【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

怖いのは巨大地震の後_噴火 /藤田英輔(02/nx)_学究達=675

2024-03-17 05:10:22 | 冒険記譜・挑戦者達

ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=令和六年03月17日<ⰧⰊⰧ

☆ 今や読者層に於いて少年より青年や中年が多数派だったりする『少年マガジン』『少年サンデー』が創刊する(1959年)。      ☆ アサヒビールが麦芽をケチった辛口のビールを売り始め、日本のビールの流れを変え始める(1987年)。      ☆ 巨人真理教が、長らく使われていた神殿に代わり全天候型の新しい神殿を完成(1988年)。更なる全国民への洗脳布教を図るも、この頃からその教勢に翳りが出てくる。理由は簡単明白、教主・監督の体質。

本日記載附録(ブログ)

阿蘇山、箱根山、御嶽山など、このところ活発化しているように見える日本の火山だが、本当はどうなのか。

東日本大震災が起きたのは2011年3月11日。その4日後の3月15日深夜、富士山の直下でマグニチュード6.4の地震が起きた。

19世紀以前には、富士山宝永噴火並みかそれ以上の規模の噴火が毎世紀4~6回は発生していた。

  2011年の東北地方太平洋沖地震の影響は?令和6年能登半島地震での地殻変動は?富士山は?そして、火山についていまどこまで分かっているのか――。

  地震や地殻変動の観測し、火山防災に取り組み、噴火の予知を目指す藤田英輔!!!

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

 藤田英輔(02) ; 第1回 日本の火山活動は活発化しているのか =2/3=

 関東地方では、一大観光地である箱根山。4月下旬から、火山性の地震が増加して、5月末には大涌谷で小規模な噴火があるなどレベル3(入山規制)の警報が出された。ふだんは観光地として多くの人が訪れる場所だけに、注目された。警戒レベルは、本稿の時点で、一段引き下げられてレベル2(火口周辺規制)になっている。

 さらに、長野県の浅間山では、4月下旬頃から山頂直下のごく浅いところを震源とする火山性地震が増え、6月19日には噴火が確認された。警報レベルは2(火口周辺規制)。

 年限を今年に限らずに言えば、2011年1月の霧島山(新燃岳)の噴火を鮮明に覚えている人は多いだろう。地域の住民1000人以上に避難勧告が出された社会的な影響だけでなく、巨大な溶岩ドームが発達したり、爆発的な噴火が繰り返したり、火山の持つ力を示してあまりあった。

 そしてなによりも、2014年9月の御嶽山噴火。秋の行楽シーズンで、晴れた週末の日中であったため、死者行方不明者が60人を超える大きな人的被害を出した。1991年の雲仙・普賢岳の大火砕流による被害を超える、戦後最悪の火山被害となってしまった。

 このように列挙していくと、本当に近頃、火山のニュースが、それも人的、社会的な被害をともなうものが「増えている」ように思える。藤田さんが「難しい」というのはどの点なのか。

「たしかに最近、火山活動が賑やかに見えるのは事実なんです。過去15年ぐらい、いや、90年代から見ても、間違いなく活発なんですね。でも、それは、これまでが静かすぎたんです。1991年には雲仙普賢岳の噴火があって、2000年には、三宅島の噴火とか有珠山の噴火がありました。でも、それらを除いたら、その後、ニュースになるような噴火がほとんどない時期が続いていました。ですので、私たちが思うのは、この15年ほどが静かすぎたというところです」

 なるほど、「最近多い」というのではなく、21世紀になってからの15年ほどが「静かすぎた」だけなのか。

「ところが、やはり難しいのは、もう少し大きなスケール、例えば百年っていう単位で見ると、今は、活動的な時期じゃないかなとも取れるんです。東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震の直後にもよく言われましたが、火山活動や地震が活発だった9世紀に非常に似てきているとやっぱり思っていまして。それを考えると、ここ1~2年、活発化しているというよりも、2000年の三宅、有珠あたりからもつながっていて、一連の活発な時期に入っているのかもしれない、と」

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

【参考資料】 : 火山噴火予知の現状と課題(2/4)

Ω・-地域防災との関わりにおいて-・Ω

== 藤井 敏嗣火山噴火予知連絡会会長 ・ 東京大学名誉教授 ==

一般的には、避難後1週間たっても噴火が発生しなかった場合は、しびれを切らした住民が避難指示を振り切って自宅に戻り、被災するという事態が発生してもおかしくありません。2000年噴火の場合は、有感地震発生から3日後に噴火に至ったので、避難した住民から特段の不満の声はありませんでした。有珠山2000年噴火は火山噴火予知の成功例として語られることが多いのですが、ある意味、薄氷を踏む思いの防災対応だったのです。

1955年以来、ほぼ連日のように爆発的噴火を行っている桜島では、地震計や傾斜計、伸縮計という各種の高精度の観測装置で噴火に至る過程をこれまで何千回となく観測してきました。このため、今ではこれらの観測装置を使って、噴火の前兆を確認し、数時間程度の範囲内で爆発的噴火の発生を予測することができます。的中率は9割以上といってもよいでしょう。

しかし、上にあげた2例はむしろ例外的です。火山によっては、噴火前に生じる現象も様々で、噴火のたびに異なる現象が起こることすらあるのです、また、地震計などの観測機器が発明されたのは、およそ100年ほど前なのですが、それ以降には噴火をしたことがない火山も少なくありません。

このような火山では噴火前の観測データがありませんから、噴火前にどのような異常現象が観測されるのかは、必ずしも明確ではありません。類似火山の観測例から類推するほかないのです。この意味で、活発な活動を続けている桜島火山の存在は、火山噴火予知研究を進める上で大変貴重な火山なのです。

3 中・長期の火山噴火予知

 ある火山が、いつ頃噴火するか、数十年後にはどのような活動をしているかなどが分かると土地開発などにも活用する事はできますし、防災対策も効率的に準備する事ができます。しかし、このような中・長期の予知は短期的予知以上に困難です。この理由は、火山噴火は多くの場合、大変不規則に発生するからです。

例えば、富士山では、奈良・平安時代には数十年おきには噴火を繰り返していましが、1707年の宝永噴火を最後に300年以上噴火していません。このように、千年スケールで見ると、噴火間隔は不規則ですが、奈良・平安時代の数百年間は数十年おきに噴火するなど比較的規則的でした。しかし、百年スケールでみても噴火が不規則な例として、浅間山があげられます。

浅間山は1940年代から60年代にかけては、毎年、活発に噴火を繰り返し、1年間に400回を超えるような噴火を行っていた時期もあります。まさに現代の桜島のような火山でしたが、1973年の噴火以降は10年に1回程度しか噴火しないような火山に変わってしまいました。このように噴火の頻度が低くなると、噴火に先立つ異常データを充分に蓄積できないので、噴火前にどのような異常現象が発生するか、どのくらい前に表れるのか明確にいうことは困難です。短期的予知も難しくなるのです。実際、1960年代は地震発生のパターンから噴火を予測することができ、その的中率は高かったのですが、1970年代以降、その規則性は変化し、正確な予測も困難になりました。

しかし、明確にいつ噴火をするかを言えなくとも、平常時から観測を継続していれば、火山の活動度が高まっていて、噴火に至る可能性があることを把握できるケースは少なくありません

 続く・・・・・

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