徒然なるままに修羅の旅路

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【選択に迷ったらこのタイプを選んでおけば間違い無い】指向性タイプと違ってどんな場所にでも使えるから。

2015年10月26日 22時48分35秒 | キワモノすぎるレビューたち
PIAA ( ピア ) LEDポジションバルブ 55lm 【ラピス6000】 T10 12V0.9W 2個入り H-870
クリエーター情報なし
PIAA(ピア)


長所……白色度が高い、通常の電球とほぼ同じ照射範囲
短所……仕方ないけど高価


 私の愛車、2002年型CB400SuperFour HyperVTEC。これ一台でPCパーツを買いに日本橋に出向き、大阪モーターショーのために南港に出向き、スカイラインに走りにも行き、さらに通勤の足でもあるという、八面六臂の大活躍をしてくれております。  
 で、就役から十一年にしてメーターランプが切れました。
 スピードメーター側のランプが切れてしまい、仕事中に部品屋さんと話しつつふと思いついてLED球に交換してみることにしました。
 なにしろT10規格の5w電球と同じ形状なのに、消費電力が1.2wという地味に手に入りにくそうな代物でしたので。

 仕事帰りに寄ったのは、大阪府下の某インターチェンジの近辺にあるオートバックスです。
 
 ちなみにLEDの発生する光は直進性が高いのが特徴で、このため通常の電球の様な使い方をするには複数のダイオードを放射状に配置する必要があります。
 ポジションランプに使い方を限定する場合、見せる相手は前方にいる車輌だけでいいので配光特性に気を使う必要性はあまり無いのですが、ルームランプなどの光を放散する必要がある場合はそうもいきません。
 私の用途はあくまでもメーターのバックライトのため、配光特性はポジションランプよりもルームランプに近いものが必要になります。
 そこで、照射範囲の広いこの製品を選びました。



 色温度は6000ケルビン、ラインナップの中では最も白色に近いものです。
 色温度は色の変化を温度単位で表した言葉で、3500ケルビンは黄色、4700ケルビンは白に近い(HIDが今ほど普及しておらず、高効率バルブが流行していた時代はこれが白色系としては主流でした)、6000ケルビンは寒色系に近い発色の白で、それを超えると青みがかった発色になります。
 通常のテールランプの球やウィンカーの球の光がレンズを通って着色される様に、メーターパネルを通ったときに着色される可能性があったため、最も色の雑味が少ないものを選びました。



 通常のウェッジ球と比較してみると、白色度の違いは一目瞭然です。また、光り方も通常の白熱球と大差ない配光特性を持っていることがわかります。



 実際にメーターパネルに組み込んでみると、表示の文字部分はメーターを透過する際に着色されてメーターの明るさはさほど変わりませんでしたが、6000~12000回転部分の発色が白に変化したほか、液晶部分の発色が青に近くなりました。

 私が交換した電球は消費電力1.7W、1W以下の当製品と比べるとさほど差はありませんが、ポジション球やライセンスランプも交換した場合効果は覿面だと思います。
 ちなみに私、車の修理屋で働いているのですが、先日光りものでデコりまくったワゴンRがバッテリーあがりで入庫してきました。
 ジェネレーターはリビルト品、ファンベルトは新品だったんですが、後づけのフォグランプやらなんやらを追加した結果、給電能力より電力使用量のほうが多くなってバッテリーへの充電が行われなくなったためにバッテリーがあがった様です。
 照明を追加する場合、電力消費量が一気に増えることに注意が必要です――ハロゲン球なら120Wほど、HIDでも70Wほども増えるので、夜間にエアコンを効かせる、ワイパーを動かすなどで負荷をかけると、バッテリーにまったく充電されなくなる危険があるからです。
 ベルトの劣化からくるオルタネーターの発電能力の低下が進行するとバッテリーにかかる負荷が大きくなるため、ポジションランプやライセンスランプ、ストップランプといったものをLEDに交換しておくのは、事前に発電能力に余裕を持たせておく意味ではいい手ですね。もちろん、いちばん消費電力の大きなヘッドライトやフォグランプの交換が一番効果的なのですが。
 他方、ウィンカーやバックランプは後回しでも大丈夫です。
 バックランプはほかの球と違い、運転中に点燈している時間が非常に少ないため、総消費電力にはほとんど影響無く、またギアをバックにしたまま長時間停止し続ける状況もありえないため、後回しにしても問題無いのです。
 標準装備でLEDが装備されていないウィンカーはLEDに換装するとハイフラッシュを起こします。動作電圧が標準の21/5W電球に対して低すぎるのが原因でして、車が球切れと勘違いして警告を出してるんですね。
 点滅速度の変化を抑えるためには専用のリレーを組み込むか、消費電力を増やすことで動作電圧を上げるための抵抗を入れる必要があります。専用のリレーはたいていハーネスの加工が必要になるし、抵抗を入れる場合消費電力は通常の電球と変わりありません。
 前者は道具の足りない素人には難しく、後者は節電の観点からみると意味がありません。物理的に壊れる場合を除いて球切れは発生しないので、そういう意味ではもちろん有効ですけど。

 なお、充電能力の余裕を調べる手っ取り早い方法は、ワイパー、燈火類、オーディオ、エアコンなど装備されている電装品を全部最高負荷で動作させた状態でバッテリーの電圧を計測することです。12.5V以下であれば、充電は行われていないか、行われていても雀の涙です。ひとりでやってる場合はブレーキランプ(ポジションランプよりも消費電力が左右それぞれ16W、32W多い)が点燈しないため、場合によっては充電電圧はさらに低くなります。
 最低でも全負荷時のバッテリー端子の電圧が、13.5V以上無いと安心出来ないですね。
 エアコンやオーディオ、ワイパーはどうしようもないので、主に燈火類で節電を始めるか、使用を控えるしかありません。左右合計110/120Wのハロゲン球を70WのHIDに換える、フォグランプをHIDやLED球に交換する、ストップランプの21/5W球をLEDに換装するなどすれば、電力的な環境は劇的に改善するはずです。
 重要なのは燈火類の中で、特に常時点燈している電球を優先的に交換することですね。具体的にはヘッドライトや、ヘッドライト使用時に同時に点燈するフォグランプなどです。
 ストップランプも信号待ち等でブレーキを踏みっぱなしにしていると負荷になるので、交換したほうがいいでしょう。ポジション球やナンバー球は単体では知れてますが、それでも常時15~20W程度の負荷になるため、塵も積もればってことで換えられるなら換えちゃったほうがいいでしょうね。
 ウィンカーもリレー式に出来るなら、換えておくといいと思います。抵抗を入れるのは節電の観点からは無意味なので推奨はしませんが、耐久性を期待するだけならやる価値はあるでしょうね。

 ちなみにうちのスーパーフォアはヘッドライトユニットごとX11のものに交換してHID、テールランプをLEDにしてあります。
 これだけで70W近い節電になっており、特に常時点燈式の車種なのでキーをオンにしてるだけでバッテリー容量がゴリゴリ削られて始動性に影響が出てくるため、こういった換装は結構重要です。
 ほんとになんでこんな常時点燈式ヘッドライトなんてものを保安基準に含めたんだろう。
 おおかた実際にオートバイに乗るどころか否おそらくはバイクも車も自分で触ったことが無く、ディーラーに行った時の整備屋の説明もろくに理解出来ず取説を読んでも内容が理解できてないんでしょうね。
 まあここらへん、専門知識が無いまま巣の中の雛か壊れたテープレコーダーみたいに廃止廃止とギャーギャーわめいてた民主党の仕分け委員会と同レベルな気がします。

 特にまだLEDランプやHIDヘッドライトが標準装備されてなかった時代の車種の場合、ハロゲン球や白熱電球に合わせてバッテリー容量や充電電圧が設定されているため、省電力化を図ると始動性も良くなるしバッテリーの持ちそのものがかなり伸びるんですね。そういう意味ではこういった電気系のカスタマイズは旧車向きです。昔のオートバイって車みたいにポジションランプがあったりしますし。
 まあ、旧車はそもそもヘッドライトを消燈出来るから、始動時に関しては別に問題になりませんけど。

 バッテリーあがりの原因はバッテリー本体の劣化のほか、ファンベルトの伸びによるオルタネーターの回転の遅さからくる充電不良、充電電圧を調整するレギュレーターの不良からくる過充電もしくは充電不足、オルタネーター自体が壊れて充電が行われなくなる、オルタネーターのボディアースがはずれるなどいくつもあるので、バッテリー交換の際は必ずファンベルトの張りや充電電圧をチェックしてみてください。
 充電電圧が高すぎる場合はレギュレータ不良、低すぎる場合はファンベルトの緩み、電装品の消費電力が大きすぎる、ジェネレーターの発電能力低下などが考えられます。
 ちなみに開放型バッテリーの場合は14.5V程度まで許容範囲なのですが、MFバッテリーの場合13.5Vを超えると危険だと思っておいたほうがいいでしょう。なお、レギュレーターの充電電圧設定が異なるため、安易に開放型バッテリーをMFバッテリーに換装するのは危険です。
 オートバイの場合、ハイビームに切り替える、ハザードを点燈する、ブレーキランプを動作させるなどした状態で充電電圧を計測します。オートバイはMFバッテリーが多いので、13.5Vを超えると危険信号です。
 昔うちの父親のCBR250RRファイアーブレードがエンジンがかからなくなったのですが、こちらはレギュレーターの不良からくる過充電が原因でした。当時の職場だった赤男爵でレギュレーターを調達し、付け替えさせたら直ったそうです。

 LED球に話を戻すと、節電の点からも効果的で色の選択肢もあるため、電気系統の手軽なカスタマイズとしてはお勧めできる製品ですね。
 ただし、ルームランプ指定をポジションランプ球として使う分には問題無いのですが、逆にすると指向性が高すぎて役に立たないため、用途指定はよく確認して品物を選ばれることをお勧めします。

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