【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

“モグラ博士”哺乳類分類学 / 川田伸一郎(06/14)_学究達=665

2024-03-04 05:10:39 | 冒険記譜・挑戦者達

ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=令和六年03月04日<ⰧⰊⰧ

☆ 一休さんが、その頓智を認められて大徳寺のトップになる(1474年)。 &so、NHKに媚びるのではないが、平清盛が太政大臣就任(1167年)。    ☆ 香港から羽田空港へ飛んできた飛行機が、濃霧で視界を見失い着陸に失敗。機体が炎上(1966年=カナダ太平洋航空402便着陸失敗事故)。    ☆ 元横綱・前田山がハワイから連れてきたジェシー高見山が、外国人初の関取に(1967年)。これが原因で日本の様々な物事が重くなる。

本日記載附録(ブログ)

車線上の無残な動物の轢死体_瞬時に目をそむけ、遭遇した不運を呪う

しかし、彼は「かわいそうに」を飛び越えて_噴き出す感情は「もったいない」

誰もが知り謎に満ちたモグラ_身近な存在である哺乳類を研究する「モグラ博士」

  自称「標本バカ」というほど標本にも魅せられた国立科学博物館動物研究部研究主幹

  「モグラ博士」として知られると同時に、「標本バカ」の哺乳類分類学者_川田伸一郎(06/14)

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

 第2回 知られざるモグラの不思議 =3/3= 

 モグラは地面の下で、平泳ぎをしている! それも、親指の外側の鎌形の骨だとか、ほかの哺乳類には見られない特徴があって、いかに地面の下の生活に適応しているのかがよく分かる。

 さらに、感覚器官はどうなのだろう。地下の生き物だから、光が届かない。ここも独特の適応を果たしているはずだ。

「よく工事中の看板なんかでモグラがサングラスをした絵が出ていますけど、実はモグラにはサングラスは必要ないんです。目が閉じてしまっていて、光は感じるけど物の形などは見えないようです。光に当たると死んでしまうという話がありますが、そんなことはありません。じゃあ、目を使わずにどうやっているかってことですが、要は体の触覚器官みたいなものがとっても発達していると考えられていますね。鼻にはアイマー器官というものがあって、細かい振動をキャッチできます。あと、最近、においをちゃんと認知してるってことがわかってきました。これ、アメリカの研究者の実験なんですが、鼻の片方をふさいじゃったんですよ。それで真正面にエサを置いて、どこを探すか観察したら、ちょっとずれるんですね。で、逆の鼻をふさいだら、今度、逆にずれるって。だから、左右のにおいの強度も認知しながら、エサに向かっていってるようです」

 なお、においを感知することについては、別の面白い発見も報告されている。モグラはわりと水に強くて、結構、泳ぐ。アメリカのホシバナモグラという、その名の通り星のような形の鼻を持ったモグラでの観察だ。

「水の中でエサ食べてるとこをスローで撮影しただけなんですけど、とんでもないことがわかったんです。鼻から息を吹き出して、鼻ちょうちんみたいなものを作ってから、また吸うんですよ。水の中で活動する哺乳類って、においを嗅がないっていうのが定説だったんですけど、ひょっとして、それをやっているんじゃないかと。生態学的というか、むしろ行動学的に、まだまだ我々が見逃してるような行動があると思いますし、いろいろ調べてみれば、面白いところっていうのはあるんだと思いますね」

 モグラが、水の中で匂いをかぐ。ホントかよ?? というレベルの話だ。

 モグラ博士が素描するモグラは、やはり謎のベールに包まれつつも、なんとも魅力的な生き物なのである。

次回は“第3回 「昆虫少年」が「モグラ博士」になるまで”に続く・・・・・

【参考資料】 : モグラ博士”が教えてくれる「美しさを保つ剥製の秘密」(3/4)

Ω 【国立科学博物館の舞台裏】/ 「博物館における標本の意義」 Ω

モグラ博士の圧巻コレクション

「これがぼくのモグラコレクションです」と言って、川田さんが引き出しを開けると、形よくそろった標本モグラがびっしり! ここは川田さんが手がけた小動物の標本室。

「モグラだけで2000~3000点……もっとあるかな? これはぼくが愛知県で捕獲したコウベモグラ、こっちは系統育成されたジャコウネズミの家族。そしてこっちは……」と、もう止まらない。

「仮剥製」と呼ばれる研究用の剥製は、哺乳類の場合、手足を伸ばした形状で作るのが基本。調べやすく、収蔵効率もいい。

「ぼくの一日は、ほぼ剥製を作っているか、骨を洗っているか。標本作りに明け暮れています。仮剥製は、お腹を切って中身を抜き出し、中に綿を詰めて縫い合わせるのですが、モグラ1匹なら15分くらいでできますね。1日20個以上の仮剥製を作れる人は、そうたくさんはいないと思います(笑い)」

絶対に断らない 絶対に捨てない

 標本にする動物はどのように入手するのだろうか。

「動物園や自治体と連携していて、自然死、事故や病気、個体数調整で亡くなった個体が送られてきます。こちらで『ほしい』と頼むことはありませんが、『引き取って』と相談されて断ることも、絶対にありません」(川田さん・以下同)

 最近、急激に増えているのが、アマミノクロウサギ。奄美大島と徳之島のみに分布する希少な天然記念物のはずだが……。

「天敵のマングースの駆除が進んで個体数が回復したため、交通事故や犬猫に襲われる数が増えました。10年ほど前から受け入れを始めましたが、そのときには10点程度だった標本が、いまは1000点超えとなりました。これだけの標本を持っているのは世界でもうちだけでしょう」

 特別天然記念物、ニホンカモシカの頭骨標本数もおびただしい。

「長野県と岐阜県では林業被害が著しく、1970年代から個体数調整で捕獲をしています。当館には、1988年から受け入れている頭骨が約2万点。衣装ケースに20頭ずつ入れて保管していますが、なにしろ置き場が……」

 収蔵場所に困っても、断固として受け入れを断らない、そして捨てないのだとキッパリ。

「断らないし、捨てられるわけないじゃないですか! だって、ここに未来の大発見があるかもしれないんですよ!

 たとえば、テンレックという、ハリネズミにそっくりの動物がいます。200年以上前の博物学者・リンネの時代から1997年まではハリネズミの仲間と信じられていて、疑う人は皆無でした。ところが、DNA解析の進歩により『実はゾウの仲間だった』という、200年間の常識を覆す発見がありました。標本×技術革新によって、驚くような発見が可能になるのです。

 ぼくは、生きている間に大発見をしたいなんて思いません。むしろ100年後、いや500年後、ぼくの標本がどういう活躍をするのかが楽しみでしょうがない。『数百年前の川田というおかしなヤツがよくぞこれらの標本を残しておいてくれた』と、感謝されるのをニヤニヤ想像しながら毎日標本を作っているわけです(笑い)」

 冗談めかして語っていたが、これこそが博物館の標本収集の王道だと、川田さんは確信している。

続く・・・・・

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