【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 08月21日(水曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-08-21 05:10:15 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ 現人神が山形、宮城、群馬、栃木、埼玉、長野、静岡、岐阜、京都、兵庫、福岡、大分の国々をお産みになられた。しかし、不逞な輩が蔓延っていた諸国の大半は抹殺され、鳥取の国は神の国に編入され、庄内の国は沿岸との交流を妨碍され、浜通りの国は窮乏と核災難を確約された(1876年= 第2次府県統合) ◆ 人やら馬やら路面電車・自動車やら、おまわりさんの手に負えないくらい交通量が多くなった東京の34地点で3色灯自動信号機が取り付けられる(1930年)。見物人が屯することになり益々混乱。 ◆ 夏の高校野球の優勝旗が、阿蘇山はおろか桜島をも越えて沖縄県のものに(2010年)。因みに、第92回目の快挙であるも 以降 この時期の報道は野球に染まる偏向報道。

◎ ◎ 第4回 私が酸素を必要としない理由(2/2)/ G・カルテンブルンナー ◎ ◎

- - - ナショジオ・インタビュー G・カルテンブルンナー / 文=西野淑子/写真=的野弘路 - - -

==== 8000m峰14座、全てを無酸素で登頂した史上初の女性登山家がゲルリンデ・カルテンブルンナー。46歳。「シンデレラ・ブルドーザー」と称され、今も山を深く愛し、登りたい山に自然体でチャレンジし続けている。(インタビュー・文=西野淑子/写真=的野弘路) =====

――つまり、酸素ありのほうが楽だし安全ということ?

 必ずしもそうとはいえません。たとえば8000m以上の地点で酸素ボンベにトラブルが発生したとき、それまで酸素を吸いながら登っていた状態からマスクをはずすと、一気に危険になります。無酸素の場合は、登り続けていることでその場に合わせた高度順応ができています。しかし酸素ありのときはそうではありません。

――8000m地点でいきなり酸素なしになるということは、非常にリスクが高いですね。

 私は登りながら、自分の体がどういう状態であるかを注意深く観察しています。頭は痛くないか、吐き気はないか、指先の感覚は問題ないか。そして、少しでもおかしいと感じたら、すぐに下のキャンプあるいはベースキャンプまで下山して様子を見て、体調を整えます。自分の感覚を知って、判断することが登山では大切です。自分の体調を的確に判断するのは、看護師だったときの経験も生きていると思います。

――ほかに看護師の経験が登山に役立っていることはありますか?

 高所では遭難の現場に遭遇したり、死体が登山道にあったりと、ときどき登山者の死に直面し、ショックを受けますが、私は他の人より心のダメージから立ち直るのが早いかもしれません。それは、人の生と死を間近で見る機会の多い看護師であった経験が助けになっているのではないかと思います。

ゲルリンデさんの挑戦は、すばらしい仲間の存在と、自分の体に対する的確なケアがあって成り立っていたのですね。次は、ゲルリンデさんの現在、そして今後の登山について教えてください。

第5回 美しい山を求めて登り続ける(1/2)

――ゲルリンデさんが現在行っている登山について教えてください。直近ですと(2016年11月)ブータンにいらしたそうですね。

 ええ。プライベートで3週間ほど滞在して、標高5000mぐらいの山々のトレッキングを楽しみました。初めて訪れましたが、とても美しく、魅力的な景色でしたね。ブータンには美しく急峻な、登りたいと思う7000m級の山もあるのですが、現在は6000mを超える山への登山が法律で禁止されているのです。

――14座全山の登頂を成し遂げてから、高所登山は?

 8000m峰は、2011年にK2を登頂してからは登っていません。すべての8000m峰を登るという夢は実現できましたから。今は6000m、7000m級の山々への登山を計画していて、2012年にはネパールにあるヌプツェ(7861m)に登頂しましたよ。

――6000m、7000mといっても高峰ですね。これらの山にはどのような魅力が?

そうですね、一番は景色の美しさ。8000m峰に比べて登山者が少ないことも魅力です。すばらしい景色を、自分たちだけで楽しめるのですから。また、8000m峰に比べるとチームの規模が小さく済みます。持って行く装備も8000m峰に比べれば少なく、7000m峰なら約6週間、6000m峰ならさらに少ない日数で挑戦できます。

 今、登りたいと思っているのはガッシャブルムⅣ峰。K2やブロード・ピークのすぐそばにある山で、標高は7925m。非常に美しい山ですが、技術的な難易度が高く、登っている人も少ないと思います。

――8000m峰の挑戦を終えて、山への思いや好みに変化はありましたか?

 いえ、何も変わっていないです。8000m峰14座を登り終えたというだけのこと。初めて山に登ったときからずっと、私は美しい山、美しい景色に魅力を感じて登り続けています。山頂を目指して山を登り、達成感とともに、山頂から眺める白く美しい山々の連なり、澄み渡った空、景色のすばらしさに心を奪われる……。そのとき私は自然からすばらしいプレゼントをもらっている、宇宙とつながっていると感じるのです。

――プロの登山家として、現在はどのような活動をしていますか?

 主な仕事は、私のこれまでの登山の経験をもとにしたプレゼンテーション(講演)です。14座挑戦やK2登山の体験談を通じて、登山のすばらしさ、目的達成の方法やリスク管理、モチベーションを保つことの重要性などを伝えています。また、ネパールの学校、病院、老人施設などの支援活動を行うNepalhilfe Beilngriesという団体とパートナーシップを持っていて、現在は2015年の地震によって壊れてしまった学校を再建する資金を集めるための講演やイベント活動を行っています。

 ・・・・・・・・明日 (第5回 美しい山を求めて登り続ける2/2) に続く・・・・

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森のなかえ

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