と言われてもムカつくだけかもしれませんからね。
ただまあ、気になる走りをしている方がホントに怪我したり、バイクが大破したりということになるよりは、自分が嫌われるほうがマシだろうと今は考えています。自分が嫌われるだけでなくて、うんざりしてバイクを降りちゃうかもしれませんが、それで降りるくらいのモチベーションならこんな危険なスポーツやらなくていいし。
自分の左足は怪我から4年経ってもまだ痛いですし、今後もスポーツは出来ない状態ですから、身近な方にそうなって欲しくないんですよねえ。
次の記事は…今のところ予定ないです(笑)。ライテク解説できるほど速くもないし(笑)、何より自分でいろいろ考えて走るのがこの趣味の楽しみだと思っていますから、最低限「これは危ない!」ってことだけ指摘すればいいのかなと思っていますので。まだ他にも書いた方がいいことありますかね?
Broccobirdさんがおっしゃる通り転倒するまでイケイケどんどん、調子に乗った挙句に転倒しました。
私のようなサーキットビギナーはコースやスピードに体が慣れただけでもタイムが縮むもの。それを上達したものと勘違いしておりました。大きな間違いです。そしてベストを更新すると、もうちょっと頑張ればと更なる欲が出て・・・。自分の感覚では頑張るという表現ですが、無茶な走りの度合いを増していた、と言うことですね。
思い返せば当日の走行メモに『バンクをさせ過ぎ』『スロットル操作が雑』『アクセルはバイクを起こしてから』等、鈍感なりに危険な要因は察知していた部分もありました。しかしタイムが出ているから、と修正せず走ってしまたことが大きな反省点です。
他のライダー方を巻き込まない為にも安全に上達したいです。怪我なく続けていくことが上達への近道だと思っていましたが、今回はベスト更新の魅力に負けて基本を疎かにしてしまいました。自分の課題は鈍感なセンサーの感度を上げること、冷静に分析する事、7分の力でのアベレージを上げること、と言ったところでしょうか。トウ骨頭部骨折が治るまでは何も出来ないのですねど(苦笑)。
私は文才も無いので上手く伝えられませんが、的確な表現が出来るBroccobirdさんならよいライテク解説が出来るのでは。密かに続編を期待しております。
長々と失礼しました。
まず最初にお詫びをさせていただきます。なんだかネタにしたみたいで申し訳なかったです。本来はあらかじめkaoruさんに許可をいただいてから記事を作成すべきところなのですが、連絡先を存じ上げないもので、匿名にすることでお許しいただこうと勝手に決めて記事にしてしまいました。今更ですが改めてお詫びします。
コース、スピードに体が慣れるのも上達のうちですから、それ自体は喜んでいいんだと思いますよ。ただ、漠然と「頑張る」ってのは、気合いだけで「無理をする」のと同義になっちゃうことが多いので、気をつけた方がいいです。「どの操作を頑張って練習するのか」をハッキリさせるといいと思いますよ。
走行メモをつけてるなんて、素晴らしい!自分は現場でメモを書いたことなんて一度もありません(笑)。その代わり、記憶に残ってることがあるうちにBlogに記録をつけるようにはしているのですが、現場で記録するよりはどうしても情報量が落ちてしまいますよね。
それでですね、走行メモを拝見した訳ではないけれど、ちょっと惜しいなと思うところがあります。例えば、せっかく「バンクさせ過ぎ」と気づいたなら、その時点で「なぜバンクさせ過ぎてるのか」と考えたらもっと先に進めるんじゃないかなあ、ってことです。
可能性としては
1. 旋回速度を上げる方法として、バンク角を上げる以外の選択肢が自分の引き出しにないので、速度が増すにつれバンクが深くなった。
2. 上半身の力が抜けていないので、セルフステアを殺してしまった結果、バンク角の割に曲がらないため、深いバンクが必要になった。
3. 倒し込み操作をイン側のハンドルバーを押して行っており、コーナリング中にもハンドルを押し続けているためにやはりセルフステアを殺してしまい、バンクが深くなった。
4. フォームがリーンアウト気味になっていた。
など、パッと思いつくだけでもいくつかの候補が挙げられるんです。パドックに戻ってメモをつけたなら、気づいた問題点の原因をその場で考えて、次のコースイン時にどれが当てはまるのか自分の操作を点検しながら走るようにすれば、原因に行き当たりやすいです。原因が分かれば対策も出来ますが、「バンクさせすぎないようにしよう」と呪文のように唱えるだけでは、なかなか解決しませんからね。一連の操作の中の何かを変えないと、スピードが上がったら同じようにまた元通りにバンクが深くなってしまいます。
「スロットル操作が雑」という件についても、もし本文で書いたような「カチ開け」をしてないのに「雑だなあ」と自分で思ったなら、実は問題はスロットル操作そのものにはないのかもしれませんよ。例えば、ハンドルバーで体重を支えているような乗り方であれば、繊細な操作はできません。となると、問題は下半身のホールドと上半身の脱力だったりします。また、グリップの握り方や肘の開き方が適切でないと手首がスムーズに動かせなくなったりしますから、それが原因ならフォームを改造しなければならなかったりします。
だんだんメマイがしてきそうですが(笑)、せっかくの走行メモですから、有効に活用されると上達速度が目に見えて変わると思いますよ。復帰したら、頑張ってくださいね!
P.S. やはりトウ骨頭骨折でしたか。ここの骨折はズレもないようでしたら重大な後遺症を残すことは少ないはずですから、焦らないでしっかり治してくださいね!
しかし、この間お店のチームの人(A級やSTで昇格を目指している人)と一緒にコースに出たのですが、いたるところで相当な挙動が出ているので、とても自分の取り組み姿勢ではあり得ないと感じました。
そんな走りを見て、自分は趣味なのでやっぱりコケないことが第一だと、思い切り冷静になりましたね。
自分も今日はスクールに行ってきましたよ。特にこれといって注意は受けなかったので、危ない走り方はしてなかったんだろうと思います。
本気レース組の真似は、僕らみたいな素人中年ライダーが真似しちゃダメでしょ。こんなオヤジが今から頑張ったって、道は世界どころか地方選手権にもつながってないんですから(笑)。勝てるバイクとかじゃなく、自分の好きなバイクでいい汗かくのが、オッサンライダーの楽しみ方なんじゃないかと(笑)。