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【これはOUTですわ】消されるんじゃね、この作者?

2015年12月28日 23時15分29秒 | キワモノすぎるレビューたち
狙撃手の使命 (ハヤカワ文庫NV)
クリエーター情報なし
早川書房


 暗殺Clean kill
 ジャック・ゴグリンのフィクション第三作、カイル・スワンソンシリーズの三作目です。詰めの甘いカイルのせいでばっちり生き延びたジューバとの決着がつく作品でもあります。
 そしてあともうひとつ。おま、消されるぞ。
 
 カイルの留守中、イングランドにあるサー・ジェフリー・コーンウェル卿の居城で歴史的な会談が行われようとしていました。
 サウジアラビアとイスラエルの和平交渉を行う交渉の席が設けられようとしていたのです。
 カイルはそもそもこの場所で交渉を行うのは安全保障上の観点から危険極まりないとジェフに警告していたのですが、彼が任務で出かけている間に会談は開催されてしまいます。そして会談が始まるよりも早く、TOWを数発撃ちこまれて会場は壊滅的被害を受けました。
 アメリカの国務長官夫妻、英国外務大臣、イスラエル外務大臣を含む十七名が死亡、負傷者も多数。
 そしてその負傷者の中には、駐米サウジアラビア特命全権大使を務めるアブドラ王子も含まれていました。

 ところで、サウジアラビアには勧善懲悪委員会という組織があります。
 ワッハーブ派の三大教義のひとつである徳の奨励と悪徳の禁止を行う組織で、要するにベールを着ない女の子を痛めつけたりとか、強姦被害者の女の子を無理やり襲われたから死刑とかやっちゃう、イスラム教特有の気違い思想の体現みたいな組織です。
 徳の奨励って、イスラム教に徳はねーだろ。一から十まで全部悪徳ばっかじゃねーか。ほんと、政教分離の出来てない国家ってのはこれだから。
 ところで今考えると、イアルダボート教ってまんまイスラム国とおんなじ思考パターンですね。

 一方、ジューバは現在はテロブローカーでもある投資家ディーター・ネッシュを通じてロシア政府に雇われ、指揮を執る形で西側社会に攻撃を加えていました。
 サウジアラビアの皇太子を彼の部下を寝返らせて殺害したり、イスラム教圏の国家にもより先鋭的な勢力が出来る様に反乱の胤を撒いたりしてます。
 先述の勧善懲悪委員会、宗教警察のトップであるムハンマド・アブー・エバラも、ジューバが支援するひとりです。気違い組織のトップであることからもわかる様に、彼も宗狂にいい感じに首までどっぷり浸かった気違いです。あと変態です。
 
 で、秘密任務から帰ったところで、同僚からジェフさんが襲撃されたことを聞いたカイルは取るものもとりあえず彼の入院先の病院へと向かいます。
 その途中で走り去る救急車と、その救急車が一時停止した場所に放り出された患者と救急隊員の遺体を発見、襲撃の気配を察知したカイルは病院へ直行、救急隊員に偽装していた襲撃車たちを斃します。
 そのままジェフのところへ向かったカイルに、さらなる追加の暗殺者たちの接近が知らされるのでした。

 プーチンが出てきます。
 以前菅直人政権のときに散々アレを馬鹿にしてたメドベージェフがそうだった様に、今回もプーはイワノフという若者を傀儡の大統領に祭り上げ、自分は再び首相の座に戻ります。
 しかしプーは軽度の卒中の発作を起こして第一線から退き、イワノフはロシアの影響力拡大のためにディーター・ネッシュを通じて世界に混乱を起こそうと企てていました。
 ムハンマド・アブー・エバラを使ってサウジの反乱を起こそうとしているのもその一環ですね。
 作者、やってしまいましたなぁ。プーに消されるんじゃね? この人。

 あと、今回もエクスカリバーは影が薄いです。挙句に途中でログアウトしてしまい、ジューバ相手のラストバトルじゃカイルは狙撃すら行いません。というか、カイル自身は戦ってません。
 『狙撃手の使命』というタイトル的に、それって許されるんですか?

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