Brilliant Creature

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DARK SHADOWS

2012-05-30 19:15:00 | 映画(主に洋画)
  

 突然、ムーディー・ブルースの「サテンの夜」が、大音量で流れてきましたyellow25exclamation2

目の前のスクリーンには、1972年が舞台の『ダークシャドウ』。
鬼才(奇才)ティム・バートンとジョニー・デップによるノリノリのヴァンパイア映画が映し出されていましたが、まるでムーディーズのPVを観ているような心地よさを、思わぬ所で味わうこととなりました。

T・バートンとジョニデの共作で、いかんせん主人公はあのメーキャップ!・・・とくれば、ワンパターンな内容なんだと侮ってしまいがちですが、名曲とともにテンポよく運ぶストーリー、次々と明らかになっていく各々の事情、最後まで気が抜けない展開には、誰もが満足すること請け合いです。
ネタバレ回避のため、詳細は伏せておきますが、ヴァンパイアならではの、人の生き血を吸う残忍なシ-ンもしばしば描かれ、T・バートン作品にはつきものの、死臭漂うダークな雰囲気や、物悲しさを纏った美的センスも健在です。

ところで、TVで放映中の『ダークシャドウ』宣伝用VTRには、T・レックスやカーペンターズの楽曲が使用されているので、少なからず洋楽ファンの気を引いていると思われますが、実際に鑑賞してみると、1972年のヒットチューンが劇中で流れまくるわ、T・レックスのLPジャケットがレコードプレーヤーの脇に置かれているわ、少女の部屋にはイギー・ポップやアリス・クーパーのポスターが貼ってあるわ、テレビのブラウン管の中ではカーペンターズが「トップ・オブ・ザ・ワールド」を歌っているわ…と、洋楽コンテンツ満載の物凄いミュージック映画なのだと気づかされます。

極めつけは、大物アーティストの起用。
オープニング・クレジットに、with ALICE COOPERとあったので、え?と思いながら観ていると、なんと本当にアリス・クーパーのライヴが始まり、彼は自身の役で登場しているのです。
(アリスを●だと思っている主人公は、彼をブサイクな●だ…と言うので、吹き出してしまいましたが)

そして、エンドロールの時には、キラーズがカヴァーした「ゴー・オール・ザ・ウェイ」(もちろん、ラズベリーズの大ヒット曲です。)が大音量で流れだすので、最後の最後まで往年の洋楽ファンとしては油断が出来ない、ドキドキ感が止まらない作品でした。
ヴァンパイアのように不老とまではいきませんが、鑑賞後、なんだか4~5歳は若返ったようですよ。


symbol7THE KILLERS--GO ALL THE WAY

 


cdオリジナルサウンドトラック盤 収録曲

1. Nights In White Satin - The Moody Blues
2. Dark Shadows - Prologue - Danny Elfman
3. I'm Sick Of You - Iggy Pop
4. Season Of The Witch - Donovan
5. Top Of The World - The Carpenters
6. You're The First, The Last, My Everything - Barry White
7. Bang A Gong (Get It On) - T. Rex
8. No More Mr. Nice Guy - Alice Cooper
9. The Ballad Of Dwight Fry - Alice Cooper
10. The End? - Danny Elfman
11. Go All The Way - The Raspberries
12. The Joker - Spoken by Johnny Depp



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