【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

探検家・冒険家 シリース 8-②

2013-03-21 13:29:48 | 冒険記譜・挑戦者達

現代の探検家 = ポール・セレノ 古生物学者 =

古生物学者ポール・セレノ ~ロスト・ワールドを謎解く化石を求めて~

過酷なサハラ砂漠や南米、中国など5大陸で数多くの化石を発見してきた古生物学者

その中には、最初期の恐竜、ヘレラサウルスのほぼ完全な全身骨格も含まれる

約25年に渡って発掘を続けてきたセレノの発見は、恐竜化石に留まらず、

古生物や人骨にまで及ぶ


アートと古生物学: 虫好きから古生物学者へ

アメリカ・イリノイ州、シカゴ近郊のオーロラで生まれ、すぐ隣のネイパービルで育ったポール・セレノは、科学への関心を主に教室の外で養った。

 「小さい頃から自然が大好きで、最初は虫が素晴らしいと思って虫を集めていた。やがて葉っぱを集めるようになった。 その頃はあまり恐竜や化石のことは考えたことがなかったが、とにかく自然と生物が大好きだった」とセレノは話す。

 北イリノイ大学に進学した当初は美術を専攻していたが、子どもの頃から親しんでいた生物や進化に次第に興味を惹かれ、さらに化石にも興味を抱くようになった。

しかし、アーティストになるか古生物学者になるかは決めていなかった。 そのような中、ある日参加した博物館の裏舞台見学ツアーで古生物学に目覚めたという。

 「あのときに気づいた。古生物学にはアート、旅行、冒険、科学のすべての要素が詰まっている。総合的な学問なんだとね」。

 化石の発掘には芸術的センスも必要だとセレノは言う。

「土の中から突き出ている物があったら、“これは何か”、“見えない部分はどうなっているか”と想像しなければならない。芸術家のような想像力が必要だ」。

 

その後、コロンビア大学で地質学の博士号を取得。 1987年からシカゴ大学で古生物学、進化論と解剖学の教授として教鞭を執りながら、数々の調査プロジェクトを 指揮してきた。

 “月の谷”再び: エオラプトル発見と後日談

1988年のヘレラサウルス全身骨格発見後、90年の過酷なニジェール遠征をはさんで、91年に2度目のアルゼンチン遠征を行う。

前回と同じイスキグアラスト累層から、最も“原始的”と言われる体長約1メートルの小さな恐竜エオラプトルの骨格化石を発見した。

恐竜時代の最初期に存在したことから「夜明けの泥棒」を意味するエオラプトルとセレノは命名した。 二足歩行であることやノコギリのような歯などから、ヘレラサウルスと同じ獣脚類に分類した。

「恐竜時代の極めて初期、まだ動物の中でも日陰の存在だった頃に、エオラプトルは最も恐竜らしい姿をしていた。 当時の動物界で最大でも支配的でもなかったが、まぎれもない恐竜だ。 隆盛時代の前兆のような存在だったと言える」。

 

2011年に入り、セレノは2億3000万年前のアルゼンチンに生息していた新種の獣脚類「エオドロマエウス」に関する調査結果を発表した。

エオドロマエウスの化石は1996年、イスキグアラスト累層でアルゼンチン・サンフアン国立大学のリカルド・マルティネスと環境保護団体「アースウォッチ」のジム・マーフィーが発見した。

夜明けの泥棒、エオラプトルとの類似点が多かったため、当初は同じ獣脚類の近縁種と考えられた。 しかし、その後の研究に加わったセレノがマルティネスらとともに科学誌「サイエンス」に発表した内容は、初期恐竜進化史を書き換えることになった。

 

同じ地層から過去に見つかった化石の再分析を進めた結果、エオラプトルは肉食の獣脚類ではなく、竜脚類であるとの結論に達したのだ。

ジュラ紀から白亜紀まで栄えた竜脚類は、アパトサウルスブラキオサウルスなど、四足歩行で首と尾が長い大型の草食恐竜である。

「これだから恐竜の起源は面白い」とセレノ氏は驚きを示す。

「2億3000万年前、草原を走るこの2種は見分けがつかないほどそっくりだったはずだ。 獣脚類と竜脚類は、見かけも食性も著しく異なる。 最初期は差が少なかった体重4.5~7キロほどの2種が、一方は巨大なディプロドクスに、一方は凶暴なティラノサウルスに進化したと誰が予測できただろうか」。

 

 

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