アレクサンダーテクニーク ヨガ講座：第185回目「ギリギリの限界点で何を思うかで結果は変わる」12月3日
私たちは常に思考を巡らせて日常を過ごしています。思考といってもそのほとんどは雑念で行動にはあんまり役に立たないようです。でもその内容がネガティブ路線に行ってしまうと、困りもので道をふさいでしまうことになりかねません。たとえ雑念でもやはりポジティブ思考が好ましいのです。
特に限界ギリギリに直面したときなど、心がどちらに転がるかで結果は大きく変わります。
今回はマスタークラスのニワトリのポーズです。初心者はまずシールシャアサナや三転倒立が楽にできるように毎日練習して「できる！」という思いを確立しましょう。自分自身に心の勝ち癖を作るのです。
ニワトリのポーズはたいへん難しいポーズで、浮上する瞬間に心の働きがどっちに向くかで決まります。ちょっとでもできないとか、ダメだという思いが表れると必ず失敗します。
１）まず三転倒立になる。
２）そのまま足を組んで結跏趺坐、パドマアサナになる。ここまでは一般のヨガクラスでもやっているので、中級者の人ならできますね。
３）次に両膝を上腕に着地させます。
４）そしてここが肝心なところ。いったんバランスを後方に移動します。だから前腕は後ろに傾きます。
５）後ろに行きすぎるとバランスを崩してしまいますので、そうなる直前で両手でマットを押しつけて頭を持ち上げます。このとき何を思うかで道は決まります。ちょっとでも弱気になるとエネルギーは一気に低下して必ず失敗します。
こうしたギリギリのところで「絶対にできる！勝つんだ！」と思うと、アドレナリンが吹き出して、同時にやる気成分のドーパミンが出るので道が開けます。
６）頭が浮上したところ。ここがまた気が抜ける時です。ゴール直前での失敗はくやしいです。勝気を持続してさらにアドレナリンを血液中に流し込みます。
７）すると完成。ドヤ顔で決めましょう。
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吉田篤司