【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 07月29日(月曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-07-29 05:10:02 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ パリのど真ん中に凱旋門が完成(1836年)。ナポレオン・ボナパルトが自分の勝利を記念して建設を始めたのだが、その当人は10年以上も前にあの世へ逝っていた。 ◆ 北京近郊で、大日本帝国の下僕だった中国人が、日本が数日前にやらかした誤爆にブチ切れ。デマにも煽られ、日本人や日本兵をぶっ殺す暴挙になる(1937年=通州事件)。 ◆ イギリスのチャールズ王太子がダイアナ妃とめでたく結婚(1981年)、日本のワイドショーが2人・特にダイアナ妃を追っかけ始める。

◎ ◎ 黒人チームがエベレスト登頂に成功、新たな歴史 ◎ ◎

- - -増えつつあるアフリカ系登山家、「きっと社会に良い影響があると思います」- - -

=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉  ・・・・2022.05.16 / 文=MELBA NEWSOME/訳=桜木敬子・・・・

 黒人登山家が構成する「フル・サークル・エベレスト・エクスペディション」の7人のメンバーが5月12日、8人のネパール人ガイドとともにエベレスト登頂に成功した。

  1953年にエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイが初登頂して以来、世界最高峰のエベレスト(チベット語で「世界の母たる女神」を意味するチョモランマ)に登頂した人は少なくとも4000人いる。しかし、このうち黒人はわずか10人しかいなかった。フル・サークル・チームは、新しい世代の探検家が勇気や自信を持つことにつながればと願っている。(参考記事:「エベレスト 幻の初登頂」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/061800364/

 「フル・サークルの7人のメンバーが登頂に成功したことを報告できて、大変光栄です」と、チームリーダーのフィリップ・ヘンダーソン氏は語る。氏は、世界最高の登山家たちを育成するネパールの「クーンブ・クライミング・センター(KCC)」で数少ない黒人の指導員の1人でもある。「私を含む数人のメンバーは登頂しませんでしたが、登頂したすべてのメンバーが無事にベースキャンプに戻りました。歴史的瞬間を祝います!」

  メンバーは、これまでも様々な「初」を達成してきた。アビー・ディオンヌ氏は、米国の黒人女性として初めてクライミングジムの経営者となった。ジェームズ・“KG”・カガンビ氏は、アフリカの黒人として初めて米アラスカ州のデナリとアルゼンチンのアコンカグアに登頂した。チームは女性3人、男性8人で構成され、年齢も29〜60歳と幅広い。職業もデータサイエンティスト、社会学の大学教員、高校の化学教師、海洋電子工学技術者など様々だ。

  3月下旬、ネパールの首都カトマンズで合流した一行は、飛行機でルクラの町へ。そこからクーンブ谷を毎日約300メートルずつ登り、サウス・エベレスト・ベースキャンプ(標高5364メートル)に到着して、登頂を目指す最終アタックに最適な天候を待った。ほとんどの遠征隊は、吹雪の可能性が低く、風速が通常秒速22.4メートル以下(安全な風速は一般に秒速13.4メートル以下とされる)になる5月の第1週から第3週にかけて登頂を果たす。

  チームは何年もかけて準備を整えた。自分たちの成功によって、登山というスポーツがインクルーシブ(包摂的)でないという認識が変わり、より多くの黒人が野外での冒険を楽しむようになることを望んでいる。  

白人ばかりの登山を変える

 毎年、何百人もの登山家が世界最高峰を目指すものの、リスクは高く、成功は決して確実ではない。標高8000メートルを超える場所は、酸素の欠乏、判断力の低下、予測不可能な気象条件を伴う「死の領域」と呼ばれ、欧米の登山家やシェルパを含めて何百人もの人々が命を落としている。(参考記事:「エベレスト、シェルパの待遇改善が急務」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9864/

  アメリカン・アルパイン・クラブ(米国山岳会、AAC)の2019年の報告書によると、自分は黒人だとする登山家は全体のわずか1%だ。南アフリカのシブシソ・ビラネ氏が黒人として初めてエベレストに登頂したのは2003年のことだった。その3年後、ソフィア・ダネンバーグ氏が最初かつ唯一の米国の黒人および黒人女性としてエベレストに登頂したが、この出来事は数年前まで広く知られることはなかった。(参考記事:「100年間、無視されてきた黒人探検家の偉業」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/b/022500015/

  しかし、事態は徐々に進展している。ヘンダーソン氏がここ4年間で登山やクライミングのイベントで見かけた黒人の数は、それまでの20年間を合わせたよりも多いという。

  氏は、ソーシャルメディアによって有色人種の存在がより見えやすくなったことや、アウトドアアドベンチャー業界がダイバーシティー(多様性)を推進するようになったことが功を奏しているとみている。「業界は努力していると思います。『私たちは有色人種の人たちのストーリーを語っておらず、彼らを真剣に招き入れていない』と気付き始めているのです」

  データサイエンティストで、フル・サークル・エベレストのメンバーでもあるフレッド・キャンベル氏は、知名度の向上には責任が伴うことを認める。「(エベレストを)登るだけならいいのですが、私たちは黒人の代表なのです」と氏は語る。「背負うものは増えますが、きっと社会に良い影響があると思います」

 プロの登山家であり、クーンブ・クライミング・センターの創設者でもあるコンラッド・アンカー氏は、「世界中の子どもたちが黒人だけのチームに自分を投影することができれば、彼らも登山という価値を体験し、その一部となってくれるはずです」と付け加える。(参考記事:「冬のK2へ ネパール人の誇りを胸に」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/011800027/

  フル・サークルはチーム単独で登頂したのではなく、ネパール人登山ガイドの助けを借りた。エベレスト登山では、彼らガイドがベースキャンプの設置から登山ルートへのロープ固定まで、大きな役割を果たす。リスクの大きな仕事だが、称賛を浴びることは少ない。

 チームワークの重要性  登山はチームスポーツであり、強いリーダーシップとメンバー間の信頼関係が必要だという認識が、昨今は次第に高まっている。エベレストのベースキャンプで初めて顔を合わせるグループとは異なり、フル・サークル・エベレストのメンバーは米ワシントン州のレーニア山やモンタナ州ボーズマン近郊の山で、ともにトレーニングを重ね、様々な事態に備えてきた。

  ヘンダーソン氏は、容姿が自分と似ていて、同じジョークで笑い合えるメンバーがいるチームであれば、安心感がさらに増すと言う。「山頂を目指すという大きな挑戦には、そのような心のサポートが重要です」と氏は話す。「単に山に登るのではなく、そうした旅をすることに意味があるのです」

  チームは4月17日にサウス・エベレスト・ベースキャンプに到着、登頂を目指す何百人もの人々と合流した。2カ月にわたる旅の一日一日が、徐々に高度に順応し、メンバーの健康と結束力を最大限に高めるために計画された。

  登頂までの数週間は、食事、休息、高度順応、軽い登山をこなした。待つことが一番難しかった、とヘンダーソン氏は言う。「エベレストは危険な場所であり、高いリスクがあります。ゆっくり進むしかないんです」  

・・・・・・・・明日 新企画に続く・・・・・

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